言葉に不安があっても何かと安心な団体旅行。ですが時に海外の視線から見ると「日本人の団体旅行」がちょっと不思議に感じることもあるようです。
現地の全ての習慣に合わせる必要はありませんが、できれば「日本人はマナーが悪い」というイメージは残したくないもの。今回は筆者が実際に聞いた、海外で不思議がられる日本人の団体旅行についてお伝えしたいと思います。
レストランでの声が大きい
世界的に見ても礼儀正しさが評価されている日本人ですが、団体で食事する時のマナーがあまりよろしくないと時々耳にします。外国では日本語が周りの人々に理解されないだろうという思いからなのか、つい大声で盛り上がってしまうグループが意外と多いのだそう。食事は旅の楽しみの一つではありますが、できれば周囲の雰囲気にも気を配りたいところです。
お店に入っても挨拶をしない
日本ではお店に入った時に「こんにちは」と言う習慣はあまりありませんが、海外では挨拶をするのが基本的なマナー。ですが、団体で行動するとどうしても日本の習慣のままになってしまうのか、挨拶をしない人が少なくないようです。
一つの挨拶でお店の人の対応がぐっと良くなることも。ショッピングを楽しむためにも挨拶は心がけましょう。
現地のエチケットやマナーに気をつけない
日本人の食事において度々指摘されるのが「パスタのすすり食い」。お蕎麦をすするようにパスタを食べてしまう日本人が意外と多いのだそう。ですがこれは欧米ではご法度のマナー。国によって正しい食べ方はそれぞれですが、できるだけ現地の人々に不快な印象にならないように気をつけたいところです。
飛行機内で宴会のように過ごす
日系などの国際線ではつい飲みすぎて泥酔してしまったり、大声で話す日本人が少なくないとよく聞きます。特に団体の旅では宴会のような気分になってしまい、周りのお客さんから迷惑がられるほど盛り上がってしまうグループが意外と多いのだそう。
TPOに合わせた服装をしない
エレガントな高級ホテルやレストランでは、やはりそれなりの装いは大切。たとえ本人がかまわなくても、ジーンズやスニーカーという服装などでは周りに失礼になることもあります。ですが団体だとどうしてもTPOに合わせていない服装をする日本人が少なくないのだそう。
海外(特に欧州)では日本よりも見た目で判断されてしまいがち。気分よく食事を楽しむためにも、それなりのレストランではお店の雰囲気にふさわしい服装やアクセサリーを選びたいところです。逆に、カジュアルな服装をするべきところでバッチリ決めてくるという失敗もあるようですよ。
「旅の恥はかき捨て」という言葉がありますが、気持ちよく旅を楽しむためにも現地の人々に不快な印象は与えたくないもの。世界に誇ると言われる日本人の「礼儀正しさ」や「マナーの良さ」はできるだけ大切にしていきたいですね。
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