候補その1:まちづくりセンターや自治体庁舎のコミュニティルーム

志を共にする仲間と無料で会合を重ねる場所を探す際には、まちづくりセンターや自治体のコミュニティルームのようなスペースの有無をチェックしてみるといいかもしれません。
例えば北海道の帯広市にはコミュニティルームと称して、市庁舎の3階に無料で利用できる会議スペースが設けられています。町内会、サークルなど少人数での打ち合わせのために用意された場所で、印刷機なども有料ですが用意されている様子。
今回の連載で繰り返し登場した富山県南砺市の場合は、南砺市協働のまちづくり支援センターという場所が、無料でミーティング用テーブルを開放しています。
こうした施設は使用できる時間が限られていますので、早朝の6時に集まって議論をする、夜の10時過ぎに語り合うといった使い方には適していません。しかし、無料で好きなだけ集まれる場所として利便性は高そうですよね。
町づくりを考える集まりなのですから、まずはオーソドックスに自分たちの暮らす自治体が無料の会議スペースを開放していないか、調べてみたいですね。
候補その2:公民館や農村環境改善センターなど地元の公共施設

公民館や農村環境改善センターなどの施設利用も候補になります。予約などの手間がありますが、無料で落ち着いて集まれる場所として、利便性が高いスペースとなっています。
特に公民館は地元民の利用であれば無料になるケースが多いです。例えば佐賀県佐賀市の市立公民館施設の利用について調べてみると、市内に住所を有する人などの条件が整えば、無料で朝8:30~22:00まで利用できるようになっています。
有料の場合でも、例えば静岡県浜松市の農村環境改善センターの場合、午前9時から午後6時の時間帯で研修室を利用をすると、関係団体であれば1時間100円の料金で済みます。
午後6時から午後9時までが同条件で1時間150円、午後9時から午後9時30分までが70円といった金額になっています。この程度のコストであれば、定期的に会議を重ねても、特に負担感はありませんよね。
自分たちの町に多くの外国人観光客を呼び寄せようと語り合う会合です。きっと地元に協力的な施設があるはず。地元民の特権として無料で、あるいは格安で利用できないか、公民館など各種の施設をチェックしてみてください。
候補その3:カフェ(喫茶店)やファミレス

公民館やまちづくりセンターが閉館している深夜や早朝にミーティングを重ねたいときは、どうすればいいのでしょうか? 無料ではありませんが、コーヒー代程度の参加費で会議を行える場所として、カフェやファミレスが挙げられます。
カフェの中には、会議スペースを設けているお店もありますよね。筆者の暮らす町の外資系のコーヒーチェーン店は、要予約ですが大きな円卓が置かれた会議スペースが設けられています。この手のスペースがあるカフェを利用する手もありですね。
カフェがないエリアでは、ファミリーレストランも使えるはず。カフェやファミリーレストランでは長時間の居座りがお店の迷惑になる心配も出てきます。混雑する時間は避けなければいけないというデメリットもあります。周りに人が多く、話に集中できないというマイナス点もあるはず。しかし、他のお客の少ない早朝や深夜などであれば、お店や周りのお客に迷惑を掛ける心配も少なく、あれこれと議論を行えそうですよね。
以上、自分たちの町に外国人観光客を呼び寄せるための第一歩、仲間と集まって会議を重ねる場所の候補地を紹介しましたが、いかがでしたか?
もちろん参加者の誰かの家や経営する会社、あるいは長崎県波佐見町の工場跡地ように、どこか集まれる場所がある場合は、そちらを優先して使ってみてください。

[施設使用料 – 農村環境改善センター]
[打ち合わせや資料づくりができる場所は? – 帯広市]
[南砺市協働のまちづくり支援センター利用について – 南砺市]
[市立公民館施設の利用(貸し館)について – 佐賀市]
[All photos in shutterstock]

Masayoshi Sakamoto 翻訳家/ライター
1979年東京生まれ、埼玉育ち、富山県在住。成城大学文芸学部芸術学科卒。国内外の媒体に日本語と英語で執筆を行う。北陸3県を舞台にしたウェブメディア『HOKUROKU』の創刊編集長も務める。
https://hokuroku.media/
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