菜食主義者対策を
イギリス人の中には、想像以上に菜食主義の人々がいます。筆者はイギリス留学中、語学学校の先生やホストファミリー、友人などに実際高い頻度でいて驚きました。特に女性に多いです。子供の頃牧場で牛をみているときに、これを食べているのかと考えたらその後食べられなくなった人とか。動物実験をする生物学者とか。生物学者の彼女は食べないけれど肉の調理は可能とのことでした。
ちなみに菜食主義の女性とパートナーになって共に食事を続けている男性の影響の受け方は様々です。同じように食べられなくなった人、外で出された時だけ肉を食べる人。そして奥さんには大豆などを使ったベジミート、自分には肉を使って同じメニューをつくり分けているというきめ細やかな男性もいました。
肉を食べないけれど魚を食べる「ぺスカトリアン」もいます。
また菜食主義でなくても、ユダヤ教やイスラム教など、宗教の関係で食べてはいけないものがあったり、食べ合わせを気にする必要があったりします。
ヴィーガンであればかつおだしもNGです。日本は食事の品数も多いし、対応が大変だと思います。
鯨、活け造り、踊り食いに注意
日本の大切な食文化ですが、日本人でも苦手な人がそれなりにいそうではあります。ましてや、もともと生魚を食べる習慣がなければ、厳しそうですね。
イギリス人の訪日旅行のトレンド
食の話が続いていますが、イギリス人は、訪日外国人旅行客のなかで、一番飲食費にお金をかける国であるという調査結果があります。日本食への関心は高まる一方で、日本食を食べることを動機として日本にやってくるイギリス人は増えています。特にラーメンの人気は絶大です。
都市としては、京都などに比べ、「六本木や新宿などの近代的なビル群と浅草などの伝統文化との共存融合」である東京が断トツ支持されていて、高級紙やガイドブックでも注目の旅行地として1位、2位にランクインしています。
地方では、ビーチリゾート好きなイギリス人の中で沖縄の認知度が高まりつつあるそうですが、スキー目的で北海道のニセコや、スノーモンキーが見られる長野などにも人気が集まってきているようです。
日本は、旅行するのにどこがおすすめかと訊ねられても、ひとことで言えないくらい、いろいろなウリがある国。東京以外もどんどん発掘していってもらいたいですね。
参考
[日本政府観光局(JNTO)世界の市場別基礎情報 英国 外国旅行の動向]
[観光庁 訪日外国人消費動向調査 報告書2]
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