漠然としたイメージはあっても、意外とヨーロッパの国ごとの国民性はあまり知られていません。一見似ているようで実は違う、個性豊かなヨーロッパ主要8か国の国民性をご紹介します。
イギリス

「紳士・淑女の国」イギリス。イギリス人には、どこであってもキレイに列を作って並ぶ習慣があり、列を乱す人を軽蔑するのだとか。そんな秩序立ったところは日本人に似ていますね。
一方、イギリス人は皮肉っぽいことでも知られていて、イギリス人の皮肉がこもったジョークは、他国の人にはなかなか理解できません。シャイでストレートな物言いが苦手な性格と、曇りや雨がちな天気がダークなユーモアを生んでいるのではないかといわれています。
他国で知られているイギリス人の風変りな趣味が、オカルト。紳士・淑女でありたいと願い、いつも身ぎれいにすることを心がけるイギリス人の意外な一面です。
日本ではいわくつきの物件は敬遠されて値段が下がりますが、イギリスでは「幽霊が出る」という噂の物件は、相場の1、2割ほど値段が上がるのだとか。心霊スポットを周る幽霊ツアーも組まれるほどで、「幽霊に会ってみたい」と考えるイギリス人は少なくないようです。イギリスで、「ハリー・ポッター」シリーズが子どもだけでなく、大人のあいだでも人気を博したのも、イギリス人のオカルト好きと関係しているのかもしれません。
「イギリス人は食器洗剤の泡を流さない?〜イギリスのびっくりトリビア5選〜」も要チェックです!
フランス

「愛の国」と呼ばれるだけあって、愛に人生を捧げるのがフランス流の生き方。生涯恋愛の現役でいることが素晴らしいと考えられています。
自信家で、自分と自国が大好きなフランス人は、自国の文化や歴史に誇りを持っていて、ヨーロッパの中心はフランスだと考えています。英語を話すフランス人も増えてはいるものの、英語で話しかけると冷たい態度を見せる人もまだまだいます。たとえフランス語ができなくても、どんな場面でもまずは「ボンジュール」と挨拶し、フランスに敬意を示す姿勢が大切なのです。
また、フランスといえば有名なのがバカンス。フランスでは、年に約5週間の有給休暇があり、取得率は89パーセントにものぼります。夏には1か月ほどの長期休暇を取り、ビーチで読書をするなどしてのんびり過ごすのがフランス流。バカンスにはお金をかけても、日頃は古いものを大切にしながら意外なほどに質素に暮らしています。
「このままでいいの?日本人〜日本とフランスの休暇、4つの違い〜」でもその文化が伝えられていましたね。
ドイツ

よく「日本人と似ている」と話題にのぼるのがドイツ人。確かに、真面目で時間厳守、周囲の目を気にするところは日本人と似ています。
一方で、日本人と大きく違うのは、ドイツ人が「世界一のケチ」という評判さえあるほどの倹約家であること。日本人と違って高価なブランド物には興味を示さず、あくまでも機能性重視。ファッションに必要以上に手間やお金をかけず、女性はあまりメイクをしないのがドイツ流です。
ドイツのスーパーでは、各商品のグラムあたりの単価が表示されており、値段を比較しやすいようになっています。日本人のように「高いからいい物なのだろう」とは考えず、高い理由に納得できなければ購入しません。
決まりごとが大好きでルールに厳しいドイツ人は、仕事にせよ家事にせよ、しっかりと計画を立ててその通りにこなすのが得意。長く厳しい冬を乗り切るため、食料などを計画通りに消費する必要があった時代が長いためだといわれています。掃除や整理整頓もお手の物で、インテリア雑誌から飛び出してきたかのような住まいも珍しくありません。
住まいに手をかけても食にはこだわらないのがドイツ人。特に北ドイツは土地がやせていて食材に乏しく、料理が発展しなかったため、ドイツの伝統的な食文化は保存食が中心。グルメでファッションにこだわる日本人とはまるっきり違うところもあるのです。
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