旅先の朝ごはんのチョイス
さて、海外旅行に出かけると、ホテルで食べる朝食が旅行代に込みになっていることも多いと思います。でも、もしホテルのすぐそばに、朝ごはんがおいしいお店があったらどうしますか?しかも、もし同じホテルに連泊だったら・・・やっぱり食べに出てみたくなりますよね。
今回は、国際都市ブリュッセルでであった朝ごはんをご紹介します。冒頭の画像ですが、左がフル・イングリッシュで右がアメリカンです。「Cafe Chicago」というカフェで、なんと、筆者は両方食べてしまいました!(笑)
ブリュッセルがインターナショナルな理由
ベルギーの公用語はオランダ語、フランス語、ドイツ語の3つ。国歌も3言語のバージョンがあるそうです。調べてみると、ベルギーという国名が生まれたのは1830年の独立以降ということで、それまではオランダ(当時はネーデルランド)の一部だったり、ドイツ語圏のオーストリアに支配されていたり、フランスに占領されていたりと、歴史的にも、人の出入りが激しい土地だったようですね。
ブリュッセルの中心にある「グラン・パレス」は、13世紀以降に商人たちが集まった市場。美しい歴史的な建物に囲まれていて、今は観光の中心です。ここを目印にしてまち歩きをすれば、迷うことはなさそうです。
現在のブリュッセルは、EU(ヨーロッパ連合)、NATO(北大西洋条約機構)の本部が置かれているので、各国の人たちが多く働いているし、北アフリカ、中東、アジアからの移民も多く受け入れていて、世界中から集まった人たちが住むインターナショナルな街です。
遊び心たっぷりの「Cafe Chicago」で朝食を!
そのグランプラスの北側にはレストランが密集していて、ベルギー料理はもちろん、欧州の料理、日本の料理にジャズクラブと、様々な様式のお店を楽しめます。その一角に「Cafe Chicago」があります。
一歩店内に入ると、なんだかがらーんとした空間に大きなテーブル。右手にはカウンターがあって、奥のほうには大陽光が差し込んでいます。
奥へと入っていくと、なんだかとっても楽しそうな空間が。親子連れがいたり、お母さんたちのグループが何やら相談していたり、女性が二人で盛り上がっていたり、男性同士の客も、カップルも! 客層も幅広、面白かったですよ。
子供のための本屋おもちゃ、小さな飛行機の乗り物などが置いてあって、それだけでなんだか嬉しくなります。
「フル・イングリッシュ」と「アメリカン」って?
「フル・イングリッシュ」(€16|2000円ほど)は、イギリスの朝ごはんのこと。
薄いトーストにベーコン、目玉焼きにポテト、ポークビーンズにマッシュルームとソーセージ、焼きトマトと完璧な朝ごはん。イギリスの朝ごはんと言えば「これ!」といった感じですが、日本でいえば「旅館の朝ごはん」みたいな位置づけになると思います。
こっちは「アメリカン」(€11|1300円ちょっと)。トーストにパンケーキ、目玉焼きにベーコンと、ちょっと少なめ。アメリカのダイナーで、こういう朝食を食べる映画のシーンを見たことがあるかもしれません。
一日中食べれる朝ごはんは、他にもあります。
• お数少なめの「イングリッシュ」(€11|1300円ちょっと)
• メキシコの朝の定番「フエヴォス・ランチェロス」を中心とした「メキシカン」(€13|1600円ほど)
• 「オリエンタル」(€15|1800円ほど)は、中東のトマトとタマゴの「シャクシャカ」。
インターナショナルなラインナップが面白いですね。
優しいのが和むインテリア
ふと前のテーブルを見てみたら、椅子が映画館のシートを再利用したものでした。映画館の斜めになっている床に設置されていたものの足の部分に、斜めの板を取り付けてまっすぐになるようにしています。なんだかほっこり和みます。
一日中歩き回る、旅の朝ごはんは大事です。こんな朝ごはんで一日を始めたら、かなり元気に過ごせそう。でも、居心地よすぎて長居してしまいそうな気もします。ベルギーを訪れた際にはぜひ、行ってみてくださいね。
住所:Rue de Flandre 45, 1000 Bruxelles, ベルギー
電話:+32 2 502 18 41
営業時間:9:00~17:00(月~日)
HP:https://chicagocafe.be/
[All photos by Atsushi Ishiguro]