台南の有名なお菓子である「椪餅」(ポンビン) を1番最初に食べたときは衝撃を受けました。
外観は丸くて、大ぶりのみかんくらいの大きさです。お店によって大きさが異なります。ふっくらと丸くて軽いお菓子のようです。
ポンビンの中には何がある?
丸くてこんもりした中に何が入っているだろうと期待ワクワク。
外側のもろそうな皮をフォークで叩いて開けてみると、 中は空洞で何も入っていませんでした!
なんにも!
・・・と、思ってよく覗いて見たら、 皮の裏側にお砂糖が塗ってありました。
若干焦げ目のついたお砂糖です。空気を食べるようなお菓子なのね、という感想でした。
食べてみるとほんのり甘い味がおいしいです。外側のカリカリ感が楽しくて、好きなお菓子になりました。
ポンビンの真実の食べ方
なんとこの椪餅の食べ方には別の食べ方があるそうです。あるいは本当の食べ方かもしれません。
2. 外側の皮に穴を開けて、その中に生卵を入れる。
そして、鍋で弱火でしばらく熱する。
3.椪餅の中の卵白が固まりだしたら、 全体を抑えて平べったくして裏返す。
卵黄に火が通るまで、弱火でしばらく様子をみる。
卵黄に熱が通ったら出来上がり。
これがお菓子の食べ方でしょうか? なんだか、ありえない食べ方のような気がしました。
ポンビンの由来
昔、あまり物の無い時代に、 産婦の栄養補給のためにこの椪餅の卵入りを作って食べさせたそう。物が無い時代のご馳走の役割を果たしていたようです。
どこで買えるの?
台南の有名な海側の老街である安平老街や台南市内の伝統的な中華菓子を売っているお店で買うことができます。
筆者は安平老街の「熱富」というお店で買いました。オリジナル、黒砂糖、桂圓梅子,蜂蜜枸杞の四種類ありました。
他に安平老街名物の海老せんべいも置いてあったので買ってみたのですが、日本の物と違ってあまり塩辛くはありませんでした。こちらは、オリジナル、唐辛子、黒胡椒の四種類があり、1パック100元でお土産にも良いと思いました。