【世界ひとり飯(16)】シンガポールのローカルなミシュラン店のポークヌードルは並んでも食べたい!

Posted by: 石黒アツシ

掲載日: Jun 14th, 2020

世界50カ国以上を一人旅した筆者が、世界で出会い心に残った料理をご紹介。今回はシンガポールのポークヌードル。日本のチャーシューメンや豚骨ラーメンも「ポークヌードル」の一種ですが、シンガポールではどうなんでしょう。

ホーカーズ

ホーカーズで楽しむローカルグルメ!

シンガポールで楽しむグルメ。その醍醐味は高級食材を使ったハイエンドなレストランに行くことも、現地の人たちと一緒に屋台街「ホーカーズ」で庶民的な食事も楽しむこともできること。

どこにでも団地(住宅ビル)が建ち並ぶシンガポールの、どこにでもあるのがホーカーズ。屋台街と言っても、上下水道も完備されて清潔で、フードコートといった雰囲気です。人気の屋台なら、おいしいもの好きのシンガポールの人たちがあっちこっちからやってきて行列ができます。

ミシュラン一つ星の屋台へ

ヒルストリート・タイファ・ポークヌードル

「ヒルストリート・タイホァ・ポークヌードル」が今回のお目当てのお店。アラブ人街のちょっと北にある、ヒルストリートに建つ団地の1階にある「タイホァ・イーティング・ハウス」というホーカーズに入っています。

お昼にはちょっと早い時間でしたが、すでにこの行列。全体で20人ほどです。並んでいて気づいたのですが、家族連れで来ていて代表者が並ぶという場合もあるので、実際には自分の前には10人並んでいても、30人前のヌードルの注文が待っているということもあるようです。

こんな間口2mほどの屋台がミシュラン店だなんて、ちょっと驚きですよね。ちなみに、シンガポールミシュランの一つ星はたったの37軒。屋台はここだけで、他はすべてレストランです。

スープありとスープなしから選ぶ

ヒルストリート・タイファ・ポークヌードル

30分ほど並んで、ようやく順番が来ました。スープありとスープなしがあります。共通の具は、豚ひき肉、豚の内臓肉、豚肉の団子にわんたんと、魚を揚げたものです。

ポークヌードル

スープありのほうには、海藻も入っています。あっさりとした豚肉がベースになっていて、うっすらとしたしょうゆ味で、豚肉独特の旨味をしっかり感じることができます。具の数が多いので、ちょっとしたごちそうといった感じにもなります。

ポークヌードル

スープなしのほうは、しっかりとした味のしょうゆだれ。辛みと酸っぱさが程よく、たまご麺に絡みます。こちらには海苔はのっていません。

ポークヌードル

その分、小さなボールに入った海苔のスープがついてきます。そうそう、スープありもなしも、チリを好きなだけ入れて辛さを調節して食べます。

サイズは大・中・小の3つ。価格はそれぞれ10シンガポールドル(約750円)、8シンガポールドル(約600円)、6シンガポールドル(約450円)です。

1932年創業、88年の老舗だった!

このお店、名前に「ヒルストリート」と書いてありますが、現在の住所は「クロフォードレーン」。途中でもう一か所に引っ越していますが、ずっと創業当時の通りの名前を店名にしてきました。支店を出すこともなく、目の届く範囲で大切に味を守って来たんですね。今年で88年の老舗は、なるほど納得のミシュラン一つ星でした。

ヒルストリート・タイホァ・ポークヌードル
住所:Block 466 Crawford Lane #01-12 Singapore 190465
営業時間:9:30~21:00(月曜定休)
HP:http://www.taihwa.com.sg/index.htm

[All photos by Atsushi Ishiguro]

PROFILE

石黒アツシ

Atsushi Ishiguro ライター&フォトグラファー

旅するフードフォトグラファーです。そして、食生活について考えて、レシピを開発して料理もします。「おいしいものをおいしく伝えたい」をテーマに、世界のおいしいものを食べ歩き、写真におさめて、日本で再現し、みなさんと一緒に食べたいというのが、私のビジョンです。

旅するフードフォトグラファーです。そして、食生活について考えて、レシピを開発して料理もします。「おいしいものをおいしく伝えたい」をテーマに、世界のおいしいものを食べ歩き、写真におさめて、日本で再現し、みなさんと一緒に食べたいというのが、私のビジョンです。

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