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【台湾夜市の世界2023特集】歴史ある港町の「基隆廟口夜市」で発見!海鮮系B級グルメ勝手にBEST3

Posted by: 石黒アツシ
掲載日: Sep 16th, 2023. 更新日: Sep 19th, 2023

コロナ禍を経て、以前のように気軽に出かけられるようになった台湾。台北から、基隆、花蓮、嘉儀、台中、そして台北に戻るという5泊6日の行程で、各地の夜市を訪ねておいしいものを食べ歩きました。台北から向かったのは古くからの港町・基隆(キールンまたはジーロン)の「基隆廟口夜市(ジーロンミャオコウイエシー)」です。海鮮グルメ勝手にベスト3も発表!

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台北から電車やバスで40分ほどで行ける港町の夜市

三方を山に囲まれて東シナ海に面した基隆の港には船が運航していて、なんとなくのどかな雰囲気。山の中腹にある「KEELUNG」というサインボードが港町を見下ろしています。

基隆は台北から東方面に向かって約30㎞に位置する港湾都市です。台北から台湾鉄道に乗って40分、バスもいくつかルートがあって、高速道路を走るルートでやはり40分ほどで到着します。

基隆の港からすぐそば、駅からなら10分ほど、バスターミナルから5分ほどの位置にあるのが「基隆廟口夜市(ジーロンミャオコウイエシー)」です。昼の12時から開いているお店もありますが、夕方5時くらいを過ぎると人が集まってきます。

この夜市は、L字型につながる2つの通りにあります。一方には提灯が飾られた常設の屋台が並び、もう一方には商店が並び、その路上に屋台が出現してきます。さぁ、それではどんなお店があるのか見ていきましょう。

海産物もいろいろ並ぶ屋台を見て歩く!

こちらはカニやエビなどの揚げもののお店。日本で屋台で食べる海産物というと、イカやサザエ、さかなや貝などを焼いたものが多いと思いますが、こちらでは圧倒的に揚げ物が人気のようです。

そして、近隣の人たちが日常的な晩ご飯を買って帰る市場でもあるので、様々なお惣菜を売る店も出ています。

台湾でも人気のカニカマも。「蟹肉棒」という名称で日本の物の数倍はある大きさ。「椒塩」(山椒塩)、「海苔」、「明太子」味の3種類がありました。また、「馬蹄貝」という貝を焼いたものも売られています。

ハマグリの酒蒸しのお店も。ニンニクを効かせたものや台湾バジルを入れたものもあります。ハマグリは比較的小さめのサイズで、日本の一般的なあさりと同じくらいでした。

ちょっと興味をそそられたのが「10元寿司」の屋台。10元は45円ほどです。

茹でエビ、トビコ、表面を炙った魚、コーンマヨネーズなどがパックになって売られています。そしてここにもカニカマが。

こちらはたこ焼きのお店。手前で作っているのがイイダコを丸ごと入れたもの。その隣では小ぶりでホタテ貝に似ているヒオウギ貝を、やはり丸ごと入れたもの。特にソース等はかけずに食べるようです。

基隆の夜市ならではの海鮮グルメ勝手にベスト3

そぞろ歩いて気になるものに目星をつけて選んだ3つの料理を立て続けにいただきました。でも大丈夫。夜市の食べ物の盛りは小さいので、一人で出かけてもいろいろ食べられていいんです。

第1位|蟹のスープ「螃蟹羹」

こちらが「螃蟹羹」のお店「呉記」です。お店の奥に向かってカウンターがあって座っていただけます。創業は1993年で、螃蟹羹の老舗のようです。

店頭の鍋の中にはモズクのような海藻ときのこが入っているとろみのついたスープ。その上のトレイのような部分にはワタリガニのむき身があります。

注文するとスープに蟹のむき身をサッと入れて椀に注いでくれます。とろみがついているのでかなり熱々でやけど注意です。「油飯」というもち米をシイタケと豚肉と一緒に蒸したご飯ものもいただきました。これがまたスープと一緒に食べるとおいしい。螃蟹羹は75元、油飯は35元。合わせて110元なので490円ほどでした。

第2位|またまた熱々の「蝦仁肉圓」

大きなせいろから威勢よく湯気が上がっているこちらの屋台は「蝦仁肉圓」のお店。タピオカ粉で作った生地に海老と豚肉を包んで蒸して、プリプリになったところにトロトロの餡をかけたものです。

例えばシュウマイの具も同様ですが、エビと豚肉は中華料理最強のコンビネーションと言ってもいいと思います。それにしても、この料理も熱々でやけど注意です。一皿に3個のって75元で330円ほどです。

うっすら醤油味の餡掛けが具にしっかりと絡んで味が引き立ちます。好みでチリソースをかけて食べるとピリリとした刺激でまたおいしい。

第3位|日本ではお目にかかれないサバヒーのスープ

ちょっと地味な電灯が趣を醸し出しているこちらは「虱目魚」(サバヒー)という名前の魚のスープお店。サバヒーは日本では食べられることはないのですが、台湾では近海でとれる庶民的な魚の一つ。それをシンプルなスープでいただきます。

「虱目魚肉湯」が身の部分、「虱目魚皮湯」が皮の部分、「虱目総合湯」が両方入りで、いずれも75元で330円ほどです。

具の魚はわさび醤油をちょっとつけて食べます。スープはかなり淡白で、塩味もほぼ感じないほど。それでも、サバヒーの旨味が感じられておなかに浸みる優しさでした。

夜の帳も下りて、港を見渡す「海洋廣場」に行ってみると、夜風が爽やかでした。

次は花蓮の広大な夜市「東大門夜市」へ向かいます!
 

基隆廟口夜市
住所:200台灣基隆市仁愛區玉田里仁三路
営業時間:月~日 12:00~0:00(店により異なる)

 
[All photos by Atsushi Ishiguro]
※店舗や時期により商品の仕様や品揃え、価格が変わる可能性がありますので、ご注意ください。
※店舗営業については最新情報をご確認ください。
 


 

石黒アツシ

Atsushi Ishiguro ライター&フォトグラファー
旅するフードフォトグラファーです。そして、食生活について考えて、レシピを開発して料理もします。「おいしいものをおいしく伝えたい」をテーマに、世界のおいしいものを食べ歩き、写真におさめて、日本で再現し、みなさんと一緒に食べたいというのが、私のビジョンです。


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