台北の都心の隠れ家夜市「遼寧街夜市」
地図で「遼寧街夜市(リャオニンチエイエシー)」探してみると、中心部に位置するMRTの「南京復興駅」からすぐそば、つまり台北のど真ん中だとわかります。ところがまだ観光客にはあまり知られていない様子。士林の夜市のように人であふれているわけでもなく、屋台の数も少なくて、落ち着いた雰囲気です。
遼寧街夜市は海鮮と鴨の料理を楽しむには最高な夜市。台湾市内の他の夜市に出かけてみると、座ってゆっくり食事を楽しめる場所が少ないのですが、こちらは沿道のレストランはもちろん、店頭にテーブルを出している露店もあってゆっくりできるんです。
冒頭の写真のギラギラの店構え、「鵝肉城活海鮮」を紹介します。
新鮮なシーフードと鴨料理が旨い!
遼寧街夜市はほんの1ブロックほどの通りにありますが、その中心で色鮮やかな電飾に彩られているのが「鵝肉城活海鮮」です。通り全体としては静かなのですが、ここだけ艶やかです。
店頭には氷の上に新鮮な魚介類が並べられていて、食べたいものを選び、焼くか蒸すかなどの調理方法も決めます。
こんなに様々なシーフードが並んでいるお店はなかなかないと思います。近海の魚、いか、タコ、エビ、貝類など目移りしてしまいます。
「調理法を決める」と言っても大丈夫です。日本語を話す店員さんがいるので、あーでもないこーでもないと相談しながら決めることができます。でも、値段は時価なので、ちゃんと確認しましょう。
注文してしばし!料理がきました
キンメダイに似た白身の魚は醤油を使った煮つけに。ネギをのせた上から熱したごま油をかけてくれるので香ばしい香りが広がります。
立派なエビはちょっとピリッとしたソースで。オーダーするときに数も確認しましょう。そうじゃないとこんな風にちょっと多いかなということになります。
アワビは野菜と一緒に蒸し煮にしたもの。「アワビは2個」と注文したので量的にはOK。とってもふっくらとした仕上がりでした。
しっとりとした鴨肉がまたうまい!
調理済みの鴨肉が店頭に並んでいるので、それを見ながら「半身にしようかな」などど量を決めて注文します。しっとりとした肉が意外にさっぱりでビールにも合います。
野菜は「A菜(油麦菜:ゆばくさい)」の炒め物を。ニンニクが効いています。A菜はレタスの一種らしいのですが、しっかりとした緑色で癖がなくて食べやすく、また日本ではお目にかかることがないのでおすすめです。
ちなみに台湾のレストランの多くでは、ビールはセルフで冷蔵庫から取り出します。会計の時に空き瓶の数を数えるというシステムです。
というわけでこれだけいただいて、料理だけで1万円ちょっとくらいでした。
壁には台湾の有名人、それに日本のタレントなどの写真も飾ってありました。ちなみにこの黄色い看板は「個室あり」。2階からは大勢の人たちが宴会を楽しむ声が聞こえてきました。
遼寧街夜市をそぞろ歩き
遼寧街は夜市が開いてる時間でも車が入ってくる通りです。レストランと常設の屋台が並びます。
並んでる屋台は、海鮮、麺の店、羊肉の店、肉粥の店、それにスイーツの豆花の露店も並んでいます。この日は、いずれもそれほど混んでいないのでまさに穴場、隠れ家的でした。
こちらは小さめの海鮮と鴨のお店。炒飯や麺も充実してますね。
こちらは豆花(トウファ)の屋台。豆乳を使った甘いスィーツで、豆やフルーツ、あんこなどをのせて食べます。お隣は新鮮な果物のジュースの店です。
こちらは檳榔のお店。ビンロウという植物を噛みたばこのように噛んで楽しむ嗜好品ですが、発がん性物質を含み中毒性があるとのことで、最近は以前ほどは見なくなりました。
新鮮なシーフードや鴨を食べたいなというとき、人ごみに疲れたかなというときにおすすめ遼寧街は大都会の隠れ家! のんびりできる夜市でした。
住所:Liaoning St, Zhongshan District, Taipei City, 台湾 104
営業時間:月~日 18:00–24:00(店により異なる)
※店舗や時期により商品の仕様や品揃え、価格が変わる可能性がありますので、ご注意ください。
※店舗営業については最新情報をご確認ください。
[All photos by Atsushi Ishiguro]