日本列島ゆるゆる古墳ハント(8)団地の中にある「梅林古墳」に住みたい!【福岡県福岡市】

Posted by: 水谷さるころ

掲載日: Oct 21st, 2020

「旅チャンネル」の企画で世界一周を2回経験した、古墳を愛するイラストレーター・マンガ家の水谷さるころが、これまで訪れた日本各地の古墳の魅力を紹介します。今回は、福岡県福岡市の「梅林古墳」です。

日本列島ゆるゆる古墳ハント8-1

日本列島ゆるゆる古墳ハント8-2
全長27mの前方後円墳です。築造時期は5世紀後半と考えられています。市営団地の建て替えに伴い、1989年の5月〜8月に発掘調査が行われました。墳丘の両側と東側の部分が削られていましたが、発掘調査後に墳丘を復元して保存されました。石室は埋め戻して墳丘内に保存されています。古墳は公園として整備されていて、周辺住民が気軽に立ち寄れるように開放されています。
日本列島ゆるゆる古墳ハント8-3
梅林古墳の周辺は閑静な住宅街です。宅地開発が進んだ場所にも古墳はありますが、団地の中にある古墳というのは結構珍しいと思います。最近、たまたま梅林古墳のあたりが地元だった方にお会いしたのですが、子どものころ古墳とは知らずによく遊んでいたそうです。梅林古墳の前には説明看板が立てられていますが、確かに子どもだったら遊んでいる所が古墳かどうかはあまり気にしなさそうです。墳丘の高さは3mあり、登ると周囲が見渡せます。毎日のお散歩にもよさそうな景観です。
日本列島ゆるゆる古墳ハント8-4
そして、団地の壁面に古代モチーフの絵が描いてあるのも、すごくかわいいのです。1号棟には高坏と勾玉、2号棟は船、3号棟は銅鐸、4号棟は馬、5号棟は古代人の絵がかいてあります。こんな古墳好きの心を掴みまくりの団地……!!住みたい!!
日本列島ゆるゆる古墳ハント8-5
私は東京近郊で育ち、都心に1時間以上かけて毎日通学していた経験から、とにかく「都心に暮らしたい!」という考えです。パートナーがたまに「郊外や地方で暮らすのもいいのでは」という意見に「私は東京都心がいい・・・」と無下に答えていたのにもかかわらず、「梅林団地だったら毎日古墳が眺められて、古墳からの眺めもよくて暮らしも便利そうでいいな・・・」と思ってしまいました。

梅林古墳
住所:福岡県福岡市城南区梅林5-234-1

[All Photos by Mizutani salucoro]

PROFILE

水谷さるころ

Mizutani salucoro

イラストレーター/マンガ家
1976年千葉県生まれ。女子美術短期大学卒業。現在は事実婚で一児の母。旅行記エッセイ、自身の結婚・離婚・事実婚にまつわるエッセイの著作が多い。旅行エッセイは『30日間世界一周!(全3巻)』『35日間世界一周!!(全5巻)』など。結婚にまつわるエッセイは『結婚さえできればいいと思っていたけど』『目指せ! 夫婦ツーオペ育児 ふたりで親になるわけで』『どんどん仲良くなる夫婦は、家事をうまく分担している』など。自著では装丁も全て手がけている。趣味の空手は弐段。古墳好き。

夫婦で2年連続ドナーになるという激レアな体験をマンガにした新刊「骨髄ドナーやりました!」(少年画報社刊)が発売中。

イラストレーター/マンガ家
1976年千葉県生まれ。女子美術短期大学卒業。現在は事実婚で一児の母。旅行記エッセイ、自身の結婚・離婚・事実婚にまつわるエッセイの著作が多い。旅行エッセイは『30日間世界一周!(全3巻)』『35日間世界一周!!(全5巻)』など。結婚にまつわるエッセイは『結婚さえできればいいと思っていたけど』『目指せ! 夫婦ツーオペ育児 ふたりで親になるわけで』『どんどん仲良くなる夫婦は、家事をうまく分担している』など。自著では装丁も全て手がけている。趣味の空手は弐段。古墳好き。

夫婦で2年連続ドナーになるという激レアな体験をマンガにした新刊「骨髄ドナーやりました!」(少年画報社刊)が発売中。

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