「翌週」の意味
「翌週」は、話題となっている週を基準とした、次の週のこと。
去年は、始業式の翌週にテストがあったらしい。
「来週」の意味
「来週」は、今週の次の週のこと。
今週は忙しかったが、来週は少し余裕ができるはずだ。
「翌週」と「来週」の使い分け方
「翌週」と「来週」はどちらも「次の週」という意味がありますが、「いつ」の次の週なのか、で使い分けます。
「翌週」は話題となっている週の次の週なので、過去でも未来でも表現できます。「3年前の4月1日、新体制がスタートしたが、その翌週にはさっそく新商品がリリースされた」というように過去に使うこともできるのです。
「来週」は今週の次の週なので、今を基準にした非常に近い未来のことをさします。
「次週」という表現もありますが、これは「次の週」という意味で、毎週行われていることに対して使われることが多いです。毎週行われる組織の定例会議や、毎週放映されるテレビ番組などがその例で、「次週の会議のアジェンダは〜」とか、「次週の放送は〜」といった形で使われています。
【クイズ】より適切なのはどっち?
1→翌週
2→来週
1の正解は翌週。来年のお正月がある週の次の週なので、「翌週」が適切です。
2の正解は来週。今週の次の週なので、「来週」が適切です。
国語講師。都内大学受験塾・カルチャースクールで講師を務める他、書籍執筆、講演、企業研修、三鷹古典サロン裕泉堂の運営などの活動に取り組んでいる。NHK Eテレ『知恵泉』、NHK‐FM『トーキングウィズ松尾堂』など、テレビ・ラジオにも出演。著書に『大人の語彙力が使える順できちんと身につく本』(かんき出版)や、『大人に必要な読解力が正しく身につく本』(だいわ文庫)など多数。