前回のカウントから、島の数が倍以上に!
「日本にある島は、確か6000島ぐらいだったような……」と記憶している方も多いのでは? これは1987年に海上保安庁が公表した6852島というカウント数が広く使われているため。筆者も学生時代に、この数字を習った記憶があります。
……が、しかし! 36年ぶりに国土地理院が最新の地図データをもとに数え直したところ、なんと2倍以上の1万4125島という結果に。島が増えた理由は「写真の画質が高まるなど測量技術が進歩したため」とのこと。また「今回公表する島の数が面積に影響することはない」そうです。ということは、日本には以前からこれだけの数の島々が存在していた、ということでしょう。
「島」のカウント方法とは
さて、島といっても東京のお台場や神戸の六甲アイランドのような人工島はカウントされるの? など、島の数え方が気になりませんか。
国土地理院によると「法令等に基づく島のほか、自然に形成されたと判断した外周が100メートル以上の陸地」などが条件だそう。ということで、人工島はカウントされません。ちなみに、島の数え方について国際的な取り決めはないのだそう。これはちょっと意外!
島の数が多い都道府県ランキング
続いて、島の数が多い都道府県ランキングTOP5を発表! ランクインしている都道府県の代表的な島もピックアップしてみます。
5位 沖縄県 691島
島の数がなんとなく多そうな沖縄県ですが、実は5位。沖縄といえばの石垣島に宮古島、久米島に竹富島など、有名な島も多いですが、あまり知られていない離島めぐりも魅力的。TABIZINEでは沖縄の最新情報からおすすめスポットなど、沖縄にまつわるさまざまな情報をお届けしています。
4位 岩手県 861島
4位にランクインしたのは、温泉や鍾乳洞で知られる岩手県。島と言われても、それほどピンとこない人も多いかと思いますが、江戸末期にオランダ船が漂着したことに由来するオランダ島(大島)に、紅葉の時期にはとりわけ美しいと名高い弁天島、県の名勝・天然記念物に指定されている青松島など、自然が美しい無人島がいっぱい!
3位 鹿児島県 1,256島
3位入賞を果たしたのは、屋久島に桜島、奄美大島に種子島などの島々を有する鹿児島。ちなみに屋久島は、1993年に日本で初めて世界自然遺産に登録された島。そして奄美大島と徳之島は、2021年に世界自然遺産に選ばれています。
2位 北海道 1,473島
北方領土を始め、雄大な自然を有する利尻島に、美しい高山植物が見どころの礼文島などを有する北海道が2位にランクイン。ちなみに北海道には、日本で最も大きな無人島があるんですよ。「一体、どんな島?」と気になる方は、こちらの記事もチェックしてみてくださいね。
1位 長崎県 1,479島
北海道と僅差ながら、堂々の1位に輝いたのは、長崎県。大小152の島々から成る五島列島を始め、干潮時には参道が出現する壱岐島に、九州と朝鮮半島の間に位置する対馬など、日本人なら知らない人はいないであろう有名どころがいっぱい。ちなみに江戸幕府が築いた出島も、ここ長崎県にありました。
気になる東京は?
最後に、気になる東京は? 第8位で635の島を有します。大都市のイメージが先行しがちな東京ですが、伊豆大島や新島など、大自然を満喫できる島々も実はたくさん! 東京の離島の魅力をたっぷりご紹介したこちらの記事をどうぞ。
参考
[国土交通省 国土地理院]
[NHK]
[岩手県観光ポータルサイト いわての旅]
[鹿児島県観光サイト かごしまの旅]
[Photos by Shutterstock.com]