崖の上のテンジン・ヒラリー空港。パイロットの経験とテクニックと勘で着陸!

Posted by: 鳴海汐

掲載日: Aug 28th, 2018

世界には、こんな環境の空港はアリ?!と驚くようなものがあります。現場には航空管制官もおらず、パイロットの経験とテクニックと勘で着陸しているという崖の上の空港も。もっとも危険という評価もある、ネパールのテンジン・ヒラリー空港をみてみましょう。

すごい立地にあるネパールのテンジン・ヒラリー空港

世界には、こんな環境の空港はアリ?!と驚くようなものがあります。もっとも危険という評価もある、テンジン・ヒラリー空港をみてみましょう。

この先は崖!

すごい立地にあるネパールのテンジン・ヒラリー空港

テンジン・ヒラリー空港はネパールにあります。エベレストへの玄関口として使われているこの空港は、崖の上にある小さな空港なんです。標高2,843m。標高が高いと、着陸のスピードをコントロールするのが困難だそう。

滑走路は500mほどと非常に短くなっています。着陸のときに少々上り坂、離陸のときは下り坂の滑走路となっていて、傾斜をうまく利用しています。怖いですが。

山と言えば、変わりやすい天気。ここは霧・風・雨が多いエリアです。それも発着陸を難しくさせている要因です。視界が悪くなるので、フライトの遅延や空港閉鎖が多いそう。3日飛ばないこともザラだとか。

電灯がなく、現場には航空管制官もおらず、パイロットの経験とテクニックと勘で着陸しています!少しでも着地が低ければ、崖にひっかかるので命がけです。

目の前はヒマラヤ山脈

すごい立地にあるネパールのテンジン・ヒラリー空港

離陸後も、ヒマラヤ山脈に突っ込んでしまう可能性は十分あります。

なんでこんな危険なところに?!と思いますよね。もともとは平地に飛行場をつくろうとしたのです。しかし、そこは肥沃な土地で、農家の賛成が得られなかったという経緯があります。

すごい立地にあるネパールのテンジン・ヒラリー空港

いまは1日50便以上という世界でも最も忙しい国内線のひとつ。エベレストに登る人が増えているのだそうです。

ちなみに、滑走路は地元の人の通行路にもなっているそうで、着陸のときはサイレンで警告されるとか。滑走路なのに使われ方がカジュアル過ぎて恐ろしい!

参考
[news.com.au]
[INTERESTING ENGINEERING]
[Knoji]
[All Photos by shutterstock.com]

PROFILE

鳴海汐

Shio Narumi ライター

イタリアはフィレンツェとタオルミーナの料理留学、イギリスはウエストン・スーパー・メアとケンブリッジの花留学を経て、現在はロンドンと神奈川を行ったり来たり。飛行時間の大幅短縮が実現するよう、心から科学の進歩を願う水瓶座。

イタリアはフィレンツェとタオルミーナの料理留学、イギリスはウエストン・スーパー・メアとケンブリッジの花留学を経て、現在はロンドンと神奈川を行ったり来たり。飛行時間の大幅短縮が実現するよう、心から科学の進歩を願う水瓶座。

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