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第5回「異国情緒たっぷり、不思議と街に溶け込めるマレーシア」
一人旅初心者にもおすすめの行き先をご紹介する連載第16弾。今回おすすめする旅先は、デンマークの首都・コペンハーゲンです。
コペンハーゲンが海外一人旅におすすめなワケ
世界的に見ても治安のいい国として知られるデンマーク。コンパクトな街に数多くの見どころが詰まった首都・コペンハーゲンは一人歩きにも最適です。世界幸福度ランキングでも毎回上位にランクインするデンマークへ、幸せな旅に出かけませんか?
アンデルセンゆかりの地・コペンハーゲン
デンマークの首都コペンハーゲンは「商人の港」という名の通りの港町。
「人魚姫」や「みにくいアヒルの子」といった名作の数々を生んだ世界的に有名な童話作家、ハンス・クリスチャン・アンデルセンゆかりのスポットが数多く残るロマンティックな街並みが魅力です。童話の世界、コペンハーゲンを歩いてみましょう。
ニューハウン
17世紀に築かれた港町で、運河沿いに色とりどりの木造家屋が立ち並ぶ風景はコペンハーゲンのアイコン的存在。運河クルーズの船が発着し、いつも活気に満ちています。
アンデルセンも長い間住んでいたというお気に入りの場所で、絵本の世界に迷い込んだ気分になれるかもしれません。レストランやカフェも軒を連ねていて、運河の景色を眺めながらのランチやティータイムは最高に爽やかな気分です。
市庁舎
1905年に完成した、古代デンマークとイタリア・ルネッサンスの建築様式が融合したユニークな建物。赤レンガ造りが、北欧らしい重厚感とメルヘンチックな雰囲気を醸し出しています。塔の高さは105メートルもあり、コペンハーゲンでは最も高い建築物なのだとか。ガイドツアーに参加すれば塔の上からコペンハーゲンの街を一望することができます。
時計塔にある、300年でわずか0.4秒しか差が出ないという驚異的な精度を誇る天文時計もお見逃しなく。
市庁舎の脇ではアンデルセン像が世界最古の遊園地、チボリ公園を見つめています。
クリスチャンボー城
アブサロン司教が1167年に城塞を築いた場所で、コペンハーゲン発祥の地。内部はガイドツアーでのみ見学が可能で、女王の謁見室や国会議事堂、裁判所のほか、大主教時代の城跡も見ることができます。
ローゼンボー宮殿
市民の憩いの場でもあるローゼンボー公園の中にある、クリスチャン4世が1634年に建てたオランダ・ルネッサンス様式の宮殿。北シェラン島にあるフレデリクスボー城へと居を移すまで、3代にわたって王の居城となりました。
王の居城にふさわしい風格と豪華さを兼ね備えた内装と調度品には目を見張るばかり。デンマーク王室の王冠や王笏などの宝飾コレクションが見られる宝物館も見ごたえ十分です。
アマリエンボー宮殿
水辺にたたずむロココ様式のかわいらしい宮殿で、現在もマルグレーテ女王をはじめデンマークの王族が暮らしています。宮殿の屋根に国旗がはためいている時は女王が滞在しているという印。
女王の宮殿には立ち入ることができませんが、宝物展示室として公開されているクリスチャン8世王宮殿は見学することができます。名物となっている12時からの衛兵交代式も一度は見ておきたいところ。
第6回「東洋のパリ・ホーチミンでごほうび旅」
第7回「韓国・ソウルでこっそりきれい旅」
第8回「アイルランド・ダブリンで歴史とフレンドリーな人々に出会う」
第9回「中世香るオーストリアに酔いしれる」
第10回「ヨーロッパ最古の王国・スコットランドを訪ねて」
フレデリクス教会
「大理石の教会」と呼ばれるノルウェー産大理石でできたバロック様式の教会。白亜の外壁とグリーンのドームの組み合わせが印象的です。アマリエンボー宮殿と同じニコライ・アイトブによる設計で、1894年に完成しました。
優美な外観だけでなく、内部の天井ドーム部のフレスコ画や彫刻にも息を呑みます。凛とした厳かな空気に思わず身が引き締まるかのよう。
ニュー・カースルベア美術館
コペンハーゲンはアート好きには見逃せないスポットも充実。その一つが、デンマークを代表するビール会社、カールスバーク2代目社長のカール・ヤコブセンが収集した美術品一万点以上を所蔵するニュー・カールスベア美術館です。
古代彫刻のほか19~20世紀の名画やフランス美術が充実しており、ルノワールやセザンヌ、ゴッホといった巨匠たちの作品が集結。中庭に面した居心地のいいカフェも併設しているので、心に栄養を与えるひとときを過ごしてみては。
コペンハーゲン近郊の世界遺産・クロンボー城
コペンハーゲンから足を延ばしたいのが、海辺にたたずむ世界遺産の名城、クロンボー城。北シェラン島に位置し、コペンハーゲン中央駅から列車で約45分と、気軽に訪れることができます。
1585年に完成した、北欧ルネッサンス様式の傑作と称賛されるこの城は、シェイクスピアの戯曲「ハムレット」の舞台としても有名です。レンガ造りの重厚で風格漂う姿が「生きるか、死ぬか。それが問題だ」という名台詞を生んだのでしょうか。
4つの棟に分かれている城内には、王族の住居や教会があり、18~19世紀の調度品や見事なタペストリーなどが飾られています。地下牢には国家が存亡の危機に瀕したときに目覚めるという伝説の巨人ホルガー・ダンスクの像があります。戯曲の舞台にふさわしいドラマティックな古城で非日常の世界を堪能しましょう。
アンデルセンも愛した童話の世界のイメージが今なお息づくコペンハーゲン。きっと、あなただけの幸せな時間が見つかるはずです。
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