近年目覚ましい経済急成長を遂げ、いま全世界から注目を集めているミャンマーという国。まだまだ手付かずの観光資源が眠り、「アジア最後の秘境」とも呼ばれるミャンマーですが、実は訪れてみると、驚くことやカルチャーショックも多いんです。今回は特に驚いたことを5つご紹介します。
1.日本車だらけ!
日本人観光客がミャンマーに到着したときにまず目につくのはその日本車の数! その光景は「ここは日本?」とでも言いたくなるほどです。一説によるとミャンマー国内で走っている車の80パーセント以上は中古の日本車だと言われており、筆者が訪れた際には北海道のローカルバス会社のバスもそのままの状態で使われていました。
そのためミャンマー国内には「東京行き」「札幌行き」なんて書いてあるバスが走っていることもしばしば。思い入れのあるバスが、遠く離れた地で有効活用されていると思うと嬉しいですね。
2.タナカってなに?
ミャンマー国内であればどこへ行っても見かける顔に泥のようなものを塗っている人たち。話を聞いてみるとそれは「タナカ」というもので、ミャンマー人には欠かすことのできない美容アイテムのひとつ。
実はこれはミャンマー熱帯地方に生えるミカン科ゲッキツ属の木の名前なのですが、日焼け防止だけでなく美白効果もあるので先祖代々タナカを塗る文化が受け継がれているんだそう。顔につけた直後にはひんやり清涼感があり、熱を冷ましてくれる効果もあるといわれているこのタナカ。暑いミャンマーで必需品として重宝されている理由がよく分かります。
3.ドル紙幣はピン札で!?
ミャンマーでは基本的に通貨のチャット(KYAT)でやりとりされていますが、事前に抑えておきたいのがミャンマーでの両替事情。普通ならほとんどの国で日本円を空港や両替屋で両替することができますが、ミャンマーの場合は出来る確率が極めて低いのが実情です。
両替する場合はドルからチャットという流れになるのですが、不思議なことに「お札の状態」でレートが大きく変動してしまうんです。そのため100ドル新札のピン札が一番レートが良いのですが、同じ価値を持つ紙幣でもすこし折れているだけで両替拒否されたりレートが悪くなってしまうので注意です。
お金の意識というものは各国さまざま。「ありえない!日本人が中国で驚いたこと3選〜救急車は呼んだ人がお金を払う!?〜」や「ありえない!日本人がイギリスで驚いたこと5選〜クリスマスのためにローン?〜」などでも紹介しましたが、日本との違いを実感します。
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4.「外国人だから」が多い!
美しすぎる光景と穏やかな人の多いミャンマーという地は間違いなく訪れる価値のある場所。ただまだ観光については発展途上ということもあり、ほとんどの人気観光地では外国人から入域料を取る形で入域を認めています。それについては頷けますが、この外国人措置は宿泊施設にまで及んでいます。
実はミャンマーでは外国人を受け入れるライセンスを取得した宿のみが外国人受け入れをすることができ、知人の家にさえもライセンスがない場合は泊まることができません。そのため宿が限られてしまうので、宿泊施設に関しては早めの予約が必須です。
5.日本人に似てるかも!
国別に性格を一括りにすることはナンセンスかもしれませんが、文化や環境で少なからず「らしさ」というものが出てくる国民性。「ありえない!日本人がフランスで驚いたこと5選〜遅刻が礼儀?〜」や「ありえない!日本人がスイスで驚いたこと7選〜精算前に開けてOK!〜」でも紹介したように、特に欧米諸国のような国に行くとその土地に住む人たちの大胆さやストレートさに驚くことがしばしばありますが、そういった意味ではミャンマーの人たちの感覚は日本人に近いです。
まず日本人がよく海外から言われる「時間厳守」「シャイ」「真面目」といった代表的な気質はそのままミャンマー人に当てはまります。「母国と違う!マレーシア人が日本に来て驚いたこと9選」で紹介したように日本人の時間厳守に驚く声はよく耳にしますが、同じ気質と聞くと安心できますよね。
そのため「会話をしていても言語が異なるだけで違和感はなく、親近感さえ出てくる。」と言う人も少なくありません。そして何より、「顔が似ている」ということも大きく関係しているのかもしれませんね。
行った人みんなを虜にしてしまうと評判のミャンマー。新たな発見とワクワクを探しに、今年最後の冒険に出発してみてはいかがでしょう。
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