今や目と鼻の先に24時間、365日営業のコンビニやスーパーが何軒も立ち並ぶ時代。欲しい時にすぐ買いに行けることが、もはや当たり前になっていませんか? しかし外国人から見ると、日本のコンビニは驚きと不思議に満ちているよう。
一歩日本を離れると、年中無休、24時間営業のお店ってそれほど多くないのです。
スイスのコンビニ、スーパー事情
ヨーロッパの中央部に位置するスイス連邦(通称スイス)。 アルプスの美しい山々、自然に囲まれたのどかな田園風景などのイメージが強いこの国の、コンビニやスーパーはどのような営業をしているのでしょうか。
日本と異なる営業時間
日本では独立した店舗を構えていることの多いコンビニですが、スイスではガソリンスタンドや駅内部に併設したカウンターで商品を売っているものが主流で、24営業のお店はほとんどありません。
スイス国内で営業しているスーパーの内、大手はMIGROS(ミグロ)と COOP(コープ)と呼ばれる2社。これらのお店でも、大都市の駅や空港内の店舗を除き、多くは基本的に日曜休業。営業時間も店舗による差はあれど、19時頃までに閉まってしまうことが多いのです。
食品を買いに行く時間を確保できるかがカギ
新鮮な食材を購入したいならスーパーに立ち寄りたいところですが、19時頃に閉まってしまうとなると、仕事をしている人は買い物に行くのも一苦労な印象を受けますよね?
しかし、現地の人は「今日は食材を買いに行く日だから仕事は早めに切り上げよう」と自らNO残業デーを作るのです。
スイスの買い物で忘れてはいけないエコバッグ!
スイスのお店の多くでは、無料でレジ袋をくれないお店が多いです。さらに徹底している店舗では、レジ袋は全く置いておらず、必要な場合には再利用可能な買い物バッグを購入できるようにしていることもあります。そこで重宝するのがエコバッグ! これを一つカバンに忍ばせておくだけで、急な買い物にも対応でき、自然と環境に優しい買い物ができます。
不便さがもたらす本当の意味とは
例え24時間お店が空いていなくとも、レジ袋を無料でもらえなくとも、自らがちょっと意識を変えれば 不便と感じることなくとも生活をしていける、それがスイス流の考え方です。
日本ではコンビニや多くのスーパーがいつでも開いていて便利だからこそ、私たちは1日の区切りをつけることが難しくなっていないでしょうか。
不便さと上手く共存しながら質の高い生活を送る、スイスのコンビニ、スーパー事情のご紹介でした。ちなみに、精算前に商品をあけてもOKという、おおらかな面もあるそうですよ。
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