(C)Hachi888 / Shutterstock.com
日本の都道府県にはさまざまな見どころがあります。全国各地、繰り返し行くチャンスは少ないと考えると、できれば必見のエリアを効率よく周りたいはず。
そこで今回はTABIZINE5周年を記念して、TABIZINEで執筆する旅慣れたライターたち22人に、各都道府県の主要観光地一覧を提示し、その中からTOP5を選んでもらいました。その結果を独自のシステムで採点し、集計して独自ランキングを作成してみましたので、ぜひともチェックしてみてください。今回は富山編です。
第5位・・・黒部峡谷トロッコ電車(6ポイント)
最初は中部山岳国立公園内を走るトロッコ列車がランクインしました。富山県東部にある宇奈月という温泉街からスタートし、20.1kmを走る観光電車になります。車両の多くには窓がないため、風を感じながらの冒険旅行になります。
沿線の駅付近には黒薙温泉など秘湯ファンに有名な温泉も幾つかあります。トロッコ電車は富山県に在住する筆者も強くプッシュさせてもらいました。冬は運行していませんが、春、夏、秋といつ乗車しても美しい景観とワイルドな鉄道旅行を楽しめます。ぜひとも経験してみてくださいね。
第4位・・・南砺市と五箇山の合掌造り集落(9.5ポイント)
次は世界文化遺産にも認定される五箇山と、周辺の観光地がランクインしました。五箇山の合掌造り集落は、岐阜県の白川郷と共に世界文化遺産に認定される場所で、ミシュラン・グリーンガイド・ジャポンでも三ツ星を獲得した観光地になります。
「一度は見ておくべき世界遺産。高台から眺める集落の様子も趣があります。合掌造りの知恵や建築にも注目したいです」(米田ロコ)
というコメントと共に、五箇山を富山県No.1の観光スポットとして推す声もありました。五箇山のある南砺市には、木彫り彫刻で有名な井波や、越中の小京都と言われる城端、演劇の村として世界的な知名度を誇る利賀など、見どころはたくさんあります。周辺の観光地と共に、五箇山を満喫してみてくださいね。
第2位・・・称名滝と氷見漁港場外市場 ひみ番屋街(各10ポイント)
次は同率で、称名滝と氷見漁港の2つがランクインしました。称名滝は富山県東部の中部山岳国立公園内にあり、日本一の落差を誇る段瀑になります。こちらは富山県在住の筆者もNo.1に推させてもらったスポットで、世界中から遊びに来たどんな人を連れていっても喜んでもらえます。滝つぼに近づくと、ごう音と共に水しぶきが暴風雨のように吹き付けてきます。その迫力をぜひとも体験してみてくださいね。
氷見の海岸
同率でランクインした観光地は、富山県西部の漁港、氷見漁港場外市場 ひみ番屋街になります。「氷見の寒ブリ」という言葉をどこかで耳にした経験のある人も少なくないと思います。ブリで有名な富山を代表する漁港ですね。
「新鮮で極上の海鮮がリーズナブルに楽しめます」(米田ロコ)
というコメントもあるように、氷見漁港場外市場 ひみ番屋街では観光客が自由に食事や買い物を楽しめるようになっています。足湯や温泉なども敷地内にありますので、ぜひとも訪れてみてくださいね。
第1位に行く前に・・・番外編
新湊大橋
富山でも番外編を紹介しましょう。番外編とは他に票を入れるライターが0人の中、誰か1人でも最高評価を与えた場所があれば、そのスポットを紹介するコーナーになります。富山編では日本海ドライブが挙げられていました。
「新潟、富山の日本海沿いの海岸線ドライブ」(青山沙羅)
富山県は県の北部が全て富山湾(日本海)に面していて、絶景路が湾岸に続いています。ヒスイの拾える朝日ヒスイ海岸があったり、蜃気楼が見える魚津の海岸があったり、海越しに3,000m級の立山連峰が眺めらるスポットが点在したり、能登半島国定公園にも含まれる海岸線が楽しめたりと、見どころ満載です。レンタカーを借りて湾岸ドライブを楽しみたいですね。
第1位・・・立山黒部アルペンルート(15.5ポイント)
(C)Hachi888 / Shutterstock.com
富山県で最も評価された観光地は、立山黒部アルペンルートでした。立山黒部アルペンルートとは、富山と長野を隔てた飛騨山脈(北アルプス)を横断する総延長37.2kmの観光ルートで、富山県側から見れば、ケーブルカー、ハイウェイバス、トロリーバス、ロープウエイなど幾つもの交通手段を乗り継いで高低差1,975mを上下します。
「有名な黒部ダム。迫力がありました」(青山沙羅)
などと、立山黒部アルペンルート沿いにある見どころをピンポイントで推す声もあります。立山連峰は富山県民にとってシンボルのような存在で、
「富山のランドマークと言えば立山連峰。山が連なる様子は荘厳にして壮大です」(米田ロコ)
「高校時代、毎年合宿で万年雪を滑りに行った立山。リフトのない中スキー板をかついで登り、滑り降りるのはあっという間という修行のような合宿でしたが、ふと周りを見回すと、そこには素晴らしい景色が広がっていました。山に抱かれるという感覚を初めて味わったのはここです。夜は流れ星が数えきれないほど見えました!」(山口彩)
などと、立山連峰の山容を評価する声もありました。立山黒部アルペンルートに行く時間がなくても、立山連峰は県内各地で眺められますし、北陸新幹線の車窓からでも満喫できます。実際に立山黒部アルペンルートに行ければいいですが、無理な場合は県内の旅行中にさまざまな角度から、立山の遠景を楽しんでくださいね。
以上、プロの旅ライターが選ぶ富山県の観光地を紹介しましたが、いかがでしたか? 富山県と言えば「世界一美しい」と言われる「スタバ」があったり、魚介類のグルメスポットが各地にあったり、越中八尾おわら風の盆という祭りがあったりと、他にも見どころがいろいろとあります。四季折々の楽しみ方がありますから、繰り返し訪れて楽しんでみてくださいね。
富山の紹介スポットについて詳しくは、過去記事『ベストシーズン到来!絶景にハイジ気分な「立山黒部アルペンルート」』『月に32回通うマニアが教える!「世界一美しいスタバ」富山環水公園店の魅力』などもぜひご覧ください。
[All Photos by shutterstock.com ]
【調査概要】
●調査内容:47都道府県のおすすめ観光地
●調査実施期間: 2018年7月18日~2018年7月31日
●調査人数:22名(男性:4名 女性:18名)
●調査対象:TABIZINEにて記事を執筆するトラベルライター
Masayoshi Sakamoto 翻訳家/ライター
翻訳家・ライター・編集者。東京生まれ埼玉育ち。成城大学文芸学部芸術学科卒。現在は、家族と富山に在住。小学館〈HugKum〉など、在京の出版社および新聞社の媒体、ならびに〈PATEK PHILIPPE INTERNATIONAL MAGAZINE〉など海外の媒体に日本語と英語で寄稿する。 訳書に〈クールジャパン一般常識〉、著書(TABIZINEライターとの共著)に〈いちばん美しい季節に行きたい 日本の絶景365日〉など。北陸3県のWebマガジン〈HOKUROKU〉(
https://hokuroku.media/ )創刊編集長。その他、企業や教育機関の広報誌編集長も務める。文筆・編集に関する受賞歴も多数。
【レトロなドラッグストア「池田屋安兵衛商店」で薬作り体験】お土産に「反魂
Apr 22nd, 2024 | わたなべ たい
白壁土蔵造りのいつもと違うドラッグストア「池田屋安兵衛商店」。江戸時代に誕生した「反魂丹」の製造元で、今もなお作り続けられるその薬は、富山の薬売りの礎を築いたとも言われるほど。店内には和漢薬を始めとしたさまざまな薬が並び、そんな今で言うドラッグストアで、お土産にも最適な「反魂飴」を見つけました!
【富山県穴場観光スポット】無料!映え映え!美術館の屋上にあるおもしろ絶景
Apr 15th, 2024 | わたなべ たい
富山県美術館の屋上がスゴいことになってる! 無料で楽しめることに加え、フォトジェニックでオブジェのようなオノマトペ遊具がいっぱい! 美術館の屋上らしく知的好奇心を刺激する魅惑のルーフトップ広場なのです。富山駅北口から徒歩約15分、もしくは車で3分、環水公園内の穴場観光スポット、現地ルポでお伝えいたします。
【富山に行ったら必ず寄りたい工場見学】憧れの「能作本社」を大満喫!ここで
Apr 7th, 2024 | はなすけ
富山県高岡市を代表する鋳物メーカー【株式会社能作】。用途や製品に応じた鋳造方法、金属材料(錫、真鍮、青銅等)を用い、テーブルウェアや花器、風鈴など様々な製品を生み出しています。そんな能作本社は、鋳物製作体験や実際に能作の器を楽しめるカフェでのランチ、工場見学ができるまさに鋳物のテーマパーク! 富山に行ったら必ず寄りたい能作の魅力をお届けします。
【富山土産『もなかの「も」』とは?】主役は最中の皮!おいしくて便利!
Mar 22nd, 2024 | Mayumi.W
富山県で見つけた『もなかの「も」』。最中の「皮」だけというちょっと変わった商品です。最中の皮専門店「髙野屋商店」で一つ一つ手作りされているという最中の皮は、そのままで主役級のおいしさ! 料亭などでも使われている最中の皮を、色々な食べ方で試してみました。おやつやおつまみにも活躍してくれる『もなかの「も」』をご紹介!
【北陸応援割で!】今すぐ行きたい“北陸”観光ディスティネーション17選|
Mar 16th, 2024 | TABIZINE編集部
【2024年3月16日更新】TABIZINEでは、「今すぐ行きたい!」と思える魅力的な北陸旅行のディスティネーションを大特集。これまでにTABIZINEで紹介した人気観光地はもちろん、新たにTABIZINEライターが「今推したい!」と思う石川県・富山県・福井県・新潟県の観光情報をお届けしていきます。旅の目的地となる珠玉の温泉、観光スポット、グルメ、アクティビティなど、すべて現地ルポです!
【石川・富山わざわざ行きたいレストラン5選】食通を唸らせる北陸の美味!小
Mar 7th, 2024 | Miki D'Angelo Yamashita
食通にとって、今、石川・富山は美食の最先端の地になっています。北陸の山・海・里の幸をふんだんに使ったご馳走三昧の旅が楽しいエリア。わざわざ行きたい美食処も目白押しです。能登半島地震の影響で苦戦している飲食店を応援するためにも、美食の旅に出てみませんか。日本各地の食を長年取材してきた中でもイチオシの石川・小松市、富山・岩瀬地区と秘境のレストラン5軒をご紹介します。
【富山県のアンテナショップ人気商品ランキング】酒粕を使った純白マカロンが
Mar 4th, 2024 | わたなべ たい
東京の有楽町や銀座は、日本全国のアンテナショップが集まる一大密集地なのですが、そんな東京で買える、ローカル色豊かな各都道府県の人気商品・お土産をランキング! 第17回目は「日本橋とやま館」を取材。富山県の人気商品・お土産を実食ルポで紹介します。
【富山県のお土産】地元民おすすめ!富山吟撰堂「白えびせんべい」実食ルポ
Feb 11th, 2024 | Chika
富山県のご当地グルメの一つである白えびは、透き通ったピンク色の神秘的な姿から「富山湾の宝石」と言われているそうです。そんな白えびを使った「白えびせんべい」は富山の定番土産。お土産店にはさまざまな白えびせんべいが並んでいます。今回は、富山県の地元民に激推しされた富山吟撰堂の「白えびせんべい」を実食ルポで紹介します。
【2023年を振り返る!人気絶景ランキング】まるで海外な道の駅から超穴場
Dec 31st, 2023 | TABIZINE編集部
本日は大晦日。2023年も、さまざまな絶景スポットが話題となりました。そこで今回は、TABIZINEで2023年に紹介した絶景スポットから、特に読者の注目度が高かったものをランキングで紹介! 息をのむ風景が望める道の駅から海沿いの露天風呂やプールが美しいリゾートホテル、神秘的な雰囲気が味わえる観光スポットなど、今年みんなが気になった絶景はここです!
富山の駅弁・お土産&ご当地グルメ「鱒寿し」10品食べ比べしてみた!各店の
Nov 3rd, 2023 | Chika
富山県のご当地グルメである「鱒寿し」。駅弁として知られていますが、賞味期限も3日以内のものが多いため、お土産として鱒寿しを選ぶ人もいるのではないでしょうか? 鱒寿しは、鱒の厚みや酢加減、酢飯の押し具合など、お店によって味やスタイルはさまざま。今回、10品の鱒寿しを食べ比べできる機会があったので、それぞれの味の特徴をまとめてみました! 鱒寿し選びの参考にしてみてください。