台湾にある国際空港、台湾桃園国際空港をご存じですか? 地方を含めて日本の空港と多く結ばれているチャイナエアラインのハブ空港でもあります。台湾への旅行だけではなく、台湾経由でどこか世界の都市へ旅立つという人にも、無関係ではない国際空港ですよね。
そこで今回は先日、台湾桃園国際空港に立ち寄った筆者が、同空港の魅力をまとめたいと思います。トランジットで数時間過ごすだけでも十分に“台湾”を満喫できる場所。ぜひともチェックしてみてくださいね。
グルメエリアには日本のプラグに対応したコンセントも用意されている
台湾桃園国際空港の魅力は、グルメエリアとショッピングエリアの充実度、さらには空港内でリラックスできる施設がかなり整っている点だと言えます。
基本情報として同空港には第1ターミナルと第2ターミナルがあり、JALやANA、日本行きのチャイナエアラインなどは第2ターミナルに集中しています。
トランジットの際にはSKYTRAINという車両で両ターミナルを移動する必要が出てきますが、どちらのターミナルでも台湾料理から日本の食べ物、『バーガーキング』といったジャンクフードまで、さまざまな料理が楽しめるようになっているから便利です。
第1ターミナルには飲食店が合計で22店舗、第2ターミナルには計43店舗。
例えば第2ターミナルの『Saboten Japanese Cutlet』では日本のとんかつも食べられますし、同じターミナルのフードコートにある『Chun Shui Tang』では、おいしいタピオカ入りドリンクも楽しめます。
台湾桃園国際空港が作成する公式のパンフレットによると、アメリカのテレビ局CNNが、空港グルメのレベルの高さに太鼓判を押しているとの話。
また、空港内には日本と全く同じ、Aタイプ(American Type)のプラグが差し込めるコンセント(アウトレット)もあります。
筆者が愛用する旅行用プラグセットに同封された世界電気事情地域別一覧表によれば、台湾のプラグはAタイプ、Cタイプ、Oタイプが主流だと書かれています。周波数は60、電圧は110/220。
各種の旅行ガイドも、台湾はAタイプが主流と解説しています。つまり、日本と全く同じ形のプラグに対応したコンセント(アウトレット)があるのですね。
空港だけあって、他のタイプのコンセント(アウトレット)も並んで用意されていましたが、やはり電源がそのまま使えるとなると便利ですよね。
図書館やスポーツジムまである飛行場
グルメだけでなく、ショッピングエリアやリラックスエリアも充実しています。
ショッピングに関しては『COACH』、『BURBERRY』、『Cartier』、『HERMES』、『GUCCI』など世界の高級ブランドのアイテムはもちろん、化粧品や工芸品、電化製品、衣類、おもちゃなど、何でもそろっています。
お店の数で言えば、第1ターミナルにはショップが集中する3階に29店舗、第2ターミナルは同じく3階に41店舗があります。
リラックスエリアも充実しており、両ターミナルは大きな休憩ラウンジを完備。さらに空港内には図書館(第2ターミナル)やスポーツジム(第1、第2ターミナル)まで用意されています。
もちろん、各航空会社が用意するラウンジを利用すれば、極上のリラックス体験が待っています。筆者が利用したラウンジは、チャイナエアラインのラウンジ。
それ以外でも、第1と第2ターミナルにあるロハスをテーマにした緑豊かなコーナーには、マッサージチェアが置かれ、旅の疲れを癒やせるようになっています。
もちろん両ターミナルの全エリアには、無料WiFi(Airport Free Wi-Fi)が完備されていますので、マッサージチェアの上でのんびり過ごしながら、友達や家族と連絡を取るなどもできますよね。
待合室には目を楽しませてくれるディスプレイがいっぱい
空港そのものが美術館になるようにと、待合室を兼ねた空間には、さまざまなディスプレイまで展示されています。
例えば巨大な漆絵のディスプレイがあったり、自転車大国とも言われる台湾(同国は自転車ブランドGiantが有名)のマウンテンバイクの展示物が並んでいたり。
他には台湾の郵便に関する歴史の展示物があったり、台湾の山岳地帯を再現したコーナーがあったりと、本当にいろいろです。
もちろん子連れにはうれしいキッズコーナーもあります。テーマに沿った待合室は、第1ターミナル3階に14か所、第2ターミナル3階には18か所。
格安チケットなどでトランジットにかなりの時間がある場合でも、全部の待合室をチェックしていけば、いつの間にか時間を過ごせるように設計されているのですね。
以上が台湾桃園国際空港の大まかなガイドになりますが、いかがですか? 台湾旅行の際に、あるいは台湾経由で世界の都市に旅立つ際に、ぜひとも参考にしてみてくださいね。
[All photos by Masayoshi Sakamoto]