日本の都道府県にはさまざまな見どころがあります。全国各地、繰り返し行くチャンスは少ないと考えると、できれば必見のエリアを効率よく周りたいはず。
そこで今回はTABIZINE5周年を記念して、TABIZINEで執筆する旅慣れたライターたち22人に、各都道府県の主要観光地一覧を提示し、その中からTOP5を選んでもらいました。その結果を独自のシステムで採点し、集計して独自ランキングを作成してみましたので、ぜひともチェックしてみてください。今回は広島編です。
第5位・・・広島本通商店街(6.2ポイント)
写真提供:広島県
最初は広島市の中心市街地にある商店街がランクインしました。全天候型のアーケードの商店街で、577mにわたってさまざまなショップが軒を連ねています。広島の路面電車も並行して走っているため、交通の便も最高ですよね。
「センスのいい雑貨店や飲食店が結構あり、ランチやディナーにも最適です」(あやみ)
「広島焼きがおいしかったです」(sweetsholic)
「商店街の街歩きに加えて、商店街からアクセスもしやすい路面電車に乗って、主要な観光地に移動するのも楽です」(Yoko Nixon)
など、多くのライターが評価していました。広島観光では、路面電車を駆使しながら訪れたいエリアと言えそうですね。
第4位・・・尾道散歩(20.7ポイント)
広島の東部、尾道の散策もランクインしました。尾道は瀬戸内海に面した傾斜地に広がる風情ある町で、千光寺、西郷寺、浄土寺などの神社仏閣も点在しています。坂の上から眺める瀬戸内海の眺めもいいですよね。
「尾道ラーメンは外せません。背油としょうゆベースで」(石黒アツシ)
とのコメント共に、尾道の海岸通り散策を推す声もありました。
「島がポコポコ浮かんでいる様子が高台からよく見えて、見ていて飽きません」(鳴海汐)
といった感じで、千光寺公園を広島県でNo.1だと推す声もあります。鳴海汐さんは同じく、「レトロなアーケードの雰囲気が、明らかに関東のものとは異なり、遠くまで来たなと感じました」と、尾道本通り商店街もプッシュしていました。個人的にも尾道を歩き回り、坂の上から振り返って、向島などの群島を眺めた美しい思い出があります。映画の「ロケ地」にもなる絵になる町。しまなみ海道の一端でもありますから、ぜひとも時間を見つけて訪れてみてくださいね。
第3位・・・島巡りドライブ(24ポイント)
広島県の瀬戸内海上は大小の離島が散らばって美しい景観を構成しています。これらの島々を車で巡るドライブがランクインしました。具体的に票が入った離島ドライブは、安芸灘とびしま海道としまなみ海道。
呉から下蒲刈島、上蒲刈島、豊島、大崎下島、そして幾つかの小島を経て愛媛県の岡村島に通じる安芸灘とびしま海道と、尾道から対岸の愛媛県まで瀬戸内海に点在する離島を走って渡るしまなみ海道ですね。
「アート作品があったり、いろいろなデザインの橋がたくさんかかっていたり、人工物の魅力もあります」(鳴海汐)
「島好きとしては瀬戸内の島巡りほど楽しいツアーはないと思います。日本にはこんなに知らないところがあるのだ!と発見できる場所だと思います。」(Yoko Nixon)
「絶景スポットの宝庫とも言えるドライブルートです」(米田ロコ)
など、離島ドライブを推す声がありました。瀬戸内海国立公園の美しい離島を隅から隅まで散策したいですね。
第2位・・・宮島と厳島神社(33.1ポイント)
世界遺産の厳島神社と、神社がある厳島(宮島)がランクインしました。海中に建つ鳥居や社殿の写真は、日本人であれば誰もが知っているはず。満潮時に社殿を歩くと潮の香りがする、神秘的な神社ですね。
「水の上に浮かんでいるように見える神社で、遠くらか見ただけでも感動しました。中に入ってみると、能の舞台があったりして、歴史を肌で感じます。満潮時に訪れることをお勧めします」(あやみ)
「とてもユニーク。外国人にも大人気」(sweetsholic)
「美しい風景、パワースポットがうれしい」(akaryx)
など、同地を広島県でNo.1に推す声が多くありました。対岸から船で渡る立地も旅心を高めてくれますので、人生で一度は訪れたいですね。
第1位に行く前に・・・番外編
写真提供:広島県
広島でも番外編を紹介します。番外編とは、他に誰も推す人が居なかったものの、誰か1人のライターが最高評価を与えていた観光地があれば、紹介するコーナーになります。広島編で言えば、西条が挙げられていました。西条とは広島県東広島市の中心部で、酒造業が発達する土地としても知られています。
「駅そばの酒蔵通りには9つの蔵元が!試飲しながら好きな酒を探せます」(石黒アツシ)
といったコメントとももに、やはり酒蔵巡りを推す声がありました。日本酒好きには要チェックの観光地ですね。
第1位・・・平和記念公園と広島平和記念資料館(53ポイント)
広島と言えば「原爆」というキーワードを思い浮かべる人も少なくないと思います。1945年8月に人類史上初めて、実践で原子爆弾が使用された場所が広島でした。その爆心地にあり、原子爆弾によって生じた悲劇を今に伝え、平和を祈念する場所が平和記念公園であり、広島平和記念資料館になります。他の選択肢を抑えて、大差で同地がNo.1に選ばれました。
「日本人としてここは、一度は行く場所ではないでしょうか」(Chika)
「広島に行くのなら一度は訪れるべき場所だと思います。命の大切さ、戦争の悲惨さについて学び、後世の私たちがどう生きるべきか考えることができます」(Yoko Nixon)
など、同地を広島県でNo.1に選んだ声が多数寄せられていました。いろいろ考えさせられる場所です。まだ訪れた経験がない人は、足を運びたいスポットですね。
以上、プロの旅ライターが選んだ広島県の観光スポットを紹介しましたが、いかがでしたでしょうか? 他には広島の路面電車や新天地などを推す声も目立ちました。広島は見どころがいっぱい。繰り返し訪れて、その魅力を発見したいですね。
広島についてさらにくわしくは、『外国人観光客に直接聞いてみた、「広島平和記念資料館」に訪れる理由3つ』『【連載】国内一人旅でおすすめの旅先は?/第3回「広島市~宮島を巡る旅」』『地元民も太鼓判!広島定番お土産【もみじまんじゅう】絶品銘柄はこの3つ』などもぜひチェックしてみてくださいね。
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【調査概要】
●調査内容:47都道府県のおすすめ観光地
●調査実施期間: 2018年7月18日~2018年7月31日
●調査人数:22名(男性:4名 女性:18名)
●調査対象:TABIZINEにて記事を執筆するトラベルライター
Masayoshi Sakamoto 翻訳家/ライター
翻訳家・ライター・編集者。東京生まれ埼玉育ち。成城大学文芸学部芸術学科卒。現在は、家族と富山に在住。小学館〈HugKum〉など、在京の出版社および新聞社の媒体、ならびに〈PATEK PHILIPPE INTERNATIONAL MAGAZINE〉など海外の媒体に日本語と英語で寄稿する。 訳書に〈クールジャパン一般常識〉、著書(TABIZINEライターとの共著)に〈いちばん美しい季節に行きたい 日本の絶景365日〉など。北陸3県のWebマガジン〈HOKUROKU〉(
https://hokuroku.media/ )創刊編集長。その他、企業や教育機関の広報誌編集長も務める。文筆・編集に関する受賞歴も多数。
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