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【リレー連載】世界のスーパーマーケットをめぐる旅
第2回オランダ編
第3回ドイツ編
第4回イタリア編
第5回クロアチア編
第6回アメリカ編
世界のスーパーvol.1は、ここ最近ようやっと日曜営業のスーパーが増えてきた「フランス」編です。
その土地ならではの魅力がぎっしり詰まったスーパー。海外はもちろん、国内でも地方のスーパーに足を運ぶと、都内では見かけない調味料や食品があったりして、好奇心旺盛なトラベラーにはたまらない場所だったりします。スーパーのラインナップから、現地の人々の暮らしぶりが垣間見えるのも楽しいですよね。
日本以上にスーパーの種類が豊富!
フランス語で「スーパーマルシェ/supermarché」と呼ばれるスーパーマーケット。アミューズメントパーク並みに広い大型スーパーは「ハイパーマルシェ/hypermarché」と呼ばれています。
「MONOPRIX」「Leader Price Express」「SPAR」などコンビニ感覚で利用できる比較的小規模なスーパー、「Carrefour」「Casino」「Intermarché」などの食料品中心のスーパー、食料品のほかに衣料品やガーデニング用品なども扱う「Auchan」「E.Leclerc」などの大型スーパー、庶民の生活を支えるディスカウント系スーパーなど、日本国内以上にスーパーの種類が豊富です。
土曜の夕方になるとフランスのスーパーは大混雑! 比較的大きな「Carrefour Market」 (C) sweetsholic
トラベラーのみなさんが、フランス滞在中に目にしやすく、利用しやすいスーパーといったら「MONOPRIX」「Carrefour」「Casino」辺りではないでしょうか。特に「MONOPRIX」は若い世代からの支持が高く、オリジナル商品のパッケージがオシャレ! 旅行中にお菓子やワインを買うのに立ち寄ったり、お土産探しにぴったりのスーパーです。
比較的小さめで買い物しやすい「SPAR」 (C) sweetsholic
日本とはココが違う! スーパー攻略法
都心部のコンビニ型「Carrefour」や「MONOPRIX」などを除き、フランスのスーパーでは買い物袋に自分で買ったものを詰めるのが基本。のんびりしていると、買ったものがどんどん積まれていくため、持参したエコバッグまたはレジ袋(有料)に手際よく詰めていきましょう。エコバッグを持ち合わせていない場合は、会計前に「レジ袋をください(Une poche , s’il vous plaît/ユヌ・ポッシュ・シヴプレ)」とお願いするとお会計がスムーズに。
フランスのスーパーはたいてい、月曜〜土曜・8時頃〜20時頃まで営業しています。都市部のスーパーやコンビニ型の小さい店舗では22時頃までオープンしていることも。フランスのお店ははこれまで基本的に日曜・祝日は休業でしたが、今年に入ってから日曜は午前中のみ営業するところが増えてきました。ただベーカリーやファッションブランド、デパートなどは引き続き日曜もお休みのところが多い模様。日曜に買い物ができない不便さといったら・・・!
ところで現地のスーパーは、万引き対策が非常に厳重なこともあり、入店後に何も買わないで退店するにはレジを通らなければならない場合がほとんどです。何も買わないで退店する際には、不審者に思われない素振りを見せることが大切。レジスタッフに「外に出たいです(Je veux sortir/ジュ・ヴ・ソルティ)」と告げれば、多くの場合大丈夫です。
「MONOPRIX」のラインナップ
それでは早速、オシャレなアイテムが揃う「MONOPRIX」へ。こちらのスーパーは加工品コーナー、お菓子コーナーやドリンクコーナー、インターナショナルフードを扱うコーナーなどがコンパクトにまとまっているため、初めての人でも買い物しやすいと思います。
まず目に留まるのが、マルシェ(市場)のように陳列された野菜と果物のコーナーです。フランスのスーパーでは野菜や果物はパックに入ったものと、量り売りのものが混在しています。
チーズやワインのセレクションはさすが! よい香りが漂ってきそうなチーズコーナー。ミルキーで食べやすいセミハードタイプの「カンタル(cantal)」、ハートの形をしたブリーチーズのようにクリーミーな「ヌーシャテル(neufchâtel)」、カーネーションのように繊細なお花型の「テット・ド・モワンヌ(tête de moine)」などはいかがでしょう?
リカーストア並みにさまざまなワインがずらりと並ぶワインコーナー。さすがワインの国フランス!
前述のチーズや惣菜コーナーで売られている「l’atelier Blini」のオリーブやディップと合わせれば、エレガントなおつまみタイムが過ごせそう。ホテルに持ち帰っても、天気が良ければピクニックにも良さそうです。
ソーセージと豆の煮込み料理やビーフシチューといったフランスの家庭料理を缶詰にした加工品コーナー。
同じスーパーでも、地域ごとに若干ラインナップが異なります。立ち寄った「MONOPRIX」は、鴨肉やフォアグラ、アルマニャック(ブランデー)の産地からほど近いフランス南西部・トゥールーズ市内の店舗ということもあり、これらを使った加工品が充実。お値段もリーズナブルです。
しょう油や即席みそ汁、春雨やビーフンなどアジア系食材が揃うインターナショナルセクション。ラーメン風と焼きそば風、2種類の食べ方ができるが「Tanoshi 楽」という麺はとてもユニークです。
ほぼ、どのスーパーでも見かけるビオの食品(有機農法で作られた食品)。健康や環境に関心の高い人を中心に、フランスではビオが人気です。
有名ブランドの物に比べてリーズナブルなスーパーのオリジナル商品。「MONOPRIX」のものは、パッケージはデザインが洗練されています。紅茶にビスケットなど、ばらまき土産にもよさそう。
ホテルに持ち帰って食べても、お土産にもよさそうなフランス生まれのお菓子たち。今年170周年を迎える大手製菓メーカー「LU」のチョコレートクリーム入りのクマ型ミニケーキ「LULU l’ourson」に、良質なバターをふんだんに使ったシンプルな焼菓子に定評のある「St Michel」のキャラメルが香ばしいパルミエ「Palmier Caramel Au Beurre」は、コーヒーや紅茶によく合います。
デザインが素敵だと評判の「MONOPRIX」のエコバッグは1.5ユーロ(約185円)。常に10種類ほどのデザインやカラーが揃います。素敵な柄が見つかれば、こちらもお土産にいかがでしょう?
エッフェル塔やフランス国旗などがプリントされた、パリをモチーフにした新登場のデザイン(2ユーロ/約250円)もキュートです。
今回は「MONOPRIX」を取り上げましたが、書店や家具屋、家電量販店などを併設している「Auchan」「E.Leclerc」などのハイパーマルシェも面白いですよ。本や雑誌を眺めたり、見慣れない家具や家電を眺めながら現地での生活を妄想したり・・・。考えただけでもワクワクしそう!
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