台湾といえば、ミルク氷を削ったかき氷「雪花冰」が有名。マンゴーや紅茶などの味のものが人気ですが、ちょっと変わり種のかき氷が食べられるお店があるんです。それは「酒釀(チューニャン)」という中国の発酵食品を使ったもの。
この酒釀を使ったかき氷を食べるために、台北の中山駅の近くにあるお店を訪れてみました。
オーナーが厳選した雑貨が並ぶ「心地日常」
酒釀を使った話題のかき氷が食べられるのは、中山駅から徒歩5分程度の路地裏にひっそり佇むセレクトショップ&カフェの「心地日常」。「氷」の看板とキャリーカーが目印です。
この辺りの「赤峰街」と言われるエリアは、昨今センスのいいお店がどんどんオープンしているオシャレエリアと言われているんですよ。
店内に入ると、ずらっと雑貨たちが並びます。ここではオーナーが厳選した商品が並びます。使い勝手のいい小物や、身体にいい食品や調味料など、選び抜かれた雑貨はどれもセンスが光ります。
お店では白いワンちゃんがお出迎え。オーナーの飼い犬でしょうか? とても大人しくて、お店のスタッフのあとをずっとついていくような、いい子ちゃんでした。
筆者が最初に目が行ったのは、この可愛い缶に入った台湾茶のブランド「琅茶」。シンプルな缶に入ったマークは狼。お土産にあげても喜ばれそうですし、自分用にも買って帰りたいくらいです!
陶器で作られたようなピンバッチも手作り感満載で、ほっこりした雰囲気で可愛い! シンプルなワンピースやシャツにつけたら、ワンポイントになって良さそうですね。ニット帽につけてもいいかも。
こんな猫ちゃんのバッジも。どれも個性溢れる猫たちでどれを買うか迷っちゃいそうです。猫好きの方にお勧めしたい。
植物が描かれた可愛い箱に入っているのは、石鹸。ちょっとリアルだけど、シンプルに描かれた植物がいいですね。石鹸はナチュラルな香りでクセがなく使いやすそう。
こちらは、食品と調味料。ナッツや塩など、身体にいいものばかりを選んでいるようです。気になるものがいっぱいありました。
どれもセンスがいいものばかりなので、店内を巡ってたらあれもこれもと目移りしちゃいます。雑貨好きの方は、ぜひ行って欲しいセレクトです。
次は、いよいよ酒釀かき氷を紹介します!
優しい甘さと暖かさの酒釀が冷たいかき氷にぴったり!
店内でいただけるメニューはレジ前に写真で飾ってあります。どれも手作りの酒釀(米から作った中国の発酵食品)を使ったものだとか。一番人気は右端にある「桂花蜜酒釀雪花冰」です。真ん中のマンゴーっぽいのも気になりますが、こちらを早速注文しました。
白いワンちゃんの後ろ姿を見ながら、かき氷が出来上がるのを待ちます・・・。外の風景を見てると、ゆったりとした時間は流れていきます。しばらくすると、かき氷の登場です。
これが話題の「桂花蜜酒釀雪花冰」です。上にかかっているのは「桂花蜜」。秋の風物詩、金木犀のハチミツなんです。それに湯圓(白玉団子みたいな)と、主役の酒釀が添えられています。
これが「酒釀」です。お米の粒がしっかり見えますね。食べてみると、日本の甘酒のような味がして、優しい甘さです。中国の酒釀もお米と麹を使った発酵食品なので似ているようです。ほんのりあたたかいのですが、これが冷たいかき氷に不思議とマッチするんですよ。
ふわふわの雪花冰に、桂花蜜、そして酒釀をつけて一緒に食べると、なんとも言えぬ幸福感。派手な見た目でも味でもないのですが、懐かしさを感じる優しい味に、ほっこりした気持ちになれました。
それぞれの食材の美味しさを噛み締めながらゆっくり食べるのが良さそう。またここに来て食べたくなるかき氷でした。ちなみに、本店は花蓮にあるそうなので、そちらに行かれる方も立ち寄ってみてくださいね。
ゆったりした時間を台北で過ごしたいなら
場所柄もあり、お店全体でゆったりとした時間が流れる「心地日常」。筆者も気がついたら1時間以上長居をしていました(笑)。先客で来ていた外国人観光客はまだお店にいたので、本当に心地がいいのでしょうね。
買い物に疲れたり、歩き疲れたら、ちょっと路地裏に入って「心地日常」で素敵な雑貨とかき氷で癒しの時間を過ごしてみてくださいね。
[All Photos by Kaori Simon]