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フードロスを無くせば、ゴミは減らせる
バンライフで心がけたいのが、ゴミの削減。なかでも、車内に臭気を漂わせる生ゴミの原因となるフードロスには気をつけたいところです。筆者の車は冷蔵庫がなく、食糧の長期保存が難しいことから、買いだめは厳禁。正直、フードロスはかなり少なめです。
それでも、料理をすれば、野菜グズなどの生ゴミは出てしまうもの・・・。いやいや、それは筆者の勝手な思い込みでした!野菜は丸ごとお腹に入れてしまえば、ゴミになりません。
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食品廃棄はもちろん、生ゴミを減らすべく筆者が試しているのが、以下4つ方法です。
【その1】野菜の葉っぱでおかずを一品
例えば、いつもなら捨ててしまう大根の葉っぱ。炒めるだけで立派なおかずに大変身。ごま油と唐辛子で炒めて、ピリ辛なご飯のお供に。味噌を使って炒めれば、北陸地方の郷土料理「大根葉のよごし」になります。
ご飯のお供、大根葉とジャコのピリ辛炒め。(C) YONEVANLIFE
大根の葉だけなく、カブの葉っぱなども同様におかずになるので、ぜひお試しあれ!
【その2】葉・皮・根などの野菜くずは“出汁”に使う
野菜をカットする際、皮や根などの野菜くずは捨ててしまうことが多いと思います。でも、捨てないで! 鍋に水を入れ、野菜くずを煮出して濾せば、あっという間に野菜エキスを抽出した出汁ができてしまいます。いわゆる、ベジブロスです。
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ベジブロスは味噌汁、お鍋、カレー、ラーメンスープなど、なんでも使えます。野菜の栄養が摂れることはもちろん、料理の味にも奥深さが出ますよ。
【その3】スパイスカレーで丸ごといただく
以前の記事(『車内で手作りパンも!バンライフの食事情』) でお伝えしたスパイスカレーはフードロス対策に大活躍のメニュー。野菜くずを細かく切って、スパイスと一緒に煮込んでカレーにすれば、どんな食材も余すところなくいただけます。
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筆者は、先ほど紹介したベジブロスを作る過程で漉した野菜くずなども、他の野菜と一緒にスパイスカレーに入れて料理してしまいます。結果、気がつけば、カレー率が高めな食卓になっていたりしますが、スパイスの種類や分量をアレンジすることで、毎回違った風味のスパイスカレーが楽しめますよ(笑)
【その4】糠漬けが救世主、使い切れない野菜を保存食に
一度に使い切れない野菜は、日本の伝統食であるNUKAZUKE(糠漬け)がフードロスの救世主に。糠床に切った野菜を入れて、毎日混ぜればOK!
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糠漬けは、タッパーでも作れ、冷蔵庫いらずの先人の知恵がつまった保存食。発酵食品でもあるので、身体にも良いですよ。ただし、混ぜ忘れると腐敗するのでご注意を。糠漬け作りは、目に見えない微生物たちとの対話でもあるのです。
“自分を知ること”もフードロス対策の第一歩
ここまで、バンライフでできる簡単なフードロス対策をお伝えしてきました。
筆者が念頭に置いているポイントは、余分に買いすぎず、ありがたく食物丸ごとをいただくこと。食の安全性が気になるのならば、無農薬・無肥料の野菜を選ぶようにすれば、葉っぱから根元まで安心していただけます。
しかし、これらの方法を実行する以前に大切なのが、自分が一定期間に消費する食糧の量、消費する傾向にある食料の種類など、“自分の食”について把握することだと筆者は考えます。
あなたは、自分が1週間に消費する食材の量(もしくは必要最低限の量)を把握していますか?
自分の食について把握していれば、フードロスという事態を招かず、食糧備蓄も的確に行われます。大袈裟かもしれませんが、社会問題となっているフードロスは、個々人が食を通して自分と向き合うことに解決の糸口が隠されているのではないでしょうか。
筆者も、この場をかりて、皆さんと一緒に自分を探る旅を続けたいと思います。
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