丸墓山古墳
埼玉(さきたま)古墳群は、読めばわかるように「埼玉県」の由来ともいわれる地名です(実際は諸説あるとのこと)。埼玉とかいて「さきたま」とも「さいたま」とも読みますが、どちらも同じ意味だそうです。
埼玉古墳群には9基の大型古墳があります。さきたま古墳群といえば、関東平野にたたずむ古墳のスター!と勝手に私は思っています。
まず我々は久喜市のイチゴ農園でイチゴ狩りをして、おなかいっぱいイチゴを食べてから古墳ハントへ向かいました!
埼玉古墳群は現在「さきたま古墳公園(さきたま風土記の丘)」として整備されていますが今回はその中のメイン古墳を紹介します。
丸墓山古墳から望む稲荷山古墳と二子山古墳
丸墓山古墳/稲荷山古墳/将軍山古墳/二子山古墳・・・この4つの古墳を順番に廻っていきたいと思います。駐車場から入ってまっすぐ進むと、正面には丸墓山古墳がそびえ立っています。
まずは丸墓山古墳。日本最大級の円墳で直径105m。高さ18.9mです。築造年代は6世紀の前半と考えられています。映画「のぼうの城」のモデルになった15世紀の「忍城の戦い」で石田三成が陣を張ったことでも有名です。現在の姿は昭和60年頃に復元整備がされたものです。この一番高さのある古墳に登って、公園を眺めるとさきたま古墳群の広大さを感じることができます。
丸墓山古墳をそのまま頂上から先に進むと、稲荷山古墳へと続く遊歩道があります。
稲荷山古墳
稲荷山古墳は墳丘の長さ120m、高さ11.7mの前方後円墳で、築造時期は5世紀後半とされています。国宝の「稲荷山古墳出土鉄剣」が出土しています。
稲荷山古墳を上り、またそのまま先に進むと、次は二子山古墳へ続きます。
二子山古墳は墳丘の長さ132.2m、高さ11.7mの前方後円墳で、築造時期は6世紀前半とされています。
二子山古墳が埼玉県で最大の前方後円墳、稲荷山古墳が第2位の大きさです。この2つはどちらも世界遺産に指定された「大仙稜古墳」と同じ墳丘の形をしているそうです。当時の大王であったヤマトの古墳の形を模した古墳を建てられるのは、深いつながりのあった国だけとされています。古墳を廻ると古くから日本の原型というものがあったのだなあと、国の成り立ちに思いをはせることができます・・・!
将軍山古墳の造出
稲荷山古墳と二子山古墳の間にある将軍山古墳は、墳丘の長さ90m、高さ9.4mの前方後円墳で(復元されています)、築造時期は6世紀末とされています。登れない古墳なのですが、石室の中が見られる展示館があります。私が訪れた2020年の3月はコロナ禍のため展示室が閉鎖されていました。残念!しかし、「造出(つくりだし)」(前方後円墳のくびれ部についている、半円形もしくは方形の突出した壇状の部分)がキレイにわかるように復元されていて、「お母さん!造出だよ!」と息子が大変喜んでいました。
二子山古墳
古墳と古墳の間の広場は、地域の人達がのんびり過ごしていて、とてものどかな公園でした。我々が訪れたときは天気もよく、桜も咲いていて最高のロケーションでした。車移動なのとコロナ禍もあり、お花見宴会とは行きませんでしたが、子どもとシャボン玉や凧揚げをすることができました。古墳公園に行くたびに「近所の人がうらやましい・・・!」と思ってしまいます。
前玉神社の絵馬
さきたま古墳公園の敷地の外ですが、浅間塚古墳は墳径約50m、高さ8.7mの円墳で築造時期は古墳時代末期の7世紀前半頃とされています。頂上には「前玉(さきたま)神社」があり、なんと「猫神社」として有名だそうです。我が家にも猫がいるので猫の健康を祈って絵馬(絵猫?)を奉納してきました。
イチゴあり、古墳あり、猫神社あり・・・。満喫の古墳ハントができました。さすが関東平野の古墳のスター!ぜひまた訪れたい古墳群です!
住所:埼玉県行田市埼玉
[All Photos by Mizutani salucoro]