古くから歌人や文人を魅了してきた雨晴海岸
雨晴海岸は、富山県のローカル線・JR氷見(ひみ)線「雨晴駅」から徒歩約5分。一度聞くと忘れられない地名の由来は、源義経が奥州へ落ち延びる途中、にわか雨の晴れるのを待ったという義経岩にあるそうです。
岩が多く、白砂青松の景勝の地。そしてただ美しいだけではない、人々の心を揺さぶる、歴史と時間が交錯する地でもあります。万葉集の代表的歌人である大伴家持がいくつもの歌を詠んだり、松尾芭蕉が『おくのほそ道』に詠んだり。古くからこの景色に魅了される人たちがいたのです。
なんと言っても、女岩(めいわ)と富山湾越しに望む立山連峰が絶景なのですが、この日はあいにく雲に隠れて連峰を見ることはできませんでした。残念。この雨晴海岸を眺め、振り返るとそこにあるのが、「道の駅 雨晴」です。
「道の駅 雨晴」の絶景ポイント1 デッキ通路
「道の駅 雨晴」には数々の絶景ポイントがあります。カフェのある2階へ行く階段やエレベーターはいくつかあるのですが、ぜひ見逃さないでもらいたいのが、デッキ通路。ここを登ると……
通路の壁をフレームに切り取られた青空。ふっと時が止まったように感じ、ハッと胸が掴まれました。
「道の駅 雨晴」の絶景ポイント2 デッキ
デッキから望む海や空も美しいのですが、ユネスコが支援する「世界で最も美しい湾クラブ」PR案内板やりん鐘と共に富山湾をカメラにおさめると、ちょっと変化が出てまたよしです。
「道の駅 雨晴」の絶景ポイント3 展望デッキ
ここで満足してはいけません。3階にはさらに絶景が待っているので展望デッキへ!
おお!
おおお!!
おおおお!!!
なんという絶景。まるで海外のような雰囲気。ここが富山湾だとは、日本海だとは、言われないと気づかないのではないでしょうか!
しばし言葉を失い、ただただ凪ぐ海を眺めておりました。2階のデッキと違い、3階展望デッキは屋根があるので、暑い季節は特にありがたいですね。
「道の駅 雨晴」の絶景ポイント4 ローカル鉄道「氷見線」
海沿いを走る氷見線のオレンジ色と海の青のコントラストも素晴らしい。氷見線はだいたい1時間に1本のローカル線なのですが、上下線あるので、カフェで休憩などしていればさほど無理なくこのショットを狙うことができると思います。
「道の駅 雨晴」の絶景ポイント5 カフェ
2階には、地元産の食材を盛り込んだランチやスイーツが楽しめる「Cafe ISOMI TERRACE」があります。ここがまた、永遠に座っていたくなるほどの絶景。
ソフトクリームはバニラ・抹茶・ミックスの3種で各380円。フルーツを使った4種の「雨晴サンデー」、和スイーツの「義経パフェ」、「フレンチトースト」などは各650円。
ドリンクはコーヒーや紅茶、ココア、高岡国吉りんごジュース、カルピス、映え系のビネガードリンクなどもあり、各350円〜550円でした。
氷見いわし&チップス500円、白えびコロッケ420円などもスナックも気になります。氷見うどん900円、射水産サクラマスの和風パスタ1,200円、高岡産たまごのトロトロオム白えびシーフードカレー1,300円などもあるので、ランチスポットとしても使えます。
筆者は小腹が空いていたので、「サラトガクーラー<雨晴Ver.>550円」と数量限定の「麩っくらバーガー700円」をオーダー。海を眺めてうっとりしながら、ちょっと心の浮遊感のあるカフェタイムを堪能しました。
ショップではお土産もそろっています
注文したカフェメニューが作られるのを待っている間、隣接するショップ「Souvenir Shop ARISO」をのぞいてみるのもおすすめ。銅器や漆器等を中心とした、高岡のクラフト作家作品のほか、白えびせんべい・反魂胆・雷鳥の里などの銘菓、氷見うどん、大門素麺、素干しするめやほたるいか浜干しといったおつまみなど、富山のお土産もいいセレクトで並んでいました。
道の駅「雨晴」への行き方
道の駅「雨晴」へは、富山駅から車で約45分ほど。電車やバスの場合は複数の行き方がありますが、約50分〜1時間ちょっと。氷見線からの富山湾の眺めが素晴らしいので、ぜひ氷見線に乗っていただきたいです。富山駅から「あいの風とやま鉄道線」で高岡駅下車〜高岡駅から氷見線で雨晴駅下車。雨晴駅からは、徒歩5分です。
ローカル線でのんびりマイペースに楽しむ氷見線の旅は、一人旅にもおすすめですよ。
道の駅「雨晴」
https://michinoeki-amaharashi.jp富山県高岡市太田24番地74
0766-53-5661
カフェ、売店【年間営業時間】(予定) ※令和5年4月1日から
春季(4/1~6/15) 9:00~18:00
夏季(6/16~9/30) 9:00~19:00
秋季(10/1~11/30)9:00~18:00
冬季(12/1~3/31) 9:00~17:00
※1階情報発信コーナー・2階、3階展望デッキは24時間開放
※店舗や時期により商品の仕様や品揃え、価格が変わる可能性がありますので、ご注意ください。
※店舗営業については最新情報をご確認ください。
[All Photos by kanoa]
kanoa ライター
自由とときめきを愛するライター。2児の母。都会のマンション暮らしを満喫しつつも、いつか田舎に移住し、縁側のある古民家に住みたいと憧れている。旅先で「ここでしか買えないお土産グルメ」を探すのが好き。特にパン屋を見つけると買わずにはいられない。
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