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「押印」と「捺印」の違いって?【正しい日本語解説Vol.16】

Posted by: 熊本沙織
掲載日: Sep 15th, 2022. 更新日: Sep 16th, 2022

社会人になると、新しい言葉を使う機会が増えますよね。使い慣れていない言葉を無理に使い、大事な場面で恥をかいてしまった……。なんていう人も少なくないのでは? そこでTABIZINEでは、知っているようで意外と知らない頻出ワードを徹底解説! 今回は、似ているけれど厳密には意味が異なる「押印」と「捺印」について、日本語に関する著書も多数手がけている、国語講師の吉田裕子さんに解説してもらいます。

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「押印」の意味


「押印」は「おういん」と読み、印判を押すという意味。もともとは「記名押印」という言葉でしたが、省略されて現在では「押印」だけになっています。

「記名」は名前を記すことですが、契約書などの法的な効力の観点からは、印刷された名前や、ゴム印、社印などを使って押された名前や、代筆された名前、自署以外で記載された名前、という定義になっています。

省略された「記名」のもつ意味から、「押印」は自署以外の方法で名前が記載されている場所か、あるいは名前の記載がない場所に印判を押すことを指します。

【例】
この欄に押印してください。氏名はすでに印刷されています。

「捺印」の意味


「捺印」は「なついん」と読み、「押印」と同じく、印判を押すという意味。もともとは「署名捺印」という言葉でしたが、省略されて現在では「捺印」だけになっています。

「署名」は本人によって書かれた、直筆のサインのこと。筆跡鑑定で本人ということが証明できるため、契約書などで高い証拠能力を発揮します。

省略された「署名」のもつ意味から、「捺印」は直筆のサインとともに印判を押すことを指します。

【例】
直筆の署名をして、この欄に捺印してください。

「押印」と「捺印」の使い分け方


「押印」と「捺印」の違いは、一緒に直筆のサインをするかどうか。直筆のサインがない場合は「押印」、有る場合は「捺印」を使います。

【クイズ】より適切なのはどっち?


【答え】
1→押印
2→捺印

1の正解は押印。「名前が印刷されている」とあり、直筆のサインではないので「押印」が適切です。

2の正解は捺印。「署名」は直筆のサインを意味するため、「捺印」が適切です。

監修:吉田裕子先生
国語講師。都内大学受験塾・カルチャースクールで講師を務める他、書籍執筆、講演、企業研修、三鷹古典サロン裕泉堂の運営などの活動に取り組んでいる。NHK Eテレ『知恵泉』、NHK‐FM『トーキングウィズ松尾堂』など、テレビ・ラジオにも出演。著書に『大人の語彙力が使える順できちんと身につく本』(かんき出版)や、『大人に必要な読解力が正しく身につく本』(だいわ文庫)など多数。

>>>吉田裕子先生の(株)裕泉堂 公式サイトはこちら

熊本沙織

saori-kumamoto
編集プロダクションと出版社での勤務を経てフリーの編集者・ライターに。ウェブメディア・書籍・雑誌・広報誌などで幅広く活動中。隙あらば航空券をウェブ検索し、旅のプランを練っている旅行好き。自宅に3台のたこ焼き機を所有する関西人。


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