TABIZINE編集部の山口です。
知っている人はすごくよく知っているけれど、知らない人は全く知らない……そういう分野ってありますよね。特にケンミンショー的なネタとか、趣味の世界ではよくあると思います。今回は、徳島のJAや道の駅で見つけた不思議なグッズ。しかし、出会ったのがたまたま徳島だっただけで、実は何年も前から全国的なブームだったのです。
徳島のJAで見つけた不思議なコーナー
筆者が徳島のJAで初めてこれらを見かけたとき、最初に思ったのは「ペットの遊び道具か?」でした。
いろいろな形状のものが並んでいましたが、おおむねアヒルちゃんにスポンジの裂いたものやふわふわネットを取り付けてあります。価格は150円〜300円前後のものが多く、決して高くはありません。これだけさまざまな種類が並んでいるということは、かなり人気だということ。品名は、「資材」。なんだかよくわかりません。
「一体なんなの!?」と半ば困惑、半ば興奮して、同行していた徳島在住の友人に聞いてみると、さも当たり前のように答えが返ってきました。
「ああ、それね。めだかの産卵床だよ」
産卵床(さんらんしょう)。初めて聞く言葉です。よく見ると、不思議グッズの上にしっかりくわしい説明がされていました。全く目に入ってなかった。
めだかは水温がおよそ18℃くらいで繁殖シーズンに入り、徳島県では4月上旬〜10月上旬までほぼ毎日産卵するのだそう。水槽にこのオリジナル産卵床を入れ、適量の卵が付着すれば必ず別の容器に取り出すのだとか。
このスポンジ部分にめだかが産卵するのだ
たしかに、めだかがブーム、というのは数年前からうっすら聞いたことがあります。100万円の値段で取り引きされる品種もあるとか、ヤフオクで出品禁止になったとか……実際、同行していた友人もついこの間までは改良めだかにハマっていたと言う。
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改良めだかの一例
- 楊貴妃
- パンダ
- ブラックダイヤ
- 深海ミントブルー
- 幹之
- 幹之ロングフィン
- 琥珀ラメ
そういえば、徳島県の道の駅くるくるなるとでは、めだかの生体が販売されていました。めだかブーム、徳島では結構熱いと推測されます。取材でいろいろな地域の道の駅に行きますが、どこでもめだかが売っているわけではないので。
思わず買ってしまった
「かわいい産卵床 税込141円」
安かったから、というのもありますが、驚きと可愛さから旅の思い出に思わず産卵床を1つ買ってきてしまいました。めだかを飼う予定はなく、我が家ではオブジェと化していますが、今度実家の池にでも浮かべてみようと思います。
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