TABIZINE5周年を記念して、トラベルライター22人に全国の観光地を評価してもらいました。その結果をランキング化した記事を都道府県ごとに公開しましたが、その採点においては各ライターが評価対象の都道府県に何度足を運んだ経験があるのかといった点が重視されました。
繰り返し足を運んだ回数の多いライターの意見をより評価するための工夫ですが、見方を変えれば、ライターがくり返し足を運んだ都道府県は、「ライターが何度でも足を運びたくなる都道府県」とも言えるかもしれません。
そこで今回は、ライター陣に調査した各都道府県の訪問回数データを基に、トラベルライターの再訪頻度が高い都道府県をランキング化してみました。ただし、TABIZINEで活躍するライター陣は、東京在住者が比較的多いという特徴があります。距離的に近い東日本の方が有利になると考えられるため、東日本と西日本で別々にトップ3の都道府県をまとめてみました。
トラベルライターが何度も訪れたくなる都道府県トップ3【東日本編】
最初は東日本編から。東日本と西日本の境界線は微妙なところですが、ライター陣が繰り返し訪れている都道府県は全体的に東日本と西日本にはっきりと分かれていました。
今回のランキングは、1つの都道府県に6回以上繰り返し訪れているトラベルライターが何人居るか、その人数で単純に順位付けを行います。
現在暮らしている、あるいは過去に暮らした都道府県は除外し、住んだ経験がない中で繰り返し訪れている都道府県をランキング化してみました。
〇第1位・・・神奈川県、千葉県(9人)
東日本の第1位は2カ所、神奈川県と千葉県になりました。東京に在住するライター陣が多いため、自然と隣接した都道府県の再訪率が上がったと考えられます。ただ、同じく隣接した埼玉県はトップ3に入りませんでした。
神奈川はランキング記事で、県の東西にある各種の観光地がライター陣から評価されていました。特に1位に選ばれたみなとみらいの獲得ポイントは、全国屈指の高得点になっていたほど。
千葉県も東西南北、ライター陣からさまざまな観光地が評価されていた都道府県になります。特に評価されたエリアは外房や南房総。外房や南房総は都心からもかなり距離があると考えると、時間をかけてでも行きたい場所が、千葉にはたくさんあるのですね。
〇第3位・・・長野県(8人)
第3位には長野県がランクインしました。日本屈指の観光県です。やはり繰り返し人が訪れたくなる魅力があるのですね。長野編のランキング記事では、県北部を中心にライターが評価した観光地が並んでいました。
長野は南北に長く、それこそ北に南に見どころが満載です。何度行っても異なる魅力を楽しませてくれる信州ですから、ライター陣も繰り返し足を運んでいるのかもしれませんね。
トラベルライターが何度も訪れたくなる都道府県トップ3【西日本編】
次は関西編。ライター陣は東京在住者が多いと言いながら、訪問先は全国津々浦々に及んでおり、西日本では特に以下の都道府県で再訪率が高いと確認されました。
〇第1位・・・京都府(9人)
さすがに日本を代表する観光都市、納得のランクインです。京都編のランキングでは、外国の観光客にも人気の神社仏閣が安定の票を獲得しました。
一方で、番外編が多いという特徴もありました。番外編とは他に誰も票を入れていない中で、誰か1人でも最高評価を与えるライターが居れば、その観光地を詳しく紹介するコーナーです。
番外編が多いとは、それだけ京都には奥深い魅力を備えたスポットが多数存在しているという証拠なのかもしれません。
〇第2位・・・熊本県、兵庫県(5人)
西日本では、熊本県に繰り返し足を運んでいるライターが目立ちました。熊本編のランキング記事では、震災に遭い、復興を遂げている最中の熊本城なども高く評価されていました。
絶景のドライブコースや、国立公園にも指定される観光地もランクインしていましたので、関連記事でぜひとも詳細を確認してみてください。
兵庫県も多くのライターが繰り返し足を運んでいる地域でした。兵庫は神戸や姫路など太平洋側(瀬戸内海側)の都市がメジャーですが、ランキング記事では日本海側の温泉地なども高い評価を得ていました。
個人的にも京都や兵庫は、日本海側にこそ面白さがあると感じます。まだあまり足を運んだ経験のない人は、次の旅行でぜひとも訪れてみてくださいね。
以上、トラベルライターが繰り返し訪れたいと思う都道府県ランキングを紹介しましたが、いかがでしたか? ちなみに愛知県も6回以上訪れた経験のあるトラベルライターが5人存在しました。愛知県を東日本と考えるか、西日本と考えるか、地元住人も判断の割れる部分ですので、今回は迷いましたが、仮に西日本と考えるなら、熊本県と兵庫県に並び、第2位にランクインする形になります。愛知編のランキング記事も、併せて振り返ってみてくださいね。
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Masayoshi Sakamoto 翻訳家/ライター
翻訳家・ライター・編集者。東京生まれ埼玉育ち。成城大学文芸学部芸術学科卒。現在は、家族と富山に在住。小学館〈HugKum〉など、在京の出版社および新聞社の媒体、ならびに〈PATEK PHILIPPE INTERNATIONAL MAGAZINE〉など海外の媒体に日本語と英語で寄稿する。 訳書に〈クールジャパン一般常識〉、著書(TABIZINEライターとの共著)に〈いちばん美しい季節に行きたい 日本の絶景365日〉など。北陸3県のWebマガジン〈HOKUROKU〉(
https://hokuroku.media/ )創刊編集長。その他、企業や教育機関の広報誌編集長も務める。文筆・編集に関する受賞歴も多数。
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