2018年4月、アメリカのサウスウェスト航空機のエンジンの一部が飛び、客室の窓にあたって割れてしまうと、乗客の一人が機外に吸い出されそうになるという事故が発生。
これは事故ですが、もし飛行中に飛行機のドアを内側から開けたら、乗客は機外に吸い出されてしまうのでしょうか。
ズバリ答えは、イエス&ノー!
はっきりしない答えですが実はこの迷信には2つの側面があるからなんです。
• 機体の穴から乗客は吸い出されてしまうのか? 答えはYesです。
飛行中に旅客機のドアは内側から開けられるのか?
開けられないというのが答えです。旅客機のドアを開けるには、一度内側に少し引っ張ってから外開きするそうです。機内の気圧が、外部の気圧より高く設定されているので、「一度内側に引っ張る」には相当な力が必要になります。
英紙「The Telegraph」によれば、1平方フィート(約30センチの正方形)あたり、1100ポンド(約500キログラム)の力がかかっているそうなので、人間では引っ張るのは無理と言うことになります。
また、電子的・物理的なロックもかかっていますから、いずれにせよフラッと「ドアに近づいて開けちゃう」というわけにはいきません。
もし穴が開いたら機外に吸い出されてしまうのか?
もしもドアが開いたら、そして何かの原因で期待に穴が開いてしまったら、機内の気圧が高いこともあって、機外に吸い出されてしまいます。
その段階では、機内の気温は凍傷のレベルを下回っているので、これはもうかなり厳しい状況です。
サウスウェスト航空機事故の場合
アメリカのニュースメディアCNNによれば、エンジンが損傷してその部品が窓にあたり窓が割れ、機体に穴が開いたとのこと。被害者の女性の上半身と腕までが機外に吸われていたところを、他の乗客たちが引っ張り入れたそうです。その穴からは「物体」(詳細不明)が吸い出されていたそうで、他の乗客がその女性の体をしっかり押さえていたといいます。残念ながら女性は死亡しましたが、他には7人が怪我をする人的被害となりました。
飛行機のドアを開けることはできませんが、思わぬ事故によって機体に穴が開いてしまうと、そこから乗客でさえ吸い出されてしまいます。
[What happens if you open the plane door during a flight?|The Telegraph]
[NTSB: Engine in deadly Southwest jet incident missing a fan blade|CNN]
[All Photos by shutterstock.com]
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