富山の立山黒部アルペンルートや金沢の兼六園など、北陸にはさまざまな紅葉の名所があります。そうした大人気の紅葉スポットと併せて、一度は眺めておきたい絶景が福井の三方五湖です。
そこで今回は、福井県観光連盟の情報を参考に、国定公園にも認定される若狭湾(日本海)沿いにある三方五湖を紹介したいと思います。
若狭湾と5つの湖、湖畔の低山が独特の景観を作り上げている
三方五湖とは、若狭湾(日本海)沿いにある5つの湖の総称です。それぞれ水深が異なる上に、海水と淡水、さらには海水と淡水の混じった汽水の湖が隣り合わせに存在する景観の面白さが最大の魅力です。国際的に重要な湿地を対象としたラムサール条約にも2005年に登録されました。
標高400mの梅丈岳を中心にした低山の連なりの間に5つの湖が形成されていますので、秋になると湖畔の低山が紅葉で染まる、絶景の紅葉スポットになります。見ごろを迎えるのは、11月中旬から下旬にかけてです。
敦賀や小浜でレンタカーを借りて三方五湖レインボーラインへ
三方五湖はレンタカーでの周遊がベスト。残念ながら周辺を通るJR小浜線の気山駅や三方駅周辺にはレンタカーがありませんので、隣町の敦賀か小浜でレンタカーを借りてください。
小浜からであっても敦賀からであっても、舞鶴若狭自動車道で若狭三方I.C.まで行き、丹後街道(越前街道)に入って気山駅の手前で三方五湖国沿線を目指します。
300年前に人の手によって作られたという、久々子湖と水月湖をつなぐ浦見川の絶景を渡ると、間もなく有料道路の三方五湖レインボーラインの料金所に到着します。
紅葉の時期(11月30日まで)は普通車の通行料1,040円が半額。湖畔の低山の紅葉を楽しみながら右に左にハンドルを切っていき、標高400mの梅丈岳の山頂展望台を目指してください。
三方五湖を遊覧できる観光船も2か所から出ています。湖面から眺める紅葉もまた格別ですよ。
北陸はもちろん関西圏の人であれば比較的簡単に行けるエリアですが、関東圏からは東海道新幹線で米原まで一気に行き、敦賀方面に乗り換えて、敦賀からレンタカーで向かうと最も早いかもしれません。いろいろとルートを検討してみてください。