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【札幌】大地を彫刻した男イサム・ノグチとミシュラン三つ星の味に出会う/現地特派員レポート

Posted by: Naoki
掲載日: Mar 19th, 2017. 更新日: Jun 9th, 2017
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 【TABIZINE 現地特派員による寄稿】 

「レオニー」という2010年日本公開の映画をご存じでしょうか。明治時代に、日本人男性との間に子供をもうけたアメリカ人の女流作家レオニー・ギルモアの生涯を描いたものです。数々の困難の中自分らしい生き方を貫いた主人公の姿が、多くの女性の共感を得ました。そしてその子供というのは世界的な芸術家イサム・ノグチです。メガホンをとっているのは社会派の女流監督松井久子さん。

日本とアメリカにまたがって撮影されたこの映画のロケ地の一つが、札幌市にあります。


モエレ沼公園

1904年生まれのイサム・ノグチは、少し年配の方には山口淑子との結婚でも知られているかな。ハーフにしてもイケメンです。その芸術家としての名声は高く、最晩年に札幌市北東部(東区モエレ沼1-1)にあるモエレ沼公園の設計を手がけました。そして映画「レオニー」では、この公園がロケ地として登場するわけです。できれば札幌を訪れる前にレンタルしてご覧頂くと、旅はいっそうの色彩を放つと思います。

イサム・ノグチは1988年、83才の時に札幌に招かれ、モエレ沼公園の設計を自ら買って出ました。

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モエレ沼公園

広大な石狩平野には、あちらこちらにかつて川の一部であった三日月湖が点在しています。モエレ沼もその一つで、貴重な自然を残す場所なのですが、開発などの影響で危機的状況に陥っていたものを公園に整備して残そうというプロジェクトが立ち上げられました。

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札幌を訪れたイサム・ノグチは、プロジェクトの一貫でゴミが搬入されていた状況を見て心を痛め、人間が傷つけた自然を芸術に変えるという方法で貢献したいと思ったのだそうです。子供好きだったイサム・ノグチは、いつの日かこの公園に子供たちの遊ぶ声が響くのを夢見て設計に携わったことでしょう。

子供好きのイサム・ノグチ

彼の作品は、札幌市内の大通公園西8丁目と西9丁目にまたがる公園にもあって、黒大理石で大きなカタツムリのような滑り台、ブラック・スライダー・マントラとして子供たちの遊び場を提供しています。彼の言葉によれば、この芸術は子供たちの尻が完成させるということです。本来南北に通りが横切るはすだった場所をつぶして公園にしたとか。車で走るときはちょっと不便に感じることもありますが、イサム・ノグチのその言葉を聞けば納得せざるを得ません。

彼の子供好きはどこから来ているのでしょう。映画「レオニー」の中で、幼い野口勇(イサム・ノグチ)が母レオニーに連れられ父親のいる日本に来て、そして父親と共に暮らすようになる場面が描かれています。父親の英文学者野口米次郎は中村獅童が演じている。そして11年後に彼は芸術を学ぶため、母親によって単身アメリカに戻らされました。イサム・ノグチは多感な時期に母親と離れて過ごし、ずいぶん寂しい思いをしたのだろうと思います。

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モエレ沼公園のガラスのピラミッド内部 ギャラリーも

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