岡山県観光連盟提供
日本の都道府県にはさまざまな見どころがあります。全国各地、繰り返し行くチャンスは少ないと考えると、できれば必見のエリアを効率よく周りたいはず。
そこで今回はTABIZINE5周年を記念して、TABIZINEで執筆する旅慣れたライターたち22人に、各都道府県の主要観光地一覧を提示し、その中からTOP5を選んでもらいました。その結果を独自のシステムで採点し、集計して独自ランキングを作成してみましたので、ぜひともチェックしてみてください。今回は岡山編です。
第5位・・・備前焼の窯元巡り(6ポイント)
岡山県観光連盟提供
最初は岡山県東部の備前と備前焼の窯元巡りがランクインしました。備前と言えば備前焼で、JR赤穂線の伊部駅北側にある備前焼ストリートには窯元が目立ちます。備前焼は信楽焼、瀬戸焼、越前焼など日本六古窯の中でも最も古く、その歴史は1,000年を超えています。うわぐすりも絵付けもしない素朴な陶土の風合いが魅力的な焼き物になります。
といったコメントと共に、備前焼の窯元巡りを岡山県観光でNo.1だと推す声もありました。素朴な風合いですので、コメントにもあるように、生活に取り入れやすく、知るほどに味わい深くなっていく焼き物です。ぜひとも岡山旅行では買い求めたいですね。
第4位・・・岡山後楽園(7.6ポイント)
岡山県観光連盟提供
第4位には日本三名園の1つ、岡山後楽園が選ばれました。金沢の兼六園、水戸の偕楽園と共に、岡山市の後楽園は有名ですよね。こちらは県庁所在地である岡山市の中心部にあるというアクセスの良さも魅力的です。
庭園の美しさを推すコメントを始め、同地を高く評価する声が集まりました。TABIZINEでも過去に紹介しましたが、日本の庭は主に3種類に分けられます。
(2)水のない石庭
(3)茶室のある露地(茶庭)
の3つで、岡山後楽園は川に囲まれており、庭園の中心には沢の池が造られています。その意味で(1)池泉式庭園に分類できますね。さらに庭の中を歩きながら鑑賞できるように作庭されていますから、同じ池泉式庭園でも池泉回遊式庭園だと言えます。
プラスして園内には茶室も設けられています。そのため純粋な池泉式庭園ではなく、つくばいなど茶会に必要な人工の景物も見られる(3)露地の特徴を併せ持っています。この辺りの基礎知識を持って訪れるだけでも、ちょっと見方は深まるはずですよ。
第3位・・・豪渓(10.8ポイント)
岡山県観光連盟提供
次は豪渓がランクインしました。県庁所在地である岡山市の西部、総社市にある景勝地で、名前からも分かるように美しくも豪快な景観が連続する渓谷になります。特に紅葉の名所として地元では知られており、花こう岩(御影石)の渓谷美と、自然の美しさを同時に堪能できるのですね。
といったコメントもありました。豪渓は「天空の城」の1つとして知られる備中松山城からも比較的近い地理関係にあります。両方を訪れるようなイメージで、出かけてみるといいかもしれませんね。
第2位・・・瀬戸大橋と鷲羽山(12ポイント)
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岡山県のシンボルの1つとも言える瀬戸大橋と、その岡山県側の根元にある鷲羽山(わしゅうざん)がランクインしました。ライター陣に配布したアンケート表の段階で、両者は選択肢として分かれていたのですが、どちらも関連した場所と考える回答があったため、集計時にはまとめました。
といったように、瀬戸大橋、鷲見山の双方を評価する声が目立ちます。瀬戸内海国立公園に浮かぶ塩飽諸島の眺めを大いに満喫したいですね。
第1位・・・倉敷美観地区(12.4ポイント)
岡山県観光連盟提供
第1位は県庁所在地である岡山市の西隣、倉敷市の美観地区が選ばれました。倉敷川を中心に白壁と黒瓦、柳の並木が統一感を演出する重要伝統的建造物群保存地区(重伝建)ですね。
「文化財の建築群がとても美しいです」(sweetsholic)
「街並みが美しくておすすめです」(Chika)
「川面のすぐ近くまで階段で降りられたり、川舟が行き交ったり、川のある街並みの美しさとのどかさを、たっぷりと味わえます。いつまでも散歩していたい場所」(山口彩)
といったコメントと共に、同地を岡山県で最も高く評価する声が目立ちました。筆者も学生のころに訪れた思い出がありますが、「日本中がこんな感じで美しい景色ばかりだったらいいのに」と心から願った記憶があります。美観地区というだけあって、美しい場所。ぜひとも訪れてみてくださいね。
以上、プロの旅ライターが選ぶ岡山県の観光地を紹介しましたが、いかがでしたか? 岡山県は日照時間が最も多い県としても知られています。穏やかで爽快な天候の中、思う存分、観光を楽しみたいですね。
倉敷について詳しくは、過去記事『日本で最初の私立美術館も。歴史情緒溢れる町、倉敷美観地区』で現地ルポしています!
●調査内容:47都道府県のおすすめ観光地
●調査実施期間: 2018年7月18日~2018年7月31日
●調査人数:22名(男性:4名 女性:18名)
●調査対象:TABIZINEにて記事を執筆するトラベルライター