世界には、こんな環境の空港はアリ?!と驚くようなものがあります。もっとも危険という評価もある、テンジン・ヒラリー空港をみてみましょう。
この先は崖!
テンジン・ヒラリー空港はネパールにあります。エベレストへの玄関口として使われているこの空港は、崖の上にある小さな空港なんです。標高2,843m。標高が高いと、着陸のスピードをコントロールするのが困難だそう。
滑走路は500mほどと非常に短くなっています。着陸のときに少々上り坂、離陸のときは下り坂の滑走路となっていて、傾斜をうまく利用しています。怖いですが。
山と言えば、変わりやすい天気。ここは霧・風・雨が多いエリアです。それも発着陸を難しくさせている要因です。視界が悪くなるので、フライトの遅延や空港閉鎖が多いそう。3日飛ばないこともザラだとか。
電灯がなく、現場には航空管制官もおらず、パイロットの経験とテクニックと勘で着陸しています!少しでも着地が低ければ、崖にひっかかるので命がけです。
目の前はヒマラヤ山脈
離陸後も、ヒマラヤ山脈に突っ込んでしまう可能性は十分あります。
なんでこんな危険なところに?!と思いますよね。もともとは平地に飛行場をつくろうとしたのです。しかし、そこは肥沃な土地で、農家の賛成が得られなかったという経緯があります。
いまは1日50便以上という世界でも最も忙しい国内線のひとつ。エベレストに登る人が増えているのだそうです。
ちなみに、滑走路は地元の人の通行路にもなっているそうで、着陸のときはサイレンで警告されるとか。滑走路なのに使われ方がカジュアル過ぎて恐ろしい!
参考
[news.com.au]
[INTERESTING ENGINEERING]
[Knoji]
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