ありえない!日本人がオマーンで驚いたこと16選〜卵の賞味期限が3か月!?〜

Posted by: Nao

掲載日: Oct 13th, 2016

以前オマーンの首都マスカットに住んでいました。

日本の中東報道はテロに関するニュースが多いせいか、誰かに中東に住んでいたと言うと「危険でしたか?」とよく質問されますが、身の危険を感じたことは一度もありませんでした。
今回は、オマーンに住んでみて驚いたこと、ありえなかったことをレポートしたいと思います。

1.とにかく暑い! 真夏は連日40℃越え。

日本人がオマーンに住んで驚いたこと16選
オマーンはとにかく暑い国。1年のうち3か月くらいは春のような気候ですがそれ以外は全て夏。特に5〜8月は酷暑で連日40℃越え。時には45℃近くになることも! 一方でレストランや商店では冷房が強烈に効いているので、体調管理が大変でした。

2.毎日快晴。雨はほとんど降らない。

日本人がオマーンに住んで驚いたこと16選
ほとんど毎日快晴のオマーン。雨は年間を通して3日あるかないか。一見よさそうですが、毎日晴れなので時には嫌気がさすこともありました。朝起きてから「今日の天気はなんだろう?」という心理は、人間にとって大切なのではないかと思ったほど。

3.治安が極めて良い

日本人がオマーンに住んで驚いたこと16選
日本の中東報道はテロに関するニュースが多いせいか「中東=危険」というイメージを持たれがちですが、産油国であるオマーンは経済も潤い貧富の差も少なく、さらに厳格なイスラム教の戒律のおかげで治安は極めてよかったです。普段の生活の中で、スリや盗難などへの危機感は全くありませんでした。トイレでは、個室に入る前に洗面台にバッグや貴重品を置いて中に入るという人も多く見かけたほど。

4.道路がキレイ

日本人がオマーンに住んで驚いたこと16選
石油や天然ガスで国家が潤うオマーンはインフラが整っており、道路がキレイ。お洒落な街灯、街路樹や芝生が美しく配されています。一方で、同じ中東でも資源に乏しいシリアやレバノンの道路はガタガタで雑然としていたので、オマーンの豊かさを実感しました。

5.ガソリンが安い

日本人がオマーンに住んで驚いたこと16選
産油国であるオマーンは、ガソリンが格安。筆者が住んでいた頃は、1ℓ当たりなんと約25円でした!

6.アダルトサイトが見れない

日本人がオマーンに住んで驚いたこと16選
厳格なイスラム教を国教とするオマーンはアダルトサイトの閲覧が不可。その類のサイトを閲覧しようとすると、すぐさまこの「Notice」ページに切り替わります。なぜか普通のページも見れない時もあり、ネットにはかなりイライラさせられました。

7.空港到着後の荷物チェックが厳しい

日本人がオマーンに住んで驚いたこと16選
オマーンでは空港到着後、出口にてX線による荷物チェックがあります。ポルノ関係は禁止されているので男性の荷物がより厳重に調べられることが多いです。雑誌だけでなく、ハードディスクに保存したポルノ動画が発見されてしまい、処罰されることもあるのだとか。

8.海が美しい

日本人がオマーンに住んで驚いたこと16選
アラビア海に面するオマーンは海の美しさも格別。こちらは筆者が世界一眺めがいいと思う、首都マスカットにあるスタバにて。

9.モスクから流れるアザーンが美しすぎる

日本人がオマーンに住んで驚いたこと16選
街の至るところにあるモスク。お祈りの時間を告げるアザーンが1日に5回ほどモスクから流れますが、実は生声によるもの。響き渡るビブラートの音色は陶酔しそうな美しさでした。

10.酒屋が密売所のような佇まい

日本人がオマーンに住んで驚いたこと16選
厳格なイスラム教を国教とするオマーンはお酒はご法度。ですが他国より比較的緩やかで、非ムスリムであればホテルや高級レストランで飲酒可能。街には「酒屋」なるものがあるのですが、風紀を乱さないためなのか独特のひっそりした佇まい。中は普通の酒屋なのですが、外観はまるで何かの密売所のような雰囲気でした。

11.豚肉売り場は別室

日本人がオマーンに住んで驚いたこと16選
お酒同様に、非ムスリムに許されているのが豚肉。外国人向けの高級スーパーでは別室に豚肉売り場があります。海外から輸入された豚肉やハム、ソーセージなどがかなりの高額で販売。レジはオマーン人が担当するのですが、豚肉製品を買うとまるで汚いものを触るようにパッケージの隅を持ってレジに通している光景を何度も見ました。

12.卵の賞味期限が3か月

日本人がオマーンに住んで驚いたこと16選
食生活で一番驚いたのが卵の賞味期限。なんと3か月! 暑い地域では痛みやすいからという理由で、鶏のエサに薬のようなものが入れられているとの話を聞いたことがあります。もちろん加熱用ですがそれにしても3か月とは衝撃的でした・・・。

13.カレーがおいしい

日本人がオマーンに住んで驚いたこと16選
オマーンはインドからの出稼ぎ労働者が大変多く、インド料理レストランが充実。良質な香辛料が多く輸入されているようで、本場さながらのおいしいカレーが食べられます。ちなみにオマーンの衛生事情はとてもよく、外食でお腹を壊すようなことはほとんどないので安心して楽しめますよ。

14.メイドを雇うのは当たり前

日本人がオマーンに住んで驚いたこと16選

オマーンはメイドを雇う習慣が浸透。住み込みで月2万円〜くらいなので、特にお金持ちでなくてもメイドが最低一人はいる家庭がほとんど。フィリピン人、スリランカ人、インドネシア人が多いです。スーパーの掲示板にはたいていメイド応募の紙が貼られています。掃除、洗濯、料理はもちろん、子育てもメイドまかせ。赤ちゃんを抱っこしながら買い物するメイドさんの姿をいつも目にしていました。

15.オマーン人男性はいつも帽子をかぶっている

日本人がオマーンに住んで驚いたこと16選
オマーン人男性は基本的にディスターシャという民族服を着ています。他の中東諸国と比べて独特の形をした帽子が特徴的。毎日かぶっているので「ハゲていても結婚するまで全く気づかなかった!」というウソみたいな話もあるようです。

16.トイレが水浸しなことが多い

日本人がオマーンに住んで驚いたこと16選

オマーンをはじめとする中東では、手動式のウォッシュレットが付いたトイレが主流(郊外などでは桶で水を汲む場合も)。これは「清潔を保つこと」というイスラム教の教えがあり、トイレ後にお尻を洗う習慣があるからなのだそう。日本でウォッシュレットが発売された何百年も前から、お尻を洗ってきたのだとか。そのためトイレが水浸しになっているなんてことは日常茶飯事。高級ホテルなどではきちんと掃除されていますが、それ以外ではびっくりする場面も多かったです。

驚きや不便さを感じることも多かったオマーンですが、宗教に根付いた生活というものは大変興味深く、新しい学びにもなりました。良いトコロも悪いトコロもありますが、異なる文化や習慣を知ることこそ海外生活の醍醐味かもしれません。

[All photos by Nao]

PROFILE

Nao

Nao ライター

メーカー、ITベンチャー勤務を経てフリーランスに。
学生時代から旅を続け、渡航国は現在50カ国。
特技は陸路国境越え。グルメレポート翌日に大学の最先端研究を取材したり、ロシア州知事にインタビューしたり。幅広い対応力とフットワークの軽さが自慢。日本ソムリエ協会認定資格ワインエキスパート保有。


メーカー、ITベンチャー勤務を経てフリーランスに。
学生時代から旅を続け、渡航国は現在50カ国。
特技は陸路国境越え。グルメレポート翌日に大学の最先端研究を取材したり、ロシア州知事にインタビューしたり。幅広い対応力とフットワークの軽さが自慢。日本ソムリエ協会認定資格ワインエキスパート保有。


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