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達人が教える京都の穴場1日コース!寺社仏閣・散策・グルメ・お土産まで

Posted by: ロザンベール葉
掲載日: Oct 9th, 2022.

京都には歴史的にも重要でかつ美しい、数多くのスポットが点在しています。ひと通り有名な寺社を巡った後は、ちょっと穴場なスポットに出かけてみませんか? 自然豊かな東山の麓から街中までをめぐる、散策にも気持ちのよいコースをご紹介します。ついでに京都グルメやスイーツ、お買い物も楽しめますよ!

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©︎Sanga Park/shutterstock.com


 


9:00 モダンな襖絵は必見!「青蓮院門跡」(予算500円)

青陵院門跡
©︎Haruna

夜間拝観で知られていますが、早朝にも訪れたい「青蓮院門跡(しょうれんいんもんぜき)」。青蓮院入口の右手には大楠が植えられています。楠を仰ぎ見るとその巨大さと立派な枝ぶりに驚きつつ、清々しい空気を感じられますよ。

「青蓮院門跡」は平安時代に最澄が比叡山延暦寺に造った僧坊「青蓮坊」を起源とし、代々皇族や貴族が住職を務めてきたという由緒あるお寺です。三千院、妙法院とともに、天台宗の三門跡寺院とされています。

客殿である華頂殿には、壁画絵師のKi-Yanこと木村英輝氏による蓮の襖絵60面が奉納されています。ダイナミックな構図の襖絵は、生命観あふれるエネルギーに満ちています。四季折々の景色を望める池泉回遊式庭園「相阿弥の庭」と、力強い襖絵とのコントラストもフォトジェニック。

 


 

アクセス
・京都市バス5・46・100系統 「神宮道」下車 徒歩3分
・市営地下鉄東西線 「東山駅」下車 徒歩5分
・円山公園から徒歩10分 知恩院北隣
※門前の大楠が目印

 

青蓮院門跡
住所:京都市東山区粟田口三条坊町
TEL:075-561-2345
拝観時間:9:00~17:00(16:30受付終了)
※春・秋に夜間ライトアップを開催
夜間特別拝観の詳細はこちら
拝観料金:大人500円、中高生400円、小学生200円
URL:http://www.shorenin.com/

10:15 東山を借景にした名勝庭園「無鄰菴」(予算600円)

無鄰菴
©︎Yo Rosinberg

青蓮院門跡から南禅寺方面に10分ほど歩くと、内閣総理大臣を歴任した明治・大正時代の政治家・山縣有朋(やまがたありとも)の別荘「無鄰菴(むりんあん)」があります。その庭園は、昭和26(1951)年に国の名勝に指定されました。東山を借景にした名勝庭園は実に見事に造られています。紅葉の時期もおすすめです。

庭の景色を眺めながらカフェを楽しめるのも魅力。清浄な空気が漂う午前中に、庭を愛でながらゆったりとしたひと時を過ごせますよ。
 


 

無鄰菴
住所:京都市左京区南禅寺草川町31番地
TEL:075-771-3909
開場時間:4~9月9:00~18:00、10~3月9:00~17:00
※最終入場は閉場時間の30分前まで
無鄰菴カフェ:9:00~16:30
休場日:12月29日から12月31日までの3日間
※臨時閉場もあり。詳しくは公式HPで確認を。
入場料:600円 ※小学生未満は無料
喫茶付き入場券:1,600円(税込)
URL:https://murin-an.jp/
※当面の間、無鄰菴へのご来場は時間毎の事前予約制
予約フォーム:https://select-type.com/rsv/?id=YBa25BF9GP0&c_id=96570

11:45 自然豊かな「哲学の道」を散策がてら「法然院」へ(無料)


©︎Sean Pavone/shutterstock.com

「無鄰菴」から徒歩で約20分、または市バスに乗り約15分で「哲学の道」に到着。東山の麓にある南禅寺(正確には若王子神社)と銀閣寺の間を結ぶ、約2kmの散歩道です。20世紀初頭の哲学者である京都大学教授・西田幾太郎(きたろう)が毎朝この道を歩いて思想に耽っていたことから名付けられました。

琵琶湖疏水から引かれた小川が流れ、道沿いには日本画家・橋本関雪により寄贈された関雪桜が植えられています。春には桜、新緑、秋には多くはありませんが紅葉と、四季折々の自然に囲まれて散策を楽しめます。森林浴気分で歩ける気持ちのよい散歩道です。

アクセス
・「無鄰菴」から「哲学の道」まで徒歩で約20分
・「無鄰菴」から市バス停留所「岡崎法勝寺町」まで徒歩約6分、市バス5番系統(国際会館駅・岩倉行き)で4分、バス停「錦林車庫前」で下車徒歩4分。

 

哲学の道
京都府京都市左京区


©︎Sanga Park/shutterstock.com

「哲学の道」の途中、東山の麓にひっそりと佇む浄土宗系単立寺院「法然院(ほうねんいん)」。鎌倉時代に法然が弟子たちと共に浄土教における法要を修めた草庵に由来します。鬱蒼とした木立の中に現れる山門は味わいを帯び、まさしく「詫び寂び」の世界への入口のよう。

方丈の襖絵は狩野光信筆(重要文化財)。境内には砂盛と池があり、善気水という水が湧いています。通常は非公開(春秋の4月1~7日、11月18~24日に特別公開)ですが、境内には自由に入ることができます。清々しい気を感じられますよ。

また併設されている墓地には、作家・谷崎潤一郎をはじめ、哲学者・九鬼周造など多くの著名人のお墓があります。

アクセス:「哲学の道」の入口「若王子町」から徒歩約10分

法然院
住所:京都市左京区鹿ヶ谷御所ノ段町30
TEL:075-771-2420
拝観時間:6:00~16:00
入山料:無料(伽藍内特別公開の期間中、伽藍内の拝観は有料)
URL:http://honen-in.jp/

13:00 銀閣寺近くでランチ(予算約1,000~2,000円)

「哲学の道」の終点は銀閣寺への参道です。その近辺には野菜たっぷりの薬味つけうどんが人気の「おめん」、京料理やうどんを味わえる食事処「お食事どころ はしもと」など、ランチを楽しめるお店がありますよ。

ヘルシーな薬味うどん「おめん 銀閣寺 本店」

おめん
©︎Haruna

銀閣寺近くに本店を構える「おめん」では、きんぴらごぼうや大根、ほうれん草、人参、ネギやショウガなどたっぷりの野菜や薬味を、麺と一緒に濃い目のダシにつけて味わう、薬味つけうどんをいただけます。
 


 

おめん 銀閣寺 本店
住所:京都市左京区浄土寺石橋町74番地
電話:075-771-8994
営業時間:11:00~21:00(ラストオーダー 20:00)
定休日:不定休
※特別営業日などは営業日カレンダーをご参照ください。
駐車場:あり(8台)
URL:https://omen.co.jp/pages/shops#ginkakuji

季節の御膳やうどん「お食事どころ はしもと」

銀閣寺の参道を降りた所にある橋本関節記念館「白沙村荘」の離れを改装した食事処「お食事どころ はしもと」。春には桜、秋には桜の紅葉を眺めながら食事を楽しめます。

メニューは気軽に京料理やおばんざいを味わえる「今月の御膳(季節のおまかせ)」2,000円(税別)をはじめ、湯葉うどん1,300円(税別)、にしんそば1,300円(税別)、天ぷら蕎麦1,300円(税別)、天丼1,300円(税別)、牛すき丼1,300円(税別)など。

お食事どころ はしもと
住所:京都市左京区浄土寺石橋町37
電話:075(751)0446
営業時間:11:00~21:00(17:00以降は要予約)
定休日:水曜日 ※変更の場合あり
URL:http://www.hakusasonso.jp/restaurant/hashimoto/

14:30 美のパワースポット「河合神社」(初穂料800円)

河合神社
©︎Nao

世界文化遺産に登録されている下鴨神社の摂社「河合神社」は、神秘的な雰囲気が漂う糺ノ森に佇んでいます。ご祭神である玉依姫命(たまよりひめのみこと)が玉のように美しかったことにあやかり、鏡絵馬で美人祈願できることで知られています。美の聖地とも呼ばれるパワースポットは、女子旅にもおすすめです。

アクセス
・市バス「銀閣寺道」から17(四条河原町・京都駅行き)・203(西大路四条行き)系統で6分、「出町柳駅前」下車徒歩12分

 


 

河合神社
住所:京都市左京区下鴨泉川町59
TEL:075-781-0010
定休日:なし
閉開門 時間:6:00~18:00 
URL:https://www.shimogamo-jinja.or.jp/bireikigan/

15:15 贅を凝らした空間と庭園を愛でる「旧三井家下鴨別邸」(予算500円)

旧三井家下鴨別邸
©︎旧三井家下鴨別邸

「河合神社」から徒歩約4分の場所に構える「旧三井家下鴨別邸」。大正14(1925)年に完成した豪商・旧三井家の別邸で、重要文化財に指定されています。贅を凝らした建物の内部と、青々とした木々や苔が覆う庭園を見学できます。秋には紅葉を楽しめ、庭を眺めながら和スイーツも味わえますよ。
 


 

旧三井家下鴨別邸
住所:京都市左京区下鴨宮河町58-2
電話:075-366-4321
開館時間:9:00~17:00(16:30 受付終了)
休館日:水曜(水曜が祝日の場は翌日)、12月29~31日
入館料:500円、中高生300円、小学生200円
URL:https://ja.kyoto.travel/tourism/article/mitsuike/
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16:15 和スイーツでひとやすみ(予算220~1,300円)

「旧三井家下鴨別邸」にほど近い叡山電鉄・出町柳駅から徒歩圏内に、和スイーツを楽しめるお店やスポットが点在しています。

下鴨神社の境内でほっこり「さるや」

さるや
©︎Yo Rosinberg

「河合神社」の方に戻り、糺の森を散策がてら下鴨神社境内にある「さるや」へ。緋毛氈(ひもうせん)で森に包まれて上質な和スイーツを楽しめます。ついでにお土産も購入できますよ。
 


 

休憩処 さるや
所在地:京都府京都市左京区下鴨泉川町59 下鴨神社境内
電話:090-6914-4300
営業時間:10:00~16:30
定休日:無休
URL:https://www.shimogamo-jinja.or.jp/saruya/

一度は食べたい絶品豆大福「出町ふたば」

出町ふたば
©︎Nao

下鴨神社近くの商店街にある、創業明治32年の和菓子店「出町ふたば」。平日でも行列が絶えることのない人気店です。手作りの出来立て「豆餅(豆大福)」のおいしさは絶品! お茶を購入して、鴨川沿いで味わうのもいいですね。
 


 

出町ふたば
住所:京都府京都市上京区出町通今出川上ル青龍町236
TEL:075-231-1658
営業時間:8:30~17:30
定休日:火曜・第4水曜 (祝日の場合は翌日)

庭園を眺めながら至福のひと時「旧三井家下鴨別邸」

旧三井家下鴨別邸
©︎Yo Rosinberg

「旧三井家下鴨別邸」を見学したら、そのまま邸内でカフェを楽しめます。美しい庭園を眺めながらいただくお抹茶と和スイーツは格別です。
 


 

旧三井家下鴨別邸
住所:京都市左京区下鴨宮河町58-2
電話:075-366-4321
開館時間:9:00~17:00(16:30 受付終了)
休館日:水曜(水曜が祝日の場は翌日)、12月29~31日
入館料:500円、中高生300円、小学生200円
URL:https://ja.kyoto.travel/tourism/article/mitsuike/
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趣ある「寺町通り」で散策がてらお買い物

寺町通り
©︎Yo Rosinberg

スイーツを堪能した後、もし時間に余裕があれば「寺町通り」(今出川通り~御池通り)を買い物がてら散策するのもおすすめです。出町柳駅から徒歩7分、京都御苑東側の寺町通りには塩昆布「小松こんぶ」で知られる「御所雲月」(不定休/12~14時、18~20時)、キュートな干菓子がお土産に人気の「UCHU WAGASHI 寺町店」(火水曜休/10~17時)があります。

丸太町通りを超えると、趣あふれる骨董店や老舗が軒を連ねます。日本茶専門店「一保堂茶舗京都本店」(年末年始以外無休/10~17時)、手作りの焼菓子でおなじみ「村上開新堂」(日曜・第3月曜・祝日休/10~18時)、かき氷で人気の老舗和菓子店「二条若狭屋 寺町店」(水曜休/9~17時30分)では和スイーツのお土産を購入できますよ。どちらも風格ある店構えでお店に入るのも楽しみのうち。

あてもなく気ままに歩いているだけで、味わい深い骨董店や雑貨店に出会えます。承和6年(839)年に創建されたといわれる「下御陵(しもごりょう)神社」、1000年以上の歴史を持ち、夏には美しい蓮で知られる「革堂 行願寺(こうどう ぎょうがんじ )」がさりげなく構えているのも、通りに奥行きを与えています。

地元の人が通う寿司屋やパン屋など、観光客にも人気ながら地元にも密着しているお店が並ぶのも寺町通りならでは。ゆっくりと散策しながら買い物を楽しめますよ。

寺町通り(今出川通り~御池通り)

京都の中心街でディナー&カフェ

寺町通り散歩の後は、京都グルメを楽しむのに最適な京都の中心街に到着。この界隈には、数多くの魅力的でおいしいお店が集まっています。夕飯の後には、夜カフェ、締めパフェとスイーツも満喫して下さいね。
 


 

「達人が教える京都の穴場1日コース」気になる予算は?

拝観料と初穂料を合わせて2,400円交通費は230~460円必要最低限の経費は3,000円程度。以上に飲食代を追加しましょう。京都の街は意外と小さいので、散歩しながら回れるのも魅力です。一日4回以上市バスに乗る場合は、お得な一日乗車券(700円)を購入しましょう。

市バス一日乗車券発売場所
・市バス・地下鉄案内所、定期券発売所、市バス営業所、市バス車内、地下鉄駅窓口(大人券のみ)など。
・京都バス営業所、京都バス車内(販売数に限りがあり、売り切れの場合があります)
京都市交通局:バス1日券
URL:https://www.city.kyoto.lg.jp/kotsu/page/0000028337.html

※店舗や時期により商品の仕様や品揃え、価格が変わる可能性がありますので、ご注意ください。
※店舗営業については最新情報をご確認ください。

ロザンベール葉

ロザンベール葉
主に横浜・東京で育ち、縁あって京都に在住。美術書出版社勤務を経て、フリーランスライター歴20年余り。フランス人のパートナーと共に、フランスとイタリアを中心に気ままな旅をする。海はどこも好きだけど、「地中海」という響きに憧れる。マイペースが好き。


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