世界６大猫スポット、台湾の猫村「猴硐（ホウトン）」で可愛いを見つける旅

台湾に、CNNが選んだ「世界6大猫スポット」のひとつがあるのをご存じでしょうか。それが台北近郊にある「猴硐（ホウトン）」。

狭い範囲に100匹の猫が暮らす猴硐の猫村は、猫好きにはたまらないスポット。そんな猴硐猫村の魅力をご紹介しましょう。

炭鉱の町から猫の町へ

(C) Haruna Akamatsu

猴硐周辺は、かつて台湾きっての炭鉱の町として栄えていました。ところが、1990年の鉱山閉山に伴い、ピーク時は6000人以上いた人口も数百人に激減。なかば廃墟のようになっていました。

しかし、2009年に猫好きの有志たちの活動によってインターネット上で注目され、「猫村」として人気に。国内外から猫好きが集まる観光地に生まれ変わったのです。

電車を降りたらそこは猫の村

(C) Haruna Akamatsu

猴硐へのアクセスは、台北駅から電車でおよそ40～50分。ノスタルジックなローカル線、「平渓線」も停車するので、平渓線の一日乗車券を買って、沿線の古い街並みや自然とあわせて楽しむのがおすすめです。

猴硐駅で電車を降りた瞬間、そこには「猫村」の世界が広がっています。

さっそく、駅のホームでくつろいでいる猫を発見。

(C) Haruna Akamatsu

猫の飾りつけがされた、ホームへと続く通路を猫がスタスタ。

(C) Haruna Akamatsu

(C) Haruna Akamatsu

駅構内にも猫の休憩スペースや、猫のイラストが描かれたパネル、猫グッズなどを売るショップもあり、町全体で猫村人気を盛り上げようとしている様子がうかがえます。

駅のトイレだって、もちろん猫デザイン。

(C) Haruna Akamatsu

（次のページに続く）

気ままな猫たちに癒される

猴硐猫村を歩けば、いたるところで猫に出会います。ゆるりとした時間が流れる猴硐は、まさに猫の楽園。ここの猫は人を警戒しないのか、近づいても逃げずにリラックスしています。

(C) Haruna Akamatsu

段ボールのなかに入っていたり、食堂の椅子の下に隠れていたり・・・思わぬところに猫がいることもあるので、宝探し気分で猫を探しながら歩いてみましょう。

(C) Haruna Akamatsu

炭鉱町だったころの猴硐を紹介する博物館にも、猫の来館者が。じっと見入っているのは、展示されている石炭なのか、それとも映り込んだ自分の姿なのでしょうか・・・

（次のページに続く）

ショップやカフェには看板猫が

(C) Haruna Akamatsu

猴硐猫村には、猫グッズを売るショップやカフェがあります。どのお店を覗いても、たいてい看板猫の姿があり、なかには商品の陳列棚の上で気持ちよさそうに寝ている子も。

(C) Haruna Akamatsu

猴硐猫村のカフェはもちろん猫カフェ。「Hide & Seek Cafe」では、猫のスタッフがきっちり前足を揃えてお出迎え。

(C) Haruna Akamatsu

「Catwalk 219」では、猫をモチーフにしたキュートな絵画や雑貨に囲まれて、ティータイムを楽しむことができます。

(C) Haruna Akamatsu

数匹の猫たちがのんびりと過ごす、アットホームな空間でのひとときは、猫好きにはたまらない至福の時間。

おみやげには猫のパイナップルケーキを

(C) Haruna Akamatsu

猴硐に行ったら、ぜひとも手に入れたいのが猫のパイナップルケーキ。駅前の「艾妮西點烘焙Annie Bakery」で販売しています。

柔らかいクッキーのような生地に、パイナップルのペーストがつまったパイナップルケーキは台湾みやげの定番ですが、猫の形をしたパイナップルケーキは猴硐ならでは。珍しいおみやげとして、喜ばれること間違いありません。

「艾妮西點烘焙Annie Bakery（猴硐店）」
住所：新北市瑞芳區柴寮路38號
電話：02-2497-9898
営業時間：10:00～18:00（土日9:30～19:00）

素朴な田舎町で猫たちがのんびり気ままに暮らす様子が見られる猴硐猫村。台北に行くなら、足をのばしてかわいい猫たちに会いに行ってみませんか。

[Photos by shutterstock.com]

PROFILE

春奈

Haruna ライター

和歌山出身、上智大学外国語学部英語学科卒。2度の会社員経験を経て、現在はフリーランスのライター・コラムニスト・広報として活動中。旅をこよなく愛し、アジア・ヨーロッパを中心に渡航歴は約60ヵ国。特に「旧市街」や「歴史地区」とよばれる古い街並みに目がない。半年間のアジア横断旅行と2年半のドイツ在住経験あり。現在はドイツ人夫とともに瀬戸内の島在住。

和歌山出身、上智大学外国語学部英語学科卒。2度の会社員経験を経て、現在はフリーランスのライター・コラムニスト・広報として活動中。旅をこよなく愛し、アジア・ヨーロッパを中心に渡航歴は約60ヵ国。特に「旧市街」や「歴史地区」とよばれる古い街並みに目がない。半年間のアジア横断旅行と2年半のドイツ在住経験あり。現在はドイツ人夫とともに瀬戸内の島在住。