「教示」の意味
「教示」は「きょうじ」と読み、知識や方法を教え示すこと。書き言葉でよく使われます。
安い航空券を探す方法をご教示ください。
「教授」の意味
「教授」は「きょうじゅ」と読み、学問や技芸を教え授けること。書き言葉でよく使われます。
また、「教授」は大学の教員職のひとつでもあります。
コンサートホールでのピアノの演奏方法についてご教授ください。
「教示」と「教授」の使い分け方
「教示」は一般的な手順や方法を教えるときや、目上の人が指導するときに使います。「教授」はより専門的な内容を教えるときや、目上が指導することに尊敬の意を込めるときに使います。「教示」は情報を提示する程度のことにも使われますが、「教授」は体系立てて高度な内容を伝達することが中心です。
【クイズ】より適切なのはどっち?
1→教示
2→教授
1の正解は教示。パッキング方法は専門的な内容というわけではないので、「教示」がより適切です。
2の正解は教授。地理学は専門的な学問なので、「教授」がより適切です。
国語講師。都内大学受験塾・カルチャースクールで講師を務める他、書籍執筆、講演、企業研修、三鷹古典サロン裕泉堂の運営などの活動に取り組んでいる。NHK Eテレ『知恵泉』、NHK‐FM『トーキングウィズ松尾堂』など、テレビ・ラジオにも出演。著書に『大人の語彙力が使える順できちんと身につく本』(かんき出版)や、『大人に必要な読解力が正しく身につく本』(だいわ文庫)など多数。