メキシコからアメリカを通過し、カナダまで到達
※写真はイメージです
パラグライダーで空を飛んだ経験はありますか? もともと、パラグライダーの言葉自体が、パラシュートとハンググライダーをミックスした用語なのだとか。
<山の斜面を駆け降りて離陸し、空中に舞い上がる>(平凡社『百科事典マイペディア』より引用)
とあるように、斜面を利用して、かまぼこ状の長方形のパラシュートを使い、空を飛ぶスポーツです。
個人的には、長距離距離を移動するというより、空中での浮遊を楽しむ印象が強いですが、このパラグライダーを駆使して大変な距離を旅行した人がギネス世界記録に掲載されています。
その移動距離は、2,835km。この距離を聞くだけでもびっくりですが、その距離を移動する中で記録保持者は、メキシコからアメリカを通過し、カナダまで到達しています。つまり、パラグライダーを使って3カ国を周っているのですね。
東京からフィリピンの手前くらいまでと同じ距離
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具体的には、どのような記録なのでしょうか。「Longest horizontal hike-and-fly journey by an unpowered paraglider, unassisted」というタイトル名なので、日本語にすると「無動力のパラグライダーによる水平飛行、およびハイキングによる旅行」といった感じでしょうか。
さすがに、2,835kmをパラグライダーだけで移動したのではなく、計678km分の徒歩移動を小刻みに途中で挟みながら、計2,157kmの距離をパラグライダーで移動しました。
この記録に挑戦し成功した人は、カナダ人のベンジャミン・ジョーダンさんです。2020年(令和2年)4月8日からスタートして9月4日に到着し記録を達成しました。
ちなみに、2,835kmとは、東京からスタートしたと仮定すると、台湾を余裕で飛び越え、フィリピンの手前くらいまでの距離になります。
それだけの空間を主に、パラグライダーで飛び越えたのですから、納得のギネス世界記録といった感じですね。
こんな感じで、この連休、どこにも行く予定がない人は、旅に関するギネス世界記録をほかにも調べてみてはいかがでしょうか?
ちょっとだけ気持ちが遠くへ向かって、旅行に出かけた気分になれるかもしれませんよ。
[参考]
※ Longest horizontal hike-and-fly journey by an unpowered paraglider, unassisted – Guinness World Records
※ Longest Journey by Unpowered Paraglider Guinness World Record set by Ben Jordan – OZONE
※ FLY MONARCA
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