マレーシア人、ネパール人、ロシア人など、日本を旅した、あるいは日本に滞在した経験のある外国人に、TABIZINEは「日本に来てびっくりしたことは?」と聞いてきました。そこで今回はイギリス人編。
日本で英語を指導した経験を持ち、学生として京都で暮らした経験もある方に聞くチャンスがありましたので、まとめてみたいと思います。
1:とにかく人が親切
最初は日本人の親切さについて。母国の大学を卒業した後に初めて旅行で東京を訪れたとき、人々の親切さには驚かされたといいます。
道に迷うと、目的地まで連れていってくれる人が現れたり、何かのトラブルに直面すると、助けてくれる人がいたり・・・。日本人の優しさにはとにかく心を打たれたのだとか。
2020年の東京オリンピック招致のプレゼンでは、アンバサダーの滝川クリステルが「落ちた財布が警察に届いて、持ち主の手に戻ってくる町」とアピールしていましたが、確かにその手の優しさや親切心は、日本人の美徳の1つかもしれませんね。
2:飲食店での接客がスピーディーでフレンドリー
次は飲食店での接客について。料理が手早く用意されるそのスピード感と、店員のフレンドリーな接客には感心したと教えてくれました。
確かに日本人として諸外国を旅していると、飲食店での不愛想な接客に「日本ではないな・・・」と残念ながら感じてしまう瞬間があります。
「母国と違う!カナダ人が日本で驚いたこと3選〜人が路上に転がってる!〜」では、カナダ人も日本の飲食店における“おもてなしの精神”に驚いていましたね。
日本で暮らしていると当たり前に感じてしまいますが、飲食店でのスピーディーでフレンドリーな接客は、世界規模で見るとなかなか得がたいサービスなのかも。
3:職場の雰囲気がちょっと窮屈な感じがする
今回話を聞かせてもらったイギリス人は、日本で英語を教えていた経験もあります。日本の職場の雰囲気も理解していると言いますが、欧米各国の一般的なオフィスと比べて決め事やルールが多く、ちょっと堅苦しい印象があったとか。
過去記事「母国と違う!ネパール人が日本に来て驚いたこと4選」では、他人の迷惑にならないように、場を乱さないようにと周りを気にする日本人の姿に驚くネパール人のコメントも紹介されていました。
職場はある意味で公共の場所。公の意識が働くからこそ、より堅苦しくなってしまうのかもしれませんね。「確かに、息苦しい」と密かに同意する日本人も、少なくないかも・・・。
4:普段の姿と飲み会での姿にギャップがありすぎる
最後は飲み会での様子について。普段は感情を表に出そうとしない日本人も、飲み会になると一転して打ち解けた雰囲気になりますよね。そのギャップの大きさは他の国で見られない特徴のため、驚いてしまうのだとか。
確かに仕事場では規律を重んじる日本人も、居酒屋での飲み会になると、大胆でリラックスした姿になります。その明るい雰囲気がガス抜きになって、職場の人間関係がいい方向へ転じるという話はよく耳にしますよね。
なんと話を聞いた上述のイギリス人は、講師として働いた英会話教室の採用面接で、「お酒を飲みに行くことは好きか?」と聞かれたといいます。日本においては、“飲みニケーション”が職場の人間関係を円滑にする重要な役割を果たしています。採用担当者もその点を確かめたかったのですね。
イギリス人が日本に来て、日本で驚いたポイントを紹介しましたが、いかがでしたか?
上述のように忌憚(きたん)ない意見をさまざま述べてくれましたが、何であれ「日本は大好きだ」と最後に語ってくれました。さらに、
Even though the more you learn about a place the less mystery it holds, Japan will always remain a magical place for me.
(普通ならその土地について多くを知るほど、新鮮な感動も薄れていく。でも日本の魅力はいつまで経っても色あせない)
と最大級の賛辞もくれました。日本人として、うれしい褒め言葉ですね。
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