台中の美しすぎるスイーツショップ「宮原眼科」の上品なパイナップルケーキは、日本人ウケ抜群!

Posted by: 春奈

掲載日: Nov 21st, 2018

台湾・台中の代名詞といっても過言ではないのが、美しすぎるスイーツショップ「宮原眼科」。台湾産パイナップルを100パーセント使用したパイナップルケーキは、パッケージもおしゃれで台湾土産に最適。どこまでも上品で優しい味わいは、日本人の好みにドンピシャです。

台湾・台中「宮原眼科」お土産

近年、レトロなリノベーションスポットの数々で注目を浴びる、台湾中部の都市・台中。

もはや台中の代名詞といっても過言ではないのが、美しすぎるスイーツショップ「宮原眼科」です。

台湾産パイナップルを100パーセント使用したパイナップルケーキは、パッケージもおしゃれで台湾土産に最適。どこまでも上品で優しい味わいは、日本人の好みにドンピシャです。

美しすぎるスイーツショップ「宮原眼科」

台湾・台中「宮原眼科」外観

台中を訪れる旅行者がこぞって足を運ぶのが、「宮原眼科」。「えっ、眼科!?」と思ってしまうところですが、ここは眼医者ではなく、かつての医院を改装したスイーツショップ。

台湾・台中「宮原眼科」床

宮原眼科の歴史は、日本統治時代の1927年、日本人医師の宮原武熊氏が開業したことにはじまります。戦後、宮原医師は日本に帰国。建物は国民党政府の管理下で台中市衛生院として再利用されていましたが、その閉鎖後は何十年ものあいだ放置されていたのです。

台湾・台中「宮原眼科」看板

それを、台中のお菓子メーカー「日出」グループが大胆にリノベーション。「宮原眼科」は日出系列の5店舗目として、華麗にオープンしました。

台湾・台中「宮原眼科」店内

ヨーロッパの図書館を彷彿とさせる店内は、思わず口があんぐりと開いてしまうほどのゴージャス空間。日本人にも大人気で、店内に足を踏み入れた人々が発する「すごい!」という感嘆の声が聞こえてきます。

完成された世界観

台湾・台中「宮原眼科」内観

クラシカルな気品漂う店内には、美術品のように見た目も華やかなお菓子の数々が陳列されています。

台湾・台中「宮原眼科」お土産

宮原眼科の商品はいずれもアーティスティックな感性が光るパッケージ。優雅な店内に並ぶスイーツを眺めているだけで幸せな気分になること請け合いです。

チャイナドレス風であったり、探検隊風であったりと、時期ごとに変わるスタッフの制服にも注目。上品でフレンドリーな宮原眼科のスタッフは、舞台に立つ女優のよう。美しいインテリアや商品パッケージとともに、「宮原眼科」の世界観をつくり上げているのです。

台湾・台中「宮原眼科」ディスプレイ

ほかにはない完成された世界観から、宮原眼科は、スイーツショップでありながら「台中を代表する観光スポット」の地位を揺るぎないものにしています。

台湾・台中「宮原眼科」吹き抜け

宮原眼科を訪れる人の多くが、カメラやスマホで店内を撮影。節度を守っている限り、写真撮影自由というところも宮原眼科の人気を後押ししているように感じられます。

台湾土産に最適なパイナップルケーキ

台湾・台中「宮原眼科」パイナップルケーキ

チョコレートやクッキーなど、さまざまな焼き菓子が並んでいる宮原眼科。何を買おうか目移りしてしまうラインナップですが、やはりまず手に入れたいのがパイナップルケーキ。

チョコレートやクッキーは世界各国で買うことができますし、宮原眼科をプロデュースしている「日出」のもともとの名物はチーズケーキですが、生菓子なのでお土産に持って帰ることはできません。

その点、日持ちがし、台湾らしさが感じられるパイナップルケーキは、台湾土産にぴったりというわけです。日出のパイナップルケーキは、台中でしか買えないという希少価値も嬉しいところ。

喜ばれるおしゃれなパッケージ

台湾・台中「宮原眼科」おしゃれなパッケージ

宮原眼科の芸術的なインテリアからイメージできる通り、日出のパイナップルケーキは、美しい箱に入っています。箱のデザインは時期によって変わるので、どんなパッケージに出会えるかは行ってみてのお楽しみ。

台湾・台中「宮原眼科」パイナップルケーキ 個包装

糸をクルクル巻いて留めるタイプのノスタルジックな箱を開けると、パイナップルケーキを個包装している袋にもレトロなパイナップルの絵が描かれています。

個袋にもこんなにこだわっているなんて、さすが。箱の中身を小分けにして配るときにも喜ばれそうです。

いくら見た目がおしゃれでも、肝心なのは味。素材にこだわって作られた日出のパイナップルケーキは、味だって期待を裏切りません。

台湾産パイナップルを100パーセント使用

実は、日出のパイナップルケーキは、台湾産パイナップルを100パーセント使ったパイナップルケーキの元祖といわれています。「パイナップルケーキ」と称して売られていても、冬瓜などが混ぜられていることも多いのが実情。

日出のパイナップルケーキは、余計なものを加えず、パイナップル本来の自然な風味にこだわっているのです。

現在、日出のパイナップルケーキには「オリジナル(土鳳梨酥)」と品種改良で甘くなったパイナップルを使った「17号鳳梨酥」があり、筆者のおすすめは適度な酸味のあるオリジナル。

「パイナップルそのもの」といったほのかな酸味のあるパイナップルケーキは、あと味もすっきりでクセになります。

リッチなバターとパイナップルの出会い

台湾・台中「宮原眼科」丸いPケーキ

台湾のパイナップルケーキは四角が主流ですが、日出のパイナップルケーキは、珍しく円形。一般的なパイナップルケーキよりもやや小ぶりで、見るからに上品な雰囲気です。

一口かじってみると、クッキー生地のリッチなバターの風味が口いっぱいに広がります。サクッと軽い生地の中には、パイナップルのおいしさが凝縮されたパイナップル餡がぎっしり。

外の生地と中の餡、両方ともがそれぞれの素材本来の風味を主張していますが、両者が見事に一体となり、絶妙なハーモニーを生み出しています。

サニーヒルズにも引けをとらないおいしさ

台湾・台中「宮原眼科」Pケーキ断面

近年、台湾のパイナップルケーキといえば専門店の「サニーヒルズ(微熱山丘)」が人気ですが、両方を食べ比べた筆者の評価は、「甲乙つけがたし」。

サニーヒルズのパイナップルケーキは、台湾産パイナップルの野性味を感じる果肉感が特徴ですが、日出のパイナップルケーキは、酸味を生かしながらも野性味を押さえた上品さと優しさが特徴。

ちなみに、同じく両方を食べ比べた筆者の家族の好みは、日出。どちらもハイレベルなので、ここまでくると好みの問題でしかありませんが、日出のパイナップルケーキのおいしさは、パイナップルケーキ専門店としてブームを巻き起こしたサニーヒルズに引けをとらないのです。

一つひとつのサイズが小さめな日出のパイナップルケーキは、「食べやすくていい」という意見も。味覚が繊細で、上品な味わいを好む日本人にはぴったりのパイナップルケーキといえそうです。

台湾・台中「宮原眼科」内観全景
 

「宮原眼科」
住所:台中市中山路20号
公式HP:https://www.dawncake.com.tw/

[All photos by Haruna]
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PROFILE

春奈

Haruna ライター

和歌山出身、上智大学外国語学部英語学科卒。2度の会社員経験を経て、現在はフリーランスのライター・コラムニスト・広報として活動中。旅をこよなく愛し、アジア・ヨーロッパを中心に渡航歴は約60ヵ国。特に「旧市街」や「歴史地区」とよばれる古い街並みに目がない。半年間のアジア横断旅行と2年半のドイツ在住経験あり。現在はドイツ人夫とともに瀬戸内の島在住。

和歌山出身、上智大学外国語学部英語学科卒。2度の会社員経験を経て、現在はフリーランスのライター・コラムニスト・広報として活動中。旅をこよなく愛し、アジア・ヨーロッパを中心に渡航歴は約60ヵ国。特に「旧市街」や「歴史地区」とよばれる古い街並みに目がない。半年間のアジア横断旅行と2年半のドイツ在住経験あり。現在はドイツ人夫とともに瀬戸内の島在住。

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