TABIZINE編集部の山口です。
昨日新潟の巨大像について書いていたら、昨年加賀温泉にいったときに遭遇した巨大観音のことを思い出しました。
>>巨大像がインパクトすごすぎる新潟の温泉「西方の湯」【編集部ブログ】
車窓から見える巨大観音が気になりすぎて
加賀温泉駅に向かってタクシーで移動中、車窓からなんだか気になるものが見えたんです。
むむ!? あれはもしや、巨大観音では!?
金ピカです。巨大観音が近づくにつれ、その正体を知りたくてたまらなくなります。そう、筆者は巨大なものが怖いくせに近づきたくなる習性があるんです。駅に着くと、新幹線発車まで30分。再びタクシーに飛び乗り、言い放ちました。
「あの巨大観音までお願いします!」
運転手さんは言います。「本当にあんなとこ行くの? 物好きだねえ。地元の人は誰も行かないよ〜」
いいんです。溢れる好奇心をおさえることができないんです。
「すみませんが、30分後の新幹線に乗らなきゃいけないので、行ったらすぐ戻ってもらえますか?」
ますます運転手さんから不思議そうな目で見られましたが、いいんです。とにかくこの目で間近で見たいんです。
「ちなみに中には入れるんですか?」
「ああ、やってたりやってなかったり、よくわからないんだよねえ。こないだお客さん乗せて行ったときはやってなかったなあ」
うーん、今日はやってるといいなあ。でも中に入る時間はないからどっちでもいいか。そう思っている間にどんどん観音に近づいてきて興奮。
到着!入場料は500円
駐車場に到着すると、「拝観時間9:00〜17:00 」「拝観料 中学生以上 500円・小学生以下無料」「観音院 加賀寺」の看板があります。よし! やってる!
入り口に続く階段を登ります。
「ええ、入り口まで行くの? 物好きだねえ」背後から運転手さんの声が聞こえますが、ここまで来て入り口まで行かない選択肢はありません!
中は結構広いらしい
入り口にはマップがあります。「加賀の郷」と書かれているのは、昔の名称のままのようです。お目当ての「大観音像」の他にも、「加賀三十三間堂(千手観音像・シルクロード釈迦八相)」「梵鐘佛堂」「五重塔」などいろいろと見どころがあるようです。
拝観時間は夏期(3月〜11月)9:00〜17:00のようです。受付は無人で、「作業中なので拝観される方は賽銭箱に拝観料を」と書いてありました。
73mの巨大観音!無人の寺に音楽が流れる
入り口から見た巨大観音。高さ73mもあるそうです。大きい……大きすぎてちょっと怖い。
正式名称は「慈母観音菩薩」。筆者ら以外は施設の方も客も誰もおらず、どこからともなくシンセサイザーっぽい音楽が流れています。「日本でも有数の高さを誇る、赤子を抱いている大観音さま」だそうです。
ん? 赤子!?
ズームして見ると……あ! 本当に赤子を抱いていらっしゃいます!
さらにズーム! ん? ビーム!? 一瞬額の赤い印が光ったように感じたのは気のせいでした。
さらにズームすると、たしかに赤子です。赤子の大きさは16mあるそうです。奈良の大仏さまの座高とほぼ同じ大きさだそうです。なんと、奈良の大仏を抱くレベルの巨大さ……恐るべし。
そしてあちこちに開いた四角い窓を見て大観音はやはり登れる構造なのだなと察します。
ものすごく登りたい! 登れなくても中に入って拝観したい! しかしもう、タイムリミットが迫っています。新幹線発車までに、駅まで戻らねばなりません。無念です。
御朱印やお守りも
入り口には御朱印(300円)やお守りなどもありました。
昔はテーマパークだった
帰り道、タクシーの運転手さんが言いました。
「あそこ、昔は遊園地だったんだよね。ジェットコースターや観覧車なんかもあったし、温泉ホテルもあって。家族5人で行って、1日で10万くらい使ったことあるよ」
えええーーー!! 運転手さん、その話先に聞きたかったです! でも高すぎませんか? 私USJで家族4人で10万円使ったことありますけど、何十年も前でその額は……
「バブルの頃だから、それでも全然大丈夫だったんだよね。高いけどまあいいか、みたいな。いい時代だったよね」
その後調べてみると、バブルの頃巨額がつぎ込まれテーマパークとして建設されたこと、その後閉鎖されたり、運営が変わったりする中でトラブルもあったこと、今は遊園地もホテルも閉鎖され、加賀寺のみ運営されていることなどを知りました。
謎多き加賀大観音、絶対いつかリベンジします。
石川県加賀市作見町観音山1−1
※2021年4月時点の情報となります。