歴史あり、うまいものあり、魅力たっぷりの石川県金沢市
石川県の郷土料理・押し寿司の一種「笹寿し」
今回、産地直送の味を自宅に届けてもらえるWEBサイト「旅する久世福e商店」でお取り寄せしたグルメは、石川県金沢市にある芝寿しの「冷凍 金沢笹寿しプレミアム15個入」(4,861円・税・送料込)です。
「押し寿司」は石川県の郷土料理。専用の木型を使って、まずは酢でしめた魚を置き、すし飯を入れ、紺海苔を重ねて敷き、一晩しっかり押してから食べます。「笹寿し」は、その「押し寿司」の一種で、すし飯と魚を熊笹で包んで、やはり一晩寝かせたもの。お祭りやお祝いごとの晴れの日に食べるごちそうです。
金沢といえば「兼六園」、市民の台所「近江市場」、アートが楽しい「金沢21世紀美術館」、昔からの趣残る「ひがし茶屋街」、金沢駅の「鼓門」など見どころがたくさん。
食べ物だって、日本海産の新鮮な魚介類を使った寿司や蟹、加賀藩時代から続く和菓子に金沢カレー、おいしい日本酒もいろいろです。もちろん笹寿しもそのひとつ。さらに筆者が特におすすめめしたいのは次の3つです。
【金沢のおすすめ1】忍者寺と呼ばれる「妙立寺」
金沢城の出城としての機能を備えた「妙立寺」。賽銭箱が落とし穴だったり、隠し階段に落とし穴階段など、敵を迎え撃つ仕組みがいろいろと施されていて、「忍者寺」とも呼ばれています。
【金沢のおすすめ2】人気B級グルメ「ハントンライス」
金沢のB級グルメといえば「ハントンライス」。お皿の一番下にはチキンライス。その上に半熟のオムレツ、さらに海老フライや白身魚のフライをのせたら、タルタルソースやケチャップ、デミグラスソースをかけるという、かなりB級感たっぷりの一皿です。街歩きのランチにぴったりだと思います。
【金沢のおすすめ3】ちょっと一杯に丁度いい「金沢おでん」
金沢は人口当たりのおでん店の件数が全国トップクラス。冬はもちろん夏でもおでんを提供する専門店が多いそう。金沢おでんはおでん種の種類も多いし、ここでしか味わえないものも多いということで、ちょっと一杯にもおすすめです。
冷凍便で届く笹寿し!冷凍でおいしいの?
5種類3個ずつで15個入ってます
さて、芝寿しから笹寿しが冷凍便で届きました。笹をあしらったこのロゴに、ずっしりとした重さ。期待が高まります。
冷凍 金沢笹寿しプレミアム15個入
価格:4,861円(税・送料込)
>>>https://shibazushi.kuzefuku-arcade.jp/?page_id=13&eci_product=shiba-07
開けてみると、5種類の笹寿しが3個ずつ、計15個がぎっしりと入っていました。個別に包装されているので、食べる分だけ冷凍庫から出して解凍できます。
手前から、「能登牛しぐれ」「炙り鯖」「天然紅鮭」「国産穴子」「炙り鰤」です。
常温で3時間から4時間おいておくだけ!
同封の説明書を開いてみると、わかりやすく食べ方が書かれていました。
笹寿しは自然解凍させてから味わいます。袋を開けずに、常温(18~25℃)で3時間から4時間おいておくだけ。解凍が済んだかどうか確認するには、「お召し上がりの前にそっと触れて冷たさを確認いただき冷たいと感じたら、少し時間をおいてください」とのことでした。
こちらが解凍済みの笹寿しです。笹の葉2枚を使ってくるんでありますが、1枚をはずした状態がこちら。いやぁ、色鮮やか。どれもおいしそうです。
そして、食べてみると、もちろんおいしい。「金沢の文化である押し寿司を北陸以外のお客様にも届けたい」ということで、6年にわたる研究で生まれたのが、その冷凍技術。冷凍していないものとの違いがまったくわからないほどだそうです。
創業から65年。米、水、魚、酢にこだわり続けてたおいしさ!
金沢のお寿司ですから、使っている地元のお米もおいしいし、水は伏流水をくみ上げたものだそう。肝心の魚も新鮮な天然もので、酢も地元のメーカーで作られた専用のものを使っているそうです。これはこだわりですね。それでは、5種類の味を1つずつチェックしてみます!
鰤なのにすっきりとした味わい「炙り鰤」
鰤(ブリ)というと、ちょっと水分が多いような、青背の魚特有の脂ののりがあったりしますが、これはびっくり。そんな心配には及びません。身はキュッとしまって、炙りの香ばしさで鰤の甘みも感じられ、添えられた柚子の香りが味に奥行きを感じさせてくれます。
鮮やかな紅色が美しい「天然紅鮭」
緑の笹を開いて現れるこの鮮やかな天然紅鮭の紅色。のっている緑はほうれん草です。いわゆる寿司ネタのサーモンよりもしっかりとした肉質で、その脂はうまみがたっぷりです。
酢でしめたら絶品「炙り鯖」
酢でしめる魚といえば鯖(サバ)! それを炙っていますから香りが香ばしい。それに、うっすらと味を付けた昆布がのっていて、この旨味感のコンビネーションが最高です。オレンジ色の人参もワンポイントでした。
香ばしくも甘いたれがいい「国産穴子」
ふっくらした肉質の煮穴子を、蒸して炙ったというこちら。その香ばしさと、ほろほろほぐれる食感が、穴子の旨味の甘いたれの浸みたご飯にぴったりです。
能登牛しぐれ煮
こちらは、日本の醤油五大地といわれる金沢の醤油を使って、能登牛をしぐれ煮にしたもの。脂が上品で、牛肉の旨味をご飯と一緒に楽しめます。ゴマの香りもふくよかです。
というわけで、5種類それぞれがきっちりとおいしく出来上がっていて、あっという間に完食しました!
東芝のショールームから始まった「芝寿し」
芝寿し創業者の梶谷忠司さんは、昭和30年(1955年)当時、金沢で東芝のショールームを経営していました。発売されたばかりの電気炊飯器でご飯を炊くデモンストレーションをすると、炊飯器が飛ぶように売れたとか。でも、炊いたご飯が余ってしまうということで、押し寿司を作って売り出したのが笹寿しの始まりだったそうです。だから、東芝の「芝」を取って、「芝寿し」というんですね。
今回試してみた「笹寿し」は、お取り寄せして自宅で楽しむのはもちろん、お土産やギフトに選ぶのもおすすめです。みなさんも金沢のご当地の味をぜひ!
[All photos by Atsushi Ishiguro]