国内移住するならどこがいい?助成金のある移住者に優しい自治体【関東編】

Posted by: 坂本正敬

掲載日: Oct 2nd, 2017

日本で最も人が多く暮らしている関東。東京や神奈川を中心に、人口が毎年増えているような自治体では残念ながら移住者を積極的に受け入れる助成制度が存在しませんが、北関東を中心に移住者を受け入れている自治体もあります。

茨城県城里町は町営住宅で子育てすれば30万円!?移住者に優しい自治体【国内移住:関東編】

東京湾とレインボーブリッジ

関東圏外からはもちろん、関東圏内でどこか郊外で暮らしたいという人も、ぜひともチェックしてみてください。

 

移住するだけで、まとまった助成金がもらえる自治体

茨城県城里町は町営住宅で子育てすれば30万円!?移住者に優しい自治体【国内移住:関東編】

千葉から眺める富士山

最初は移住をするだけで、まとまった助成金が受け取れる関東の自治体を紹介します。冒頭でも触れたように、東京都や神奈川県、埼玉県などでは移住に伴う助成金を期待できませんが、一部の地域では受け入れ体制を整えてくれています。

・千葉県いすみ市・・・満40歳以下の移住者に3万円(同一世帯に属する子どもと移住する場合、1人につき1万円加算)

・茨城県城里町・・・町外に暮らす子育て世帯が、指定の町営住宅に入居し子育てをスタートすれば30万円 ※夫婦のいずれかが40歳未満、あるいは子どもが中学生以下の世帯に限る

千葉県のいすみ市とは、九十九里浜の南端で勝浦とも隣接した自治体。関東でありながら、外房ののんびりとしたエリアですから、移住先としては候補になりますよね。茨城県の城里町は、水戸市のすぐ近くにある自治体です。なかなか助成が充実していない関東で、30万円とは破格です。

茨城県城里町は町営住宅で子育てすれば30万円!?移住者に優しい自治体【国内移住:関東編】

横須賀の猿島

もちろん他にも、家賃補助や移住体験などの形で移住者を募っている自治体があります。2016年度の情報になりますが、関東圏内で移住者を積極的に受け入れている自治体をまとめてみました。

茨城県:日立市、常陸太田市、高萩市、笠間市、城里町、河内町

栃木県:宇都宮市、栃木市、佐野市、日光市、矢板市、那須烏山市、茂木町

群馬県:桐生市、沼田市、安中市、みどり市、片品村

埼玉県:横瀬町

千葉県:銚子市、君津市、いすみ市、栄町、大多喜町、御宿町

神奈川県:横須賀市

住宅入手にまとまった補助金を出してくれる自治体

茨城県城里町は町営住宅で子育てすれば30万円!?移住者に優しい自治体【国内移住:関東編】

千葉県鴨川市の海

住宅購入の段階で、まとまった補助金を出してくれる自治体は、関東ではどこになるのでしょうか? 金額的に充実している自治体は、北関東や千葉県が多いです。例えば、

・群馬県桐生市・・・5年以上の定住を条件に、住宅購入で最大200万円(基本補助と加算補助の合計金額)

・千葉県鴨川市・・・市内業者によって建築された住宅を購入した場合は100万円

・千葉県南匝瑳(そうさ)市・・・市外から転入し、5年以上居住する意思がある人を対象に、新築購入で40万円。市内業者で建築すると20万円の加算。さらに39歳以下の若者夫婦加算(20万円)、義務教育終了前の子ども加算(1人につき5万円。最大20万年)もあり。中古住宅購入の場合は、20万円+若者夫婦加算、子ども加算(額は新築購入と一緒)

などが挙げられます。群馬県桐生市は栃木県の県境にある都市で、千葉県の鴨川は南房総国定公園の一部、匝瑳市は銚子市の近く、九十九里の北端で太平洋に突き出した犬吠埼の根元にある町ですね。

どこも関東圏の中でも、都心から大きく外れた土地になります。逆に都心を離れて郊外に移住したい人には、有力な候補地になりますよね。

茨城県城里町は町営住宅で子育てすれば30万円!?移住者に優しい自治体【国内移住:関東編】

宇都宮大仏

他にも何らかの形で、住宅購入に関する助成を行っている自治体がありますので、まとめてみました。2016年度の情報ですが、気になる自治体があるかどうかチェックしてみてください。

茨城県:常陸太田市、高萩市、北茨城市、笠間市、取手市、常陸大宮市、筑西市、稲敷市、茨城町、城里町、境町、利根町

栃木県:宇都宮市、栃木市、日光市、小山市、大田原市、矢板市、那須烏山市、下野市、益子町、茂木町、野木町、塩谷町、那須町

群馬県:群馬県、桐生市、沼田市、藤岡市、安中市、みどり市、榛東村、神流町、下仁田町、中之条町、高山村、片品村、みなかみ町

埼玉県:行田市、飯能市、鴻巣市、蓮田市

千葉県:銚子市、木更津市、佐倉市、旭市、勝浦市、市原市、鴨川市、君津市、袖ケ浦市、南房総市、匝瑳市、いすみ市、大網白里市、栄町、多古町、睦沢町、大多喜町、御宿町、鋸南町

神奈川県:横須賀市、清川村

以上が、移住者の受け入れに何らかのサポートを行っている関東の自治体になります。東京や神奈川、埼玉はあまり期待できませんが、それ以外の土地であれば大きなサポートがあるかもしれません。移住地選びの参考にしてみてください。

注:各種助成金、補助金は、各種条件がある場合がございますので、くわしくは自治体のWebサイトなどでご確認いただきますようお願いいたします。

茨城県城里町は町営住宅で子育てすれば30万円!?移住者に優しい自治体【国内移住:関東編】

華厳の滝と中禅寺湖

明日は「移住者に優しい自治体【中部編】」をお届けいたします!

 

[2016年度版 知らないと損する全国自治体支援制度 -一般社団法人移住・交流推進機構]
[いすみ市移住定住支援補助金 – いすみ市]
[移住・定住(I・Uターン) – 神流町]
[若者遠距離通勤助成金 – 横瀬町]
[きりゅう暮らし応援事業(住宅取得応援助成)補助金 – 桐生市]
[鴨川市マイホームこころ配り事業(住宅取得奨励金) – 鴨川市]
[転入者マイホーム取得奨励金を交付します – 匝瑳市]
[城里町営住宅子育て世代支援事業 – 城里町]
[All Photos by shutterstock.com]

PROFILE

坂本正敬

Masayoshi Sakamoto 翻訳家/ライター

翻訳家・ライター・編集者。東京生まれ埼玉育ち。成城大学文芸学部芸術学科卒。現在は、家族と富山に在住。小学館〈HugKum〉など、在京の出版社および新聞社の媒体、ならびに〈PATEK PHILIPPE INTERNATIONAL MAGAZINE〉など海外の媒体に日本語と英語で寄稿する。 訳書に〈クールジャパン一般常識〉、著書(TABIZINEライターとの共著)に〈いちばん美しい季節に行きたい 日本の絶景365日〉など。北陸3県のWebマガジン〈HOKUROKU〉(https://hokuroku.media/)創刊編集長。その他、企業や教育機関の広報誌編集長も務める。文筆・編集に関する受賞歴も多数。

翻訳家・ライター・編集者。東京生まれ埼玉育ち。成城大学文芸学部芸術学科卒。現在は、家族と富山に在住。小学館〈HugKum〉など、在京の出版社および新聞社の媒体、ならびに〈PATEK PHILIPPE INTERNATIONAL MAGAZINE〉など海外の媒体に日本語と英語で寄稿する。 訳書に〈クールジャパン一般常識〉、著書(TABIZINEライターとの共著)に〈いちばん美しい季節に行きたい 日本の絶景365日〉など。北陸3県のWebマガジン〈HOKUROKU〉(https://hokuroku.media/)創刊編集長。その他、企業や教育機関の広報誌編集長も務める。文筆・編集に関する受賞歴も多数。

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