アメリカ・シアトル在住、TABIZINEライターのトゥルーテル美紗子です。海外現地の最新スーパー事情をお届けする新コラム「世界のスーパーマーケットをめぐる旅」。商品のラインナップから日本とは少し異なるスーパーの利用方法まで、海外旅行の際に知っておくと便利な情報をリレー形式でお届けします!
シアトルを訪れた際、ぜひお土産探しに訪れたいのが「PCCナチュラルマーケット」。この地にロハスの概念を広めたといわれるご当地スーパーです。
店内の様子や買い物のヒントをご紹介します。
アメリカで一番大きい生協
(C)Misako Treutel
PCCナチュラルマーケットは、アメリカ最大の生協(コープ)として知られています。消費者主体のスーパーなので、安心安全な食べ物を購入することができるのです。
1953年、15家族が共同で食品を買い始めたのがスタート。いまや組合員数は56,000人に達し、シアトル周辺に11店舗を展開しています。
旅行中なら、フリーモント店が便利でしょう。観光スポットから近く、バスで簡単にアクセスできます。毎日朝6時~深夜まで営業しています。
PCCナチュラルマーケット フリーモント店
600 N. 34th St.
Seattle, WA 98103
http://www.pccnaturalmarkets.com/locations/fr.html
環境に配慮した商品がたくさん
PCCでは、食の安全はもちろんのこと、地球環境にも配慮した商品が多数取り扱われています。
BPA(ビスフェノールA)フリーのパッケージを用いた食品、塩素フリーの赤ちゃん用品など。牛乳の瓶は再利用されています。
(C)Misako Treutel
料金にはあらかじめデポジット料が含まれており、使用後の瓶を持っていくと返金される仕組み。
【ポイント1】地元の食材を買おう!
(C)Misako Treutel
そんなPCC、買い物の際にはどんなことに気を配るといいでしょうか。
まず、地産地消をモットーにしているスーパーですから、地元の食材を探してみましょう。「LOCAL」のロゴが目印です。
シアトルのあるワシントン州はおいしい野菜やフルーツが採れる最高の土地です。畜産や養蜂もさかん。特にチーズは日本にも持ち帰れるので、お土産にぴったりですね。
リンゴや桃など生のフルーツはホテルの部屋で食べてもいいですし、長期滞在の予定があれば、キノコやビーツ、スクワッシュ(スカッシュとも)などワシントン州産の食材を使って料理をしてみるのも楽しいかもしれません。
【ポイント2】子どもたちが選んだ商品は、日本人でも食べやすい!
(C)Misako Treutel
アメリカの食べ物は、日本人の舌には刺激が強すぎることがままあります。辛すぎるサラミや甘すぎるジュースを買ってしまって失敗! という経験、みなさんも一度はあるのではないでしょうか。
その点PCCでは、「KID PICKS(ちびっこ推薦)」のタグを探せば安心です。PCCが誇るナチュラル・オーガニックな食べ物の中で、子どもたちが実際に試食をして「おいしい!」と選んだものにこのタグがついています。
といっても子ども向けの商品という訳ではなく、味はしっかり本格派です。「むむ、この深みのあるジャムがお子さまに人気とは・・・」とうなってしまうこともあります。
【ポイント3】日本ではまだ浸透していないスーパーフードを探そう!
(C)Misako Treutel
スーパーフードの概念が生まれたアメリカでは、目新しい食べ物が次々と発掘されています。チアシードやアサイーなどは日本でもすっかりおなじみになりましたが、ヘンプシードやキノア、テフなどはまだ入手しにくいのではないでしょうか。トレンド好きのお友だちへお土産に持って帰ると喜んでもらえるかもしれません。
逆に、ゴジベリー(クコの実)やパンプキンシード(カボチャの種)など日本(アジア)では親しみのある食材がスーパーフードとしてもてはやされていて、その違いを見るのも面白いものです。「生食」や「発酵食」も密かなブームのようですが、これだって日本人がずっと大切にしている食のアイデアですよね。
スーパーへ行くと、その土地の食文化が垣間見れて楽しいものです。特にPCCは、アメリカ人たちの健康ブームを反映しているようでとても興味深いスーパーです。
[PCC Natural Markets]
Misako Treutel ライター/翻訳業
1986年生まれ。大学では英米文学・英語学を専攻していたが、授業そっちのけで留学、国際インターンシップ、旅に明け暮れる。大学卒業後は出版社に入社し、約80点書籍を制作。2015年に退社し、現在は米国シアトル在住。
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