ブリスベンを選んだ理由
2006年、グレートバリアリーフに一目惚れ。海が理由でオーストラリア移住を決意した筆者ですが、留学先として選んだのはビーチのないブリスベン。一体なぜか……?それは「日本人が少なく、英語に集中できる」と思ったから。
しかし移住当初、実はその選択に迷いが生じたこともありました。今回は、当時のそんな ”浮気心” についてお話ししたいと思います。
移住生活を始めてみたものの
TK Kurikawa / Shutterstock.com
ブリスベンで暮らし始めて1週間程が過ぎた頃。(何だろう?何かが欠けている気がしてならない……)。そんなモヤモヤを胸に抱えながら、突如「海が見たい」という衝動に駆られた筆者。オンラインで手頃な宿を予約し、持ち物は必要最低限。すぐさま列車に飛び乗り、目指すはビーチ天国「ゴールドコースト」。
初ゴールドコースト
GTS Productions / Shutterstock.com
電車とバスを乗り継ぎ、1時間半かけてようやく到り着いたのは「サーファーズ・パラダイス」。バスを降りたら、すぐさまビーチへ直行です。
「来たーー!!」目の前に広がるコバルトブルーに思わず絶叫する筆者。(そうだ、この景色に会いたくて、私はこの国にやってきたんだ……)。体中から一気に湧き上がる興奮、初めてグレートバリアリーフを訪れた時の感動が蘇ります。
揺れる想い
と同時に、「このままブリスベンで本当にやっていけるだろうか?」「ゴールドコーストの方がモチベーションが高く保てるんじゃないか?」と猛烈に込み上げてくる不安と迷い。
その挙句その場で留学エージェントに電話。入学が決まっていた学校をキャンセルし、別のカレッジを見学したいと言い始める始末。完全に迷走街道まっしぐらです。
ああ、何たる意志の弱さよ
川はあるもののビーチがないブリスベン。初めからわかっていたはずなのに、海をこよなく愛する筆者にとって、この事実は思った以上に大きかった……。確固たる意志を持ち留学地を決めたはずが、こうも簡単に揺らいでしまうなんて。我ながらなんて情けないのでしょう。
街それぞれ、違った特徴がある
観光地であるゴールドコーストはリラックスした雰囲気で、趣味やプライベートを充実させたい人におすすめな街。ジャパニーズタウンでもあり、歩けばそこら中から日本語が聞こえて来るほど。
A Sharma / Shutterstock.com
一方ブリスベンは、働く人と学ぶ人の街。地に足をつけて勉強するには理想的な環境です。どちらが良い悪いではなく、自分はどんな海外生活を送りたいのか。それにより選ぶ街も自然と変わってきます。もちろんどこにいたって結局は自分次第なのだけど、環境が人に与える影響って結構大きいとも思うのです。
海の誘惑に打ち勝ち
haireena / Shutterstock.com
冷静と情熱の間を彷徨いながらも、最終的に「当初の予定通りブリスベン生活続行」を決めた筆者。本来の目的を今一度心に刻み、勉学に励むことを誓ったのでありました。
[All photos by Shutterstock.com]
Please do not use the photos without permission.
Ai Kaneko 暮らし旅ライター
【オーストラリア】役者として映画やミュージックPVなどに出演。現地撮影コーディネーターとしても様々な作品に携わる。【日本】TV番組制作や旅メディア運営を経験 【現在】「暮らすように旅して、旅するように暮らす」をモットーに、”暮らし旅ライター”としてフリーで活動中。
【オーストラリア物価高の衝撃】日本の倍以上!卵1パック約680円・最低時
Feb 20th, 2024 | 梅山富美子
ペットボトルの水が3.5ドル(約340円/2024年2月時点、以下同)、卵1パック7ドル(約680円)、外食すれば20ドル(約1,950円)超えは当たり前……という物価高が続くオーストラリア。実際に住んでみて、「やっぱり高い!」と感じたもの、そして意外と安く手に入るものもを紹介します。
【海外の反応】日本発「うんこミュージアム」が海外上陸!反応はいかに……?
Feb 8th, 2024 | 梅山富美子
日本発の“うんこ”をテーマにしたエンターテインメント空間「うんこミュージアム」が、オーストラリアのメルボルンに上陸! 実際に現地で体験してきた様子を紹介します。日本の "Kawaii "美学にインスパイアされた愛らしい世界観、うんこを見て、触って、撮って、遊んで、の究極の“ウンターテイメント”は、海外で受け入れられているのでしょうか?
【海外の反応】ジブリ作品「天空の城ラピュタ」「となりのトトロ」日本語オリ
Feb 5th, 2024 | 梅山富美子
日本が誇るスタジオジブリのアニメーション映画「天空の城ラピュタ」(1986)、「となりのトトロ」(1988)が、2024年1月にオーストラリア・メルボルンの映画館で上映されました。観客の反応はいかに……? 現地で鑑賞した様子を紹介します。
【大学生が見た海外の“今”】研修中のカメラロール見せてください!オースト
Dec 7th, 2023 | TABIZINE編集部
TABIZINE10周年企画、第3弾は日本女子大学とコラボ。大学生ならではの視点で切り取られた海外の“今”をお届けします。今年2023年から国際文化学部が新設された日本女子大学。新学部では1年生から約2週間の海外研修で他国の言語や文化を学ぶプログラムが必修となりました。彼女たちの研修中のカメラロールや等身大の体験談から見えてくる、教育や文化、価値観の違い、そこから得た学びとは? 第3回は、オーストラリア・シドニー編。レポーターは、日本女子大学国際文化学部1年生の、ACALIさんです!
【豪華客船クルーズ最前線】洋上最大級の図書館も!意外とお得なクイーン・エ
Mar 30th, 2023 | kelly
パンデミック後、筆者にとって初のクルーズ乗船は、キュナードのクイーン・エリザベスのショートクルーズでした。場所はオーストラリア。シドニーからメルボルンまでの2泊3日のクルーズです。前回は乗船するまでをご紹介しましたが、いよいよ乗船。世界でもっとも有名なクルーズ船のひとつ、クイーン・エリザベスの船内へとご案内しましょう。
【豪華客船クルーズ最前線】クイーン・エリザベスに乗ってみた!クルーズ新様
Feb 28th, 2023 | kelly
2022年12月、豪華客船の代名詞であるクイーン・エリザベスに初乗船する機会を得ました。パンデミック下で止まっていたクルーズ各船の運航再開以降、私にとっては初めてのクルーズです。今回は、シドニーからメルボルンまで、2泊3日のクルーズでした。3回のレポートになりますが、まずは乗船までのプロローグ編です。今ならではの、クルーズの新様式についてもご紹介します! どうぞ、お付き合いくださいませ。
【オーストラリア現地取材】世界遺産グレートバリアリーフの真ん中に浮かぶ楽
Aug 2nd, 2022 | 窪咲子
この夏、ケアンズやゴールドコーストへの直行便が再開し、オーストラリアがますます身近に! オーストラリア東海岸、世界遺産グレートバリアリーフの中央に浮かぶハミルトン島は、世界屈指のリゾートアイランド。「ハモ(Hamo)」の愛称で知られ、長期休暇で訪れるオーストラリア人も多いといいます。憧れの絶景としても人気のホワイトヘブン・ビーチ、ハート・リーフ、グレートバリアリーフを見るツアーの拠点にもなっています。今回、クイーンズランド州のプレスツアーに参加し、ハミルトン島を訪れたので、その魅力をご紹介します。新型コロナウイルス感染症に関連するオーストラリア出入国の状況も。
【旅するように暮らす】私のオーストラリア物語 〜 Vol.12 慣れとい
Jul 2nd, 2022 | 金子 愛
夢を抱いて日本を飛び出した24歳。泣きながらブリスベンを去った33歳。引き寄せられるように舞い戻った36歳。どうしてこの国は、こんなにも私の心を掴んで離さないのだろう……。暮らし旅ライター金子 愛がつづる、美しくも苦いオーストラリアでの日々。第12回は、「ときめきを維持するヒント」をお伝えします。
【旅するように暮らす】私のオーストラリア物語 〜Vol.11 理想のシェ
Jun 25th, 2022 | 金子 愛
夢を抱いて日本を飛び出した24歳。泣きながらブリスベンを去った33歳。引き寄せられるように舞い戻った36歳。どうしてこの国は、こんなにも私の心を掴んで離さないのだろう……。暮らし旅ライター金子 愛がつづる、美しくも苦いオーストラリアでの日々。第11回は、「極楽シェアハウス生活」の巻。
【旅するように暮らす】私のオーストラリア物語 〜Vol.10 シェアハウ
Jun 18th, 2022 | 金子 愛
夢を抱いて日本を飛び出した24歳。泣きながらブリスベンを去った33歳。引き寄せられるように舞い戻った36歳。どうしてこの国は、こんなにも私の心を掴んで離さないのだろう……。暮らし旅ライター金子 愛がつづる、美しくも苦いオーストラリアでの日々。第11回は、「シェアハウス探しでショックだった出来事」をご紹介します。