落下するブロックをうまくはめて消していく、単純ながら面白いコンピュータパズル「テトリス」。子どもの頃にハマっていた人も少なくないのでは?
実はこの「テトリス」、食欲や眠気など、さまざまな欲求を抑えるのに効果的なのだとか! ダイエットや徹夜明けにも役立ちそうな、興味深い研究結果をお伝えします。
テトリスをすると欲求が抑えられる!
テトリスを短時間行うことで、食べ物や睡眠、アルコールやニコチン、カフェインなどへの欲求をおよそ20パーセントほど抑えられることが明らかになりました。これは、学会誌「アディクティブ・ジャーナル(Addictive Journal)」に掲載された、英プリマス大学と豪クイーンズランド工科大学の研究によるもの。
実験では18〜27歳までの31人の学生を、2つのグループに分け、双方の被験者グループにお腹の空き具合や眠気の様子などの欲求を伝えるショートメール(SMS)を1日7回ほど、研究者宛に送信してもらいました。メールの送信後、一方のグループのみテトリスを3分間ほど行ってもらい、2つのグループの欲求状態をふたたび調査。
この結果、テトリスをしたグループの被験者らの欲求は、平均で70%から56%に低下したそうです。
英プリマス大学のジャッキー・アンドレード教授によれば、「テトリスは、脳内の視覚イメージを司る部分を刺激するゲームです。テトリスを行っている最中は、ほかのことをイメージするのは難しいことが考えられます」とのこと。
ゲームに没頭するあまり、時間が経つのを忘れてしまった経験のある人もいることでしょう。テトリスの効果も、これに似ているかもしれませんね。テトリスの場合、たった3分プレイするだけで欲求を抑えられるというから、時間のないときでもサクッとできそう!
残念ながら研究では触れていませんが、テトリス以外のゲームでの効果はいかがなものか、気になるところです。
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