クロアチア在住の筆者がクロアチア人の友人たちに聞いた、日本に行った時に驚いたことを7つお伝えします。
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日本人はみんな僕のことが好き!?
店員さんがお客さんに対して笑顔で接したり、礼儀正しいのがあたりまえの日本。クロアチアでもたいていの店員さんはフレンドリーですが、日本のような礼儀正しく、きめ細かいサービスをしてもらえることはまずありません。
「どこのお店に行っても店員さんがニコニコ笑顔で丁寧に接してくれたので、日本人はみんな僕のことが好きなのかも!? きっと僕は日本人ウケするんだ! って、危うく勘違い野郎になってしまうところだったよ~」と恥ずかしそうに語ってくれました。しかも、ひとりではなく、同じような意見が複数の人からちらほら。
さすが、 日本の接客は世界一ですね・・・!
とにかく人が多い
ほとんどのクロアチア人が町の大きさに続いて「衝撃を受けた!」と答えたのが、人の多さ。クロアチアの人口は約430万人。大阪府(大阪府の人口は約886万人)のたった半分程の人口の国なのです。そんな国からやって来たクロアチア人が東京や大阪など、日本の大都市を初めて歩いた時の衝撃はかなりのもの。
「東京に1カ月滞在したけれど、もう一生分、人間を見た気がする」
「映画で渋谷のスクランブル交差点を見て“きっとアレはCGなんだ”って思ってたけど、CGじゃなかった。恐るべし日本」なんて声も。
筆者も久しぶりに日本に帰って東京や大阪の中心部に立つと、町から発せられる独特のエネルギーに圧倒されてしまいます。これがいわゆる“マンパワー”というものなのでしょうか。
空が狭い
首都のザグレブでさえ、ヨーロッパの田舎の町のように小さくて平和なクロアチア。ザグレブ以外の町に住んでいるクロアチア人は、ザグレブに遊びに来ると 「いや~。ザグレブはやっぱり都会だねえ。高いビルもあるし」なんて口にしていますが、彼らにとっての「高層ビル」とは20階建て程度のもの。そんなクロアチアの人たちが日本の首都を初めて目にした時の衝撃はかなりのものだそうです。
「東京タワーからの眺めを見てぶったまげた。地平線の向こうまで続くビル、ビル、ビル・・・。ここは同じ地球なんだろうかと我が目を疑った」と大興奮。
なかでも特に印象的だったのは「東京の空は狭かった・・・」という感想。高層ビルが密集する都心部では上を見上げると、必ずと言っていい程ビルが視界に入ってきてきますね。確かに、高層ビルがほとんどないクロアチアでは空を見上げると、視界がビルにさえぎられることがなく空が広く感じられます。
白い車が多い
「日本って何であんなに白い車が多いの?」
筆者は以前、日本に旅行に行ったことがあるというクロアチア人女性にこう尋ねられて「う~ん・・・たしかにそうだ。なんでだろう?」と思わず彼女と一緒に首を傾げてしまったことがあります。
たしかにクロアチアに限らず、少なくともヨーロッパでは、日本程白い車をたくさん見かけないように感じます。
海が温かい
美しいアドリア海が何よりのお国自慢のクロアチア人たち。でも、アドリア海の水温は真夏日でも20度ちょっとということが多く、日本人の感覚では海水浴をするにはかなり冷たく感じることもしばしば。寒がりの筆者は浮輪なしでは10分浸かっているのが限界です。
青く輝く海に飛び込みたいのに冷たくて眺めているだけなのをもどかしく感じながら「日本の海はもっと温かいんだよ。特に浅瀬はね。30分でも、1時間でも平気で海に浸かっていられる」と話すと「またまた、そんなこと言って~」と信じてもらえません。ですが「海が温かいなんて信じられない」と笑って全く信じてくれなかった友人が、ある夏日本の海で初めて泳いで来たときのこと。「日本の海は本当に温かいね! 疑ってごめんよ」と謝ってくれたのです。
そらからというもの「クロアチアの海は、水が透き通っていてすっごく美しいけれど、冷たくて長時間泳げない。それよりも温かくてずっと泳いでいられる日本の海の方が良い」と、すっかり日本の海に恋してしまったようです。
公共交通機関が恐ろしいほど正確
世界には「列車やバスは30分や数時間以上遅れることも珍しくない」という国がありますが、クロアチアはそこまでひどくはありません。とは言っても、のんびりとしたお国柄で、トラムやバスの運行時間は結構アバウトなクロアチア。数十分遅れるということはあまりないものの、数分の遅れなんて「遅れ」と見なされません。
「僕は日本語がわからないんだけど、町案内してくれた日本人の友達が “今のアナウンスは、電車が数分遅れたことに対するお詫びアナウンスなんだよ” って説明してくれた時、僕はてっきりジョークなんだと思っちゃった。ハハ、面白い日本ジョークだねって。でも、あとで彼女が言っていたのはジョークじゃなかったって知った時は、驚いたよ」
クロアチアでも日本人が時間に正確なことは大変有名な話ですが、実際に日本に行ってあまりにも正確に時間が管理されている社会に度肝を抜かれたという感想がたくさん挙がりました。
「クロアチア」という国が認識されていない
「日本滞在中に “どこから来たの?” って聞かれたから英語で “Croatia(クロエーシャ)” って答えたら、ほぼ毎回 “えっ? どこ?” って聞き返された。それで、きっと “Croatia(クロエーシャ)” という英語の発音だから伝わらないのだと思って “KUROATIA(クロアチア)!!” ってしっかり日本語の発音で応えたのに “クロアチア? どこにある国なの?” と聞き返された時は内心ショックだったよ~」
また「“クロアチアってどこにあるの?” と聞かれて “イタリアの対岸だよ” と答えたら “えっ?! そうなの!?” と超ビックリされて、僕がびっくり。クロアチアってそんなに影が薄いのか・・・」という声も。
「クロアチアの●●は世界で一番美しい」「クロアチアの●●は世界一おいしい」などなど、お国自慢好きのクロアチア人にとっては、かなりショックな出来事なのです。
ちなみに、クロアチアでは「日本」という国を知らない人はまずいません。クロアチアでは学校で日本について習うそうで「日本の島4つを全部答えられるよ! ホンシュー、シコク、キューシュー、ホッカイドー」と誇らしげに披露してくれるクロアチア人にもたくさん出会います。
クロアチアに住む日本人としては、やっぱりもっとたくさんの日本の方にクロアチアという素敵な国が存在することを知っていただきたい! そして日本とクロアチアがお互いにとって、もっと身近な存在になってほしいと願っています。
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