イギリス人観光客の取扱説明書〜踊り食いに注意!〜

Posted by: 鳴海汐

掲載日: Jul 17th, 2018

訪日外国人観光客が増える昨今、どうおもてなしをするべきかも気になりますよね。そこで、国別「外国人の取り扱い説明書」を特集。日本政府観光局(JNTO) がまとめた外国人観光客の「接遇に関する注意点」から、今回はイギリス人へのおもてなしポイントをご紹介。

観光局が考えるイギリス人観光客のおもてなしポイント

菜食主義者対策を

観光局が考えるイギリス人観光客のおもてなしポイント

「ベジタリアンやヴィーガン(完全菜食主義者: Vegan)など、信条としてあるいは宗教上の理由で食事制限がある人も多いため、食材や調理法、食べ方を明示して提供する必要がある。スープの出汁や、同じ調理環境で該当食品を扱うことができない場合もあるため、注意を要する。使われている食材を英語表記することで、自分で判断できるようにしておくことが望ましい。」

日本政府観光局(JNTO)世界の市場別基礎情報 英国 外国旅行の動向」より

イギリス人の中には、想像以上に菜食主義の人々がいます。筆者はイギリス留学中、語学学校の先生やホストファミリー、友人などに実際高い頻度でいて驚きました。特に女性に多いです。子供の頃牧場で牛をみているときに、これを食べているのかと考えたらその後食べられなくなった人とか。動物実験をする生物学者とか。生物学者の彼女は食べないけれど肉の調理は可能とのことでした。

ちなみに菜食主義の女性とパートナーになって共に食事を続けている男性の影響の受け方は様々です。同じように食べられなくなった人、外で出された時だけ肉を食べる人。そして奥さんには大豆などを使ったベジミート、自分には肉を使って同じメニューをつくり分けているというきめ細やかな男性もいました。

肉を食べないけれど魚を食べる「ぺスカトリアン」もいます。

また菜食主義でなくても、ユダヤ教やイスラム教など、宗教の関係で食べてはいけないものがあったり、食べ合わせを気にする必要があったりします。

ヴィーガンであればかつおだしもNGです。日本は食事の品数も多いし、対応が大変だと思います。

鯨、活け造り、踊り食いに注意

観光局が考えるイギリス人観光客のおもてなしポイント

「英国では動物愛護の観点から捕鯨に嫌悪感を持つ層が存在する。これらの人々は当然のことながら、鯨料理に対する抵抗が強い。同様に、魚の活け造り、踊り食いに対しても嫌悪感を示す英国人もいる。」

日本政府観光局(JNTO)世界の市場別基礎情報 英国 外国旅行の動向」より

日本の大切な食文化ですが、日本人でも苦手な人がそれなりにいそうではあります。ましてや、もともと生魚を食べる習慣がなければ、厳しそうですね。

イギリス人の訪日旅行のトレンド

観光局が考えるイギリス人観光客のおもてなしポイント

食の話が続いていますが、イギリス人は、訪日外国人旅行客のなかで、一番飲食費にお金をかける国であるという調査結果があります。日本食への関心は高まる一方で、日本食を食べることを動機として日本にやってくるイギリス人は増えています。特にラーメンの人気は絶大です。

都市としては、京都などに比べ、「六本木や新宿などの近代的なビル群と浅草などの伝統文化との共存融合」である東京が断トツ支持されていて、高級紙やガイドブックでも注目の旅行地として1位、2位にランクインしています。

地方では、ビーチリゾート好きなイギリス人の中で沖縄の認知度が高まりつつあるそうですが、スキー目的で北海道のニセコや、スノーモンキーが見られる長野などにも人気が集まってきているようです。

「日本は、米国やカナダと同程度の料金で、豊富な降雪量とパウダースノーに加えて日本ならではの伝統文化、温泉や旅館などが楽しめるとあって、新しいスキーリゾートを体験したいスキーヤーに注目されており、欧米以外では第1位のスキー受け入れ国となっている。」

日本政府観光局(JNTO)世界の市場別基礎情報 英国 外国旅行の動向」より

日本は、旅行するのにどこがおすすめかと訊ねられても、ひとことで言えないくらい、いろいろなウリがある国。東京以外もどんどん発掘していってもらいたいですね。

観光局が考えるイギリス人観光客のおもてなしポイント

参考
[日本政府観光局(JNTO)世界の市場別基礎情報 英国 外国旅行の動向]
[観光庁 訪日外国人消費動向調査 報告書2]

[All Photos by shutterstock.com]

PROFILE

鳴海汐

Shio Narumi ライター

イタリアはフィレンツェとタオルミーナの料理留学、イギリスはウエストン・スーパー・メアとケンブリッジの花留学を経て、現在はロンドンと神奈川を行ったり来たり。飛行時間の大幅短縮が実現するよう、心から科学の進歩を願う水瓶座。

イタリアはフィレンツェとタオルミーナの料理留学、イギリスはウエストン・スーパー・メアとケンブリッジの花留学を経て、現在はロンドンと神奈川を行ったり来たり。飛行時間の大幅短縮が実現するよう、心から科学の進歩を願う水瓶座。

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