■あわせて読みたい 【連載】海外一人旅!初心者・女性にもおすすめの国はどこ?
第10回「ヨーロッパ最古の王国・スコットランドを訪ねて」
第11回「冒険とリラックスが両立する心地良い国・ベルギー」
第12回「ポーランドで中世の街と可愛い陶器に出会う」
第13回「心豊かに生きる秘訣がここに、フランス・アルザス地方」
第14回「おとぎの国・チェコで世界一美しい街並みに出会う」
一人旅初心者にもおすすめの行き先をご紹介する連載第15弾。今回おすすめする旅先は、スウェーデンの首都、ストックホルムです。
ストックホルムが海外一人旅におすすめなワケ
世界的にも治安のいいことで知られるスウェーデンは女性一人でも安心して旅行ができる国。
首都のストックホルムは、中世の面影を残す街並みや洗練された北欧デザインなど、女性の心をつかむ魅力がぎっしりと詰まっています。
都会的な雰囲気がありながらも自然と調和した緑豊かなストックホルムは、大人の休日にぴったりです。
水の都・ストックホルム
「水の都」「北欧のヴェネツィア」などと称されるスウェーデンの首都・ストックホルムは北欧最大の都市。ジブリ映画「魔女の宅急便」の舞台としても知られるロマンチックな街並みが世界中の旅行者を惹きつけてやみません。
ストックホルムの街は14の島からなっていて、エリアごとに印象が異なる多様性も魅力です。
旧市街ガムラ・スタン
ストックホルムきっての観光エリアが、ストックホルム発祥の地といわれるガムラ・スタン。運河に囲まれた島に13世紀につくられた街で、中世の建造物が数多く残る街並みはクラシカルなムードたっぷりです。ヨーロッパのなかでも中世の街並みを最もよく保存している街のひとつに数えられており、街全体がさながら博物館のよう。
カラフルな建物や狭い路地はまさに、「魔女の宅急便」の世界。物語の世界を思わせる可愛らしい街並みに心躍らせずにはいられません。
【ガムラ・スタンの見どころ1】大広場
ガムラ・スタンの中心が色鮮やかな建物が連なる大広場。大広場を中心に広がる狭い路地にはカフェやレストラン、ショップが軒を連ねていて、見てまわるだけでも十分楽しめます。
かわいらしいカフェで一休みするのもおすすめ。
【ガムラ・スタンの見どころ2】王宮
ガムラ・スタンのハイライトのひとつが重厚感漂う王宮。スウェーデン国王の公邸として、王室の公式行事や執務に使用されていた建物で、現在残っているのは18世紀半ばに建てられたバロック様式のもの。部屋の数はなんと600以上というヨーロッパ最大級の規模を誇ります。
王宮内部と中世時代の歴史を展示したトレークローノル博物館、宝物庫に入場できるほか、無料で見学できる教会もあり、見どころ満載です。
1523年から配置されているという衛兵の交代式は観光客に人気のストックホルム名物。王宮前の広場で行われます。スケジュールは時期により変わるので、事前に確認しておきましょう。
【ガムラ・スタンの見どころ3】大聖堂
王宮のすぐ隣にあるのが、13世紀に建設されたストックホルムの最古の教会で、王室の式典が執り行われる由緒正しい大聖堂。精巧な彫刻の数々が美しい内部の装飾は圧巻です。
【ガムラ・スタンの見どころ4】ノーベル博物館
ストックホルムはノーベル賞を創設したアルフレッド・ノーベルの故郷。アルフレッド・ノーベルや、これまでの受賞者800名以上の功績の紹介、ゆかりの品々の展示など、ノーベル賞のすべてが詰まった博物館です。もちろん日本人受賞者の足跡もここに。
併設のカフェ、「ビストロ・ノーベル」では、博物館を訪れた受賞者のサインが見られるほか、過去のノーベル賞晩餐会で出されたデザートなどが味わえます。
ノーベル賞の晩餐会が開かれる市庁舎
ストックホルムのシンボル的存在となっている建物が、クングスホルメンと呼ばれる島にある市庁舎。1923年に完成したレンガ造りの建物で、高さ106メートルの塔が印象的です。
ノーベル賞受賞者たちの舞踏会が開かれるきらびやかなバンケットホール「黄金の間」や、晩餐会会場となる祝賀室「ブルー・ホール」は必見。内部はガイドツアーでのみ見学が可能です。隣接するショップでツアーに申し込み、ノーベル賞受賞者たちが招かれる華麗なる世界をのぞいてみましょう。
グルメ好き必見!エステルマルム市場
1888年から営業している歴史ある食品市場。パンやチーズ、野菜や果物、魚介類といったストックホルムの食文化が凝縮されたスポットで、見るだけもワクワクします。
気取らないカフェやランチにぴったりのレストランもあり、食事も可能。スウェーデン王室御用達の鮮魚店「リサ・エルムクヴィスト」のレストランもあるので、グルメ好きなら見逃せません。
ストックホルム近郊の世界遺産・ドロットニングホルム宮殿
ストックホルムから日帰りで行けるのが、世界遺産に登録されているドロットニングホルム宮殿。その優雅な建築美から「北欧のヴェルサイユ宮殿」とも称えられています。
ストックホルム中央駅から鉄道とバスを乗り継いで行くか、夏季なら観光船で訪れることもでき、所要およそ一時間です。
1662年に建設がはじまり、増改築を経て1756年に現在の姿となったドロットニングホルム宮殿には現在も国王一家が暮らしていているため、一般に公開されているのは約半分です。
広大なバロック様式の庭園や、中国風の装飾が施された中国の城、18世紀当時の装置を残す現役の宮廷劇場など、広い敷地に見どころが点在しています。じっくりと時間をとって、おとぎ話から抜け出してきたかのような壮麗な城を堪能しましょう。
観光だけでなく、雑貨ショッピングを楽しんだり、おしゃれなカフェでくつろいだりと楽しみの尽きないストックホルム。きっと、心にたっぷりと栄養を与えてくれる旅になるはずです。
第7回「韓国・ソウルでこっそりきれい旅」
第8回「アイルランド・ダブリンで歴史とフレンドリーな人々に出会う」
第9回「中世香るオーストリアに酔いしれる」
まるで映画のワンシーン!美しい水の都「ストックホルム」をお散歩
https://tabizine.jp/2015/10/01/47563/
[Visit Sweden(英語)]
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