森と湖に抱かれる自然派リゾート、レフモンカルキ【フィンランド式幸せになるヒントを探して】

Posted by: Nao

掲載日: Dec 10th, 2018

“森と湖の国”フィンランド。今回の特集では、筆者が湖水地方を旅して出会った、フィンランド式幸せになるヒントをお伝えしましょう。第1回は、フィンランドの暮らしに根付くサウナ文化と大自然を体感できる湖畔リゾート「Lehmonkarki(レフモンカルキ)」をご紹介。

美しい白樺の森、青く澄んだ湖、透明感あふれる空気。豊かな自然に包まれたフィンランドは、心に清涼感を与えてくれるエッセンスがたっぷり。今年国連が発表した世界幸福度ランキングでは1位に輝くなど、そのライフスタイルや文化にも注目が集まります。

ヨーロッパ最大の湖水地方には“森と湖の国”を象徴するフィンランドの原風景が広がり、フィンランド人の生活に欠かせないサウナも充実。今回の特集では、筆者が湖水地方を旅して出会った“フィンランド式幸せになるヒント”をお伝えしましょう。

第1回は、フィンランドの暮らしに根付くサウナ文化と大自然を体感できる湖畔リゾート、レフモンカルキ<Lehmonkarki>をご紹介。

別荘のような寛ぎに包まれた湖畔リゾート

ヘルシンキから車で北上すること約2時間、何千もの湖が点在する湖水地方。フィンランド第2の大きさを誇るパイヤンネ湖のほとりにレフモンカルキは佇みます。広大な森の中に多彩なスタイルの18のコテージが建てられたリゾートです。

筆者が宿泊したのはVilla Aurumというコテージ。キッチンやゆったりとしたリビングルーム、バーベキューを楽しめるウッドデッキなど、別荘気分でステイできるのが魅力。お部屋は北欧らしい木の風合いを生かしたナチュラルなデザイン。

寝室は全部で7つ。友人同士や何組かの家族で訪れる人が多いのだそう。カップルにピッタリな1ベッドルームタイプのコテージなどもあり、様々なスタイルでの宿泊が可能。

森と湖を身近に感じる贅沢ステイ

コテージからは緑豊かな木立と青々とした湖が一望。木製の階段を降りれば湖畔にもすぐ行けますよ。

キラキラと輝くパイヤンネ湖。空と湖面が織りなす青のグラデーションはため息の出る美しさ!聞こえるのは波の音と鳥のさえずりだけ。心の奥まで浄化されそうな贅沢な景色が広がります。

フィンランドのサウナ文化を体感!

フィンランドは古くからサウナ文化が深く根付いた国。実はサウナという言葉は世界で最もよく知られたフィンランド語なんですよ。レフモンカルキには自然美と楽しめるフィンランド式サウナが充実。こちらはドームの形が可愛らしいイグルーサウナ。


(c)Lehmonkarki
外観よりも中はかなりゆったり。木の温もりにも癒されます。日本のサウナは電気式が多いですが、フィンランドでは薪で火を起こした薪サウナが主流。温泉と普通のお湯が異なるように、薪サウナの方が電気式よりもカラダの芯までじっくりと温まるのがわかります。


(c)Tae Asahina
こちらはその薪サウナ中でも、最も歴史ある伝統的なスモークサウナ。煙突がないのが特徴で、室内全体が温まるまでストーブで薪を何時間もかけて燃やします。煙が小さな通気口から外へ抜けきれば準備完了。手間もコストもかかるため、フィンランドでは数自体が少なく貴重なサウナなのだそう。


(c)Tae Asahina
壁や手すり、ベンチは煤で真っ黒。窓もないので室内は暗闇の世界。柔らかな蒸気と独特のスモーキーな香りが心地よく、カラダと心が一気に浄化されます。


(c)Lehmonkarki
湖が一望できるガラスパノラマサウナ。大きなガラス窓があるサウナはフィンランドでは珍しく、自然と一体化した気分でサウナを楽しめるのが魅力。

近くの森で採取したハーブを入れたフットバスも用意。フィンランド人にとってサウナはリラクゼーションの場としてはもちろん、大切なコミュニケーションの場でもあるようです。実はフィンランドの人々の多くは寡黙でシャイ。ですがサウナでは例外で、知らない人同士が深い話をすることもよくあるのだとか。

温まった体を目の前にある湖でクールダウンさせるのもフィンランド式サウナの醍醐味。小心者の筆者は流石に飛び込めませんでしたが、足からゆっくり入ってみると全身が引き締まるのを実感。サウナで温まった体を湖で冷やすという繰り返しは、クセになりそうな心地よさでした!


(c)Lehmonkarki
フィンランドの伝統的なトリートメント「ウィスキング」を受けることも可能。白樺の若い枝葉を束ねたヴィヒタで全身を軽くたたくことで、血行が促進されリラクゼーション効果が高まると言われています。

地元ならではの食材が味わえるレストランも


レストランやカフェも併設。地元産の食材をふんだんに使ったお料理もいただけますよ。


(c)Tae Asahina
フィンランドの主食の一つでもあるライ麦パン。ずっしりした重さと独特の酸味が特徴。素朴ながらも奥深い味わいで、バターやチーズとも相性ピッタリ。フィンランド人にとっての国民食でもあり、海外から帰国した時にはこのライ麦パンを真っ先に食べたくなる人も多いのだそう。

フィンランドを象徴する神秘的な森と湖、多彩なフィンランド式サウナが楽しめるレフモンカルキはヘルシンキから車で約2時間。忙しない日常の疲れを癒したい時は、ぜひ訪れてカラダと心を浄化してみてはいかがでしょうか?

『【特集】フィンランド式幸せになるヒントを探して』では、この他にもたくさんのフィンランドの知られざる魅力を現地ルポ!ぜひチェックしてみてくださいね。

取材協力/
[Lehmonkarki]
[Visit Finland]
[Visit Lahti]
[Photos by Nao]
Do not use images without permission.

PROFILE

Nao

Nao ライター

メーカー、ITベンチャー勤務を経てフリーランスに。
学生時代から旅を続け、渡航国は現在50カ国。
特技は陸路国境越え。グルメレポート翌日に大学の最先端研究を取材したり、ロシア州知事にインタビューしたり。幅広い対応力とフットワークの軽さが自慢。日本ソムリエ協会認定資格ワインエキスパート保有。


メーカー、ITベンチャー勤務を経てフリーランスに。
学生時代から旅を続け、渡航国は現在50カ国。
特技は陸路国境越え。グルメレポート翌日に大学の最先端研究を取材したり、ロシア州知事にインタビューしたり。幅広い対応力とフットワークの軽さが自慢。日本ソムリエ協会認定資格ワインエキスパート保有。


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