八重洲限定がたくさん「POINT ET LIGNE」3号店
パンの「香り」にこだわりをもつベーカリー&レストラン「ポワン・エ・リーニュ」。保存料・添加物・卵は不使用で、日本の風土や湿度に合った、独自の製法で焼き上げるパンが大人気です。
東京駅・新丸ビルの1号店、神田スクエアの2号店に続き、東京ミッドタウン八重洲に3号店がオープン。お店は、本館の隣、「八重洲セントラルスクエア」エリアの1階に入っています。3面をガラス窓に囲まれて、店内には薪も積まれて、まるで森のレストランを訪れたようなナチュラルな雰囲気です。
「ポワン・エ・リーニュ」といえば、新丸ビル店ではバターや牛乳をたっぷり使ったパンが並び、神田スクエア店は東洋と西洋をイメージした店内で、アフタヌーンティーも登場したりと、同じブランドでもお店によって、シェフのこだわりやパンや料理のテイストの違いを楽しめます。
東京ミッドタウン八重洲店では、店内に“石窯”も設置し、薪式・ガス式・電気式、とそれぞれの火力の特性を使い分けてパンや料理を作っています。
自家製粉から始まるパン作り
お店に入ってまず目にとまるのが、木製の製粉機。契約農家さんから直接仕入れている有機小麦を玄麦から石臼で自家製粉しています。製粉して石窯やオーブンで焼き上げる、という完成までの流れを社会科見学のように見れて、食育にも繋がっていますね。
東京ミッドタウン八重洲店では、小麦・ナッツ・ドライフルーツなど有機の素材にこだわった、ハード系のパンが特徴です。パサパサしたイメージがあるハード系ですが、加水を多くすることで、モチモチと日本人に好まれる食感を実現。ガラスケースには、食べきりサイズのパンから、食パンや大きな食卓パンまでずらりと並んでいます(300円台~)。
朝は食材を挟んでサンドイッチのように食べるスタイルが多いので、朝のパンは酸味を出し、夜はメイン料理にパンを添えるシーンが多いので、夜のパンは酸味は抑えてと、朝と夜でパンの酸味度も計算されているのです。内覧会で試食しましたが、ほどよい酸味で食べやすく、噛むほどに素朴な味わいがにじみ出て、筆者も好きなタイプのハード具合でした。
胡麻やオーツ麦が入った雑穀パン、黒糖を使ったノンオイルのパンドミなど、健康志向のパンの数々。八重洲の新店は植物性素材に重点を置き、乳不使用のパンも多く、アレルギーの方も親しめるのがうれしい。もちろん、乳使用のパンもあるので、プライスカードの表示は要チェックです。
フォカッチャに生ハムとルッコラのパニーニ(左)、ホイップバターに太田ハムをサンドしたバゲットのサンド(右)など、八重洲限定のパンも充実!
三陸産のオキアミをチャバタに練り込んだり、焼き椎茸とゴルゴンゾーラを合わせたり、フォカッチャに白菜をのせたりと、農家さんと出会って生まれた新発想のパンにはびっくり! 特に、石窯で焼くフォカッチャは絶品とのこと!
粒あんパン、チーズの濃厚ブリオッシュなど、新丸ビルや神田スクエアのパンも登場。持ち帰りのパンは、店内のダイニングでもいただけます。
薪火料理をランチ・ディナーで堪能
テーブル席とカウンター席があるワンフロアのダイニングでは、ミシュランシェフ厳選のお肉や野菜を使った料理を、ランチからディナーまでいただけます。
ダイニングではグリルの薪火が豪快に燃えております! 上段では野菜、下段ではお肉を焼き、素材の香りと味わい深さをグッと引き出しています。お料理を待つ間は、火の揺らぎ効果でリラックス……。
ランチタイム(11時~14時)からティータイム(14時~17時)までは、薪火ランチ(ランチ限定)・タルティーヌランチ・軽食・デザートメニューが登場。
サワーブレッドをお皿に見立てた「タルティーヌランチ(ミニサラダ・スープ付き)」(1,800円~)。「サーモンマリネ×フレッシュハーブ」「入谷 太田ハム燻製ベーコン×ラタトゥイユ」「焼き野菜と薪火ローストチキン×バジルソース」の中から食材を選べます。
ランチタイム限定「薪火ランチ(自家製粉パン・サラダ・スープ付き)」(2,800円~)では、メインを「銘柄鶏骨付き鶏もも肉」「岩中豚骨付きロース」「アンガス牛ザブトン」の中から選択。ランチメニューは、追加300円でコーヒーまたは紅茶のセットOKです。
軽食は、カンパーニュとホイップバターの「コンプレ」、ホイップした4種チーズクリームのパングラタン「ペルフェット」(各900円)。
デザートは、「薪火焼き芋とオーガニックメイプル」 や「紅茶のバスクチーズケーキ」など(900円~)。追加800円でドリンクセットもOK。
ディナータイム(17時~22時)は、小皿料理・冷菜・メイン・自家製パンなど、1つから注文できるアラカルトと、「3つのコースメニュー」(6000円~)で、お料理を堪能できます(席料500円/アミューズ付き)。
十勝のハーブ牛、北海道蝦夷鹿のもも肉、天草の鮮魚、産地野菜サラダなど、北海道から九州まで、地方の厳選食材が大集合! アラカルトの「チーズ」は種類豊富で、お酒も進みそうですね!
ドリンクは、ワイン、ビール、ハイボール、カクテルなどのアルコール類に、ヴィーガンクラフトコーラ、コールドプレスジュース、コーヒー、紅茶と、こちらも種類多彩(700円~)。アルコールは飲み放題もあります(3,300円or4,400円)。
地方の食の魅力を東京で味わう
新装「ポワン・エ・リーニュ」と言えるほど、1号店2号店とはまた違う東京ミッドタウン八重洲店。写真映えするカラフルなパンではありませんが、製粉から始まり丁寧に作られたパンたち。そして、石窯や薪火というアナログの温かさにも、心身が喜ぶことでしょう。
店舗情報&アクセスMap付き
●住所:東京都中央区八重洲2-1-4 東京ミッドタウン八重洲(八重洲セントラルスクエアエリア1階)
●TEL:03-6281-8910
●営業時間:10:00~22:00(ランチタイム11:00~14:00、ティータイム14:00~17:00、ディナータイム 17:00~22:00)
*持ち帰り用のパンは無くなり次第終了
●定休日:なし(施設に準ずる)
●HP:https://www.point-et-ligne.com/
●Instagram:@point.et.ligne
●交通:「東京駅」地下直結(八重洲地下街経由)
[all photos by kurisencho]
※店舗や時期により商品の仕様や品揃え、価格が変わる可能性がありますので、ご注意ください。
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