【現地ルポ】ガラパゴス諸島のおすすめスポット5選〜世界遺産第一号の島々〜

Posted by: 目黒沙弥

掲載日: Mar 18th, 2017

動物と自然の宝庫と言われ、「一度は行きたい場所」と世界中の人たちから羨望の眼差しを受け続けるガラパゴス諸島。行けることならすべてのスポットを回りきりたいところですが、世界遺産のこの場所全体を回りきるには時間もお金もかかってしまいます。そんな限られた時間で絶対に抑えておきたい5つのスポットを、現地より厳選してご紹介します。

「世界遺産」第一号!

【現地ルポ】ここに行っておけば大丈夫!ガラパゴス諸島のおすすめスポット5選

エクアドルの領土であり、動物固有種数において最大を誇るガラパゴス諸島(スペイン語: Islas Galápagos)は、スペイン語で「ゾウガメの島」という意味を持つ動物天国。全部で19島が集まり、その集合体が「ガラパゴス諸島」と呼ばれています。世界遺産としては世界で一番最初に認定された場所でもあり、誰もが納得する光景はまさにナショナルジオグラフィックそのもの! 「できるだけ効率よく回りたい!」という急ぎ足の人でもガラパゴスを堪能できる、抑えておきたい5つのスポットはこちら。

1. トルトューガ・ベイ(Turtuga Bay)

【現地ルポ】ここに行っておけば大丈夫!ガラパゴス諸島のおすすめスポット5選

(C) Saya Meguro

ガラパゴスで絶対外せないスポットの一つとして挙げられるのは、サンタクルス島(Isla San Crus)にあるトルトゥーガベイ。別名「タートルベイ」とも呼ばれるこの島はその名の通り、ウミガメの産卵場所として使われていることが所以しています。筆者が訪れた際にはウミガメの姿はそこにはありませんでしたが、出迎えてくれたのは数え切れないほどのイグアナたち。広い浜辺を威風堂々と闊歩するその様子は、ガラパゴスならではの光景です。ここは「よい波がある」という有名スポットでもあり、サーフィンなどのアクティビティも盛ん。ただ周辺にはお店などは何もないので、訪れるときは必ず水などのドリンク類を持っていくことをオススメします。

2. ダーウィン研究所(Charles Darwin Research Station)

【現地ルポ】ここに行っておけば大丈夫!ガラパゴス諸島のおすすめスポット5選

(C) Saya Meguro

切っても切り離せないガラパゴス諸島とチャールス・ダーウィンの関係。フィンチから進化論の着想を得たダーウィンは、ガラパゴス諸島に一層の思い入れがあるとも言われており、この研究所はダーウィン財団によって設立されました。ここには国内外問わず自然や動物に関する研究者が集まり生態系についての研究をしていますが、一般開放されている場所は観光名所ともなっています。ここでの見所はなんといっても、ガラパゴス固有種の「ゾウカメ」! 可愛いカメたちがそれぞれ水浴びをしたり、お昼寝をしていたりと自由きままに生活している様子を近くから楽しめます。この近くにもいくつかビーチがあるので、ダーウィン研究所に行ったあとにはビーチでシュノーケルを楽しんでもよいかもしれません。

3. ロス・チュネレス(Los Tuneles)

【現地ルポ】ここに行っておけば大丈夫!ガラパゴス諸島のおすすめスポット5選

(C) Saya Meguro

島の面積は最大ながら、のどかで田舎の雰囲気が漂うイザベラ島。この島は6つの火山によって形成されており、2万年という長い歳月の中で繰り返された噴火の影響で今の大きさになったと言われています。そんなイザベラ島の一番人気スポットは、「ロス・チュネレス」という場所。ガラパゴス最大のシュノーケリングスポットとも言われるこの場所は、自力では行けないためツアー参加が必須となりますが、その価値は十分すぎるほど。なんとこのツアーでは、タツノオトシゴ、サメ、アシカ、ペンギン、アオアシカツオドリ、数々の魚たち、そして運が良ければウミガメやイルカと一緒に泳ぐことができるという夢のような体験ができる場所で、「絶景」と呼ぶにふさわしい光景が広がっているんです。5時間でランチ付き、シュノーケリングセット付き、写真データ付き、送迎付きで90ドル〜150ドル(時期による)と決して安くはないですが、お金には代えられない体験ができると思えばなんのその。筆者一番のオススメスポットです。

4. ポストオフィスベイ(Post office bay)

数世紀前の旅人によって作られたという、フロアレナ島にあるこのロマン溢れるこの正体はなんと「郵便局」! 届くかどうかは運次第。旅人が手紙を運ぶガラパゴス諸島の無人郵便局でも紹介されていたこの「Post Office Bay」は郵便局といっても運営している人はおらず、完全無人の郵便局。というのもこの樽自体がポストとなっており、ここに訪れた人が手紙を置いていったり自国宛の郵便物がある場合はその人の代わりに届けてあげたりと、すべて「善意」で成り立っているというのだから驚きです。知らない「誰か」の存在がこのシステムを存続させているというこの郵便局。一度訪れた時代を超えたロマンのバトンを渡すのは・・・アナタ!

5. ラス・グリエタス(Las Grietas)

【現地ルポ】ここに行っておけば大丈夫!ガラパゴス諸島のおすすめスポット5選

(C) Saya Meguro

サンクルス島からボートタクシーで対岸に渡り、さらに40分ほど歩いた場所にあるのは「Las Grietas」という秘境。ここは海から流れ込む海水と山から流れ込む淡水で構成されている泉で、光が差し込むと綺麗なエメラルドグリーンの水面へと変貌します。筆者のオススメの時間帯は断然、人のいない早朝。昼頃だと人が集まりすぎて水泳時間制限がかけらえてしまう上に、幻想的なムードも半減していまうので、早起きして向かいましょう。鮮やかに輝く色とりどりの魚たちが気持ちよさそうに海中を泳ぐ姿は、時間を忘れ見惚れてしまうほどの美しさです。

「時間のない人」のために紹介した5つのスポットですが、基本的にはガラパゴスは「すべてが見どころ」と言ってもよいほどに魅力が溢れている場所。それはたとえ町の市場や船乗り場でも当てはまることで、アシカやイグアナ、ペリカンなどの動物は、当たり前のようにそこらじゅうで見ることができます。「まるで夢の中にいるんじゃないか?」と錯覚してしまうほどに美しい光景が広がるこのガラパゴス諸島。今年はそんなガラパゴス諸島の魅力に触れる旅に出かけてみてはいかがでしょう。

[Los Tuneles]
[Photos by shutterstock.com]

PROFILE

目黒沙弥

Saya Meguro ライター

北海道出身。NZや日本をヒッチハイク縦断してみたり、ヒマラヤに登ってみたり、スペインで盗難に遭ってみたり。とにかくワクワクすることがすき。将来の夢は湖畔のちかくに家を建てて、動物と自然に囲まれて暮らすこと。

北海道出身。NZや日本をヒッチハイク縦断してみたり、ヒマラヤに登ってみたり、スペインで盗難に遭ってみたり。とにかくワクワクすることがすき。将来の夢は湖畔のちかくに家を建てて、動物と自然に囲まれて暮らすこと。

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